ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

60歳を超えたら刑事役は駄目!?

2006年05月12日 | TV番組関連
新聞の読者投稿欄を見ていると、様々な意見が在って面白いなあと思う。中には、以前「ドラえもんの声を使っちゃいけない!?」でも書いた様な、「そんな風に思う人も居るんだ!」と当惑させられるものも少なくは無い。先日目にした2件の投稿も、そんな類のものだった。生憎当該新聞が手元に無い為記憶に頼って書くが、大凡次の様な内容だった。

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[投稿1]
先日ドラマを見ていた所、或る役者が刑事役をしていました。その役者は還暦をとっくに過ぎた方だったので、定年という面からしてドラマにリアリティーが感じられませんでした。年齢に合わない役はどうかと思います。
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ボーダーライン上の役者」で書いた様に、自分は実際に満腹状態で在ったとして、空腹で死にそうな人間の様に見せるのが役者。という考えを持っている。故に「60歳を超えたら刑事役は駄目。」といった、単純に年齢で縛ってしまう考え方には賛同出来ない。仮に70歳で在ったとしても、現役バリバリの刑事を演じ切れるのが真の役者。逆に言えば、それが出来ない役者は刑事役を演じるべきではないとも思っている。

唯、類稀なる演技力を持っていたとしても、余りに実年齢と掛け離れた役も考え物だ。以前、TVで杉村春子さんの舞台「女の一生」が放送されていたのを見たが、幾ら名優でも杉村さんの少女役には違和感ばかりを覚え、芝居に集中出来なかった。

遠目で見る舞台ならば気にならない事なのかもしれないが、クローズ・アップされるTVでは一寸・・・という感じがした。その意味では、投稿者の意見も一理在るのかもしれない。

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[投稿2]
先日、「JR福知山線脱線事故から1年を迎えた4月25日なのに、或るラジオ番組のパーソナリティーは、その日番組内で陽気に騒いでいました。御遺族の気持ちを考えると、そういった姿勢はどうかと思いました。」との御意見が載っていましたが、私はそうは思いません。あのパーソナリティーは普段から明るい口調で番組を進行しており、事故から1年を迎えた日だからという事だけで、全ての番組が右へ倣えでシンミリとした放送をするというのは、逆に変ではないでしょうか。
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この投稿者が問題としているオリジナルの投稿を読んではいないのだが、文面を読む限り「福知山線の事故に付いて、当該パーソナリティーが陽気に騒いで報じた訳では無い」様に判断した。当然の事ながら、この事故の事を陽気に騒いで報じたというならば責められて仕方ないだろうが、そうで無ければその日だからといって、”番組全体”をシンミリ行えというのは自分もおかしいと思う

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5 コメント

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松井選手、大変ですね。 (おまさぼう)
2006-05-12 17:19:18
妹一家が「はぐれ刑事」を好きで再放送をよく見ているので、つい一緒に見てしまうことがあります。「ええな、いくつになっても警察は雇ってくれて」などと失業者の私は突っ込みながら楽しんでおります。^^



森光子さんなどは今でも「放浪記」で、でんぐるまいをやっているんですもの、すごいですよね。年齢なんかとっくに超越しています。



歌舞伎ファンの私にとって、舞台とそのテレビ中継とは全くの別物です。
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ひきつける演技 (syuu)
2006-05-13 10:05:31
 60を越えた人が、20代の頃を演じたりするには、かなりの技がいるでしょうね。私も以前、何かのドラマで京マチコさんが「あれは、20年前・・・」と昔を振り返るシーンの再現場面で、20年前の若い自分をそのまま京マチコさんが演じていて、大変違和感を感じてしまい、ついつい「それはないだろう・・」とテレビに向かって一人、ツッコミを入れておりました。

 でも、刑事役などに別に年齢制限はないと私も思います。いぶし銀のような演技で、幾つになっても素晴らしい俳優さんもいますよね。年齢制限して、その素晴らしい演技をわざわざ見られなくすることもないと思います。若手がなかなか育ってきていないように感じられる今、是非とも年配の俳優さん、女優さんたちにはがんばっていって欲しいものです。
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女の一生 (きゃろ)
2006-05-14 02:29:06
こんにちは。

杉村春子さんの「女の一生」は、生で舞台を見ました。やはり同じく「違和感」を覚えた一人です。

女学生のお下げ髪は、いくらなんでも無いだろうと…。

確かに演技力はあるけど、それをもってしてもカバーできない部分はあるんだなと痛感しました。



「華岡青洲の妻」の舞台で、妻を新橋耐子、母を杉村春子がやったとき、あまりの存在感に「この舞台は『華岡青洲の母』だったかなと思ったこともありました。これもある種の違和感ですね(笑)。



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難しいところですが・・ (ハムぞー)
2006-05-15 20:33:49
はぐれ刑事の藤田まことも、とっくに定年を過ぎていましたが、その辺の事情を含んで見ておりました。

というか「定年前」くらいに見えないこともない?なら、その範囲のことであろうと思います。



しかし60歳くらいで20歳を演じるのは、幾ら演技力が凄くても違和感有りまくりですよね。



そう考えると見る者に「年齢との違和感を意識させない」くらいで、配役いただければ、と。
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心を伴わないシンミリはパフォーマンスでは? (まなぶ)
2006-05-19 00:07:55
giants-55さん、またまたお邪魔します!



コメントをありがとうございました♪

先日、鈴木清順監督の「ツゴイネルワイゼン」を久しぶりに観賞したのですが、改めて、客はもちろん作品を選びますが、映画や作品も客を選ぶこともあるのかも知れないなぁ・・っと感じてしまいました。

清順監督は特にそうですが、映画の約束事、作り方に決まりはないと考えれば、どんな演出もありかも知れません。

ハリウッドの作品に代表されるような、話が分り易い、観客がほとんど同じ感想を持つ・・・。

あるテレビ番組で、映画評論家の方が、

“説明的な演出が多くて・・・バカにされた気がした”

と仰っていましたが、私も同じ感想を抱くことが多々あります。

すべて撮影して、みせてしまうのが当たり前すぎて、観客に仄めかしたり、想像させる部分が少なくなっている気がします。

「氷の微笑」をビデオで観ていたら、終了後に監督自身が登場して、作品の説明を始めた時は失笑してしまいました(笑)

正に“蛇足”でした。

最近のテレビのテロップもそうだといえばそうです。

何か理由があるのかもしれませんが、文字放送のようで感心しないですネ。

訛りの強い方言か、外国語だけに使用して欲しいと思います。

舞台もですが、杉村春子さんに限らず、失笑をかわせてはダメですネ。実年齢や、細かな演出の粗を気にさせないほどの演技、仕上がりを心掛けなければ、失敗としかいえませんネ。

故人を悼む心、偲ぶ気持ちは、個人的なことであって、他人が干渉したり、ましてや強制することではないと思います。働きかけたりするのも憚られます。

誰かにいられて喪に服するのでもありませんからネ。



田村高廣さん、昨年の本仮屋ユイカさんの「ファイト」での、厩舎の村上さんが記憶に新しいですし、「御宿かわせみ」「怒れ求馬」「助け人走る」などなど、時代劇でも数え切れないほど楽しませて頂きました。

「天平の甍」は、私も感銘を受けました。鑑真和上の決断。長く厳しい旅・・圧倒されました。

今年始め、BS放送で「女の園」を観たのですが、あの作品が田村さんのデビュー作だと今日知りました。

天知茂さんの明智小五郎シリーズ「白髪鬼」でも、西村晃さんの「魔術師」と並ぶ怪演を観せてくれました♪

またまた淋しくなります。
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