ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

75年前の今日起こった出来事を忘れてはいけない

2011年02月26日 | 歴史関連
75年前の今日、雪の降り頻る内で大事件が発生した。青年将校等が1,483人の兵士を率い、政財界の重鎮を襲撃&惨殺した、所謂二・二六事件」で在る。兵士達の少なからずは、「どういう訳で自分達が率いられているのか?」を理解していなかったとも言われている。勿論「自分の正義や愛国の思い」を持って参加した者も居たとは思うが、「自分形の正義や愛国の思いこそが唯一無二的に正しいのだから、其れに反する存在は無条件に“取り除いて”良いのだ。」という思考が少しでも彼等に在ったとしたら、それは非常に怖い事。結果的に此のクーデターは「天皇への逆賊行為」として4日間で鎮圧されるが、以降は軍部の台頭を許す事となり、日本は泥沼の戦争へと突き進む訳だ。

当ブログでは過去に何度も書いているけれど、の権力者達が「正義」だ「愛国心」だといった言葉を持ち出した時は、強い警戒心を持った方が良い。「正義」や「愛国心」といった物は人其れ其れに“中身”が違って当たり前で、恐ろしい程に曖昧模糊とした概念なのだから。そんな曖昧模糊とした概念を「唯一無二的に正しい!」と振り翳し、他者を「力」で抑え込もうとしたら、どういう結果が待っているかは「二・二六事件の其の後」を検証するだけでも理解出来るだろう。例え「純粋な思い」が一部の人間に在ったとしても、曖昧模糊たる概念を多くが盲目的に支持すれば、流れは妙な方向に行ってしまうもの。

「尖閣諸島沖で海上保安庁の巡視船に中国の漁船が衝突した事件で、海上保安庁が撮影したビデオの一部映像がインターネット上に流出した件。」に関しては私見を再三記して来たが、当該映像を流出させた元職員が最近矢鱈メディアに露出している。「正義の味方的な思いでした事では無い。」といった発言をしている彼だが、主張している内容を見る限りでは「正義や愛国心というのに自己陶酔している。」様に感じてしまう。「当該映像を公開しなかった政府はおかしい。」と自分も思っているが、だからと言って「『正義』だ『愛国心』だといった“旗印”で行えば全てが許される。」ので在れば、其れは法治国家足り得ない。

何時か通った“誤りの道”を再び通らないにも、75年前の今日起こった出来事を忘れてはいけない。「彼の日、一体何が起こったのか?」は此方で“一部”を知る事が出来るので、今日はじっくり読まれる事を御薦めする。

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