ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

ジェネレーション・ギャップ

2005年06月01日 | 其の他
辛い目にばかり遭って来た人間は、一寸した幸せでも他の人以上に幸せに感じるという。又、その逆に、幸福な目にばかり遭って来た人間は、一寸した不幸せを、あたかも我が身の破滅とばかりに受け止めてしまう事も在るだろう。

昨日、新聞コラム欄にそんな事を思い出させる話が載っていた。記事を書かれていたのは、ロシア科学アカデミー経済研究所客員研究員の隈部兼作氏。

先日、モスクワで長時間に亘る停電が在ったのだそうだ。その事に触れた記事なのだが、電話はかからない、水は出ない、地下鉄内には二万人以上の乗客が閉じ込められたという。モスクワの場合、地下鉄構内は防空壕としても使える様に設計されている為、非常に深い位置に設けられているそうで、停電でストップしてしまったエスカレーター等を使わずに地上に出るのは極めて大変だったろうと。おまけに、その日はこの時期に珍しく気温が30度を超えていたというのだから、長時間の停電がどれ程モスクワ市民に苦痛を強いたか、想像するに難くない。

筆者がその後、昔馴染みの友人に電話してその時の模様を聞いた所、次の様な答えが返って来たそうだ。

自分も閉じ込められたが、大した事は無かったよ。サンフランシスコでももっと酷い停電が在ったじゃないか。でも、ソ連時代を良く知らない若者達は、結構怒っていたよ。

嘗てのソ連にはスーパーマーケット等も無く、商品毎の列に並び、其処で金額を聞いて、次は代金を支払う為に別の列に並び、更にその領収書を持って商品を受け取る列に又並ばなければならなかった。日常の買い物だけではなく、何をするにも長蛇の列に並ばなければならないという非効率的で疲労困憊させられる日々を、日常として送って来た世代にとっては、この程度の停電は”想定の範囲内”という事なのだろう。

筆者は便利さに慣れた若者とソ連時代を生き抜いた親世代のギャップは、日本と比べ物にならないかもしれない。と結んでいるのだが、確かにそうかもしれない。

我が国でも、ジェネレーションギャップ喧しく取り上げられているが、それ以上それ以下の国も存在するという事か。
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5 コメント

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Unknown (餅きなこ)
2005-06-01 19:48:58
 たしか、うちのママがオススメの番組「オーラの泉」で、美輪さんが、どん底を知るとあとは上がるだけって言ってました。エリートの人の落ち込みってドラマやニュースでけっこう大変な感じですが、変なことですが、きなこは平凡でよかったって思います。きなこは大きな幸せってないけど、プチ幸せならいくらでもあるの。プチ幸せって見つけるのって難しいけど、なるべく見つけるようにしてるの。いい映画を見つけ、DVDを手にいれた!はプチ幸せなんです。いまいろいろうまくいかないこともたくさんありますが、その中でもなにか発見をして、うまくいかない期間もいい期間にしたいですね。

 いいお話サンクスです。しかしモスクワに友人だなんてかっちょえ~

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Unknown (スーパーTS)
2005-06-02 16:12:14
どん底からは上がるだけ。どこまで上がれるかが大事だけれど、人生の ups and downs の振幅の大きい人の方が、物事や人に対して寛容になれるでしょうね。

私もどん底で結婚して、後は上がるだけでしたけれど。。。
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ギャップ (オイラ)
2005-06-06 04:00:36
いつも密やかに拝見させて頂いておりおりおりおお…。慣れない言葉は置いといて。気になる記事が多過ぎて訪問するタイミングが分からないとです…ヒロシです。

オイラも高校生から見たら立派なオッサンな歳だ。「オマエ考え方が若いなぁ」と言われる事もあるが、オイラも十代の人間の発想に戸惑う時がある。どこまで時代が行ったらジェネレーションギャップってなくなるんだろう?お金も存在しない、犯罪もない、国籍すらない、平和でフラットな映画で観たような未来か?…無理か。

ソ連の話だが、まだまだロシアも場所によっては不便らしい、電気、水、などなど。

「日本は幸せな国、日本人は幸せ!」と、よく言われる。不便な国の人間は不便でない国の事を知らなければ不便と感じない、当たり前な事。恵まれない国もそう。逆もそうで、日本より恵まれない国での生活を体験してない日本人は、日本の良さが分からない、分かりにくい。

「日本は幸せな国、日本人は幸せ!」と、言われる度に少しづつ理解してきたが、本質は体験しなきゃ分からないだろう。体験した時、本当に母国の良さが分かると思う。体験しなくても、しっかりと考え直したい。アメリカなどに憧れるまえに!



不便な生活、恵まれない生活していても幸せな人。

幸せな生活していても、不幸と感じている人。



隣の芝は、なんとやら。



『悩みなんて誰しもある』というところに行き着くオイラは甘いんだろうな、小さいんだろうな。国際的に考えたら。



上を見たらきりがない。下を見て甘んずるのもよくないんじゃないか?…今の世界。



またそのうち。

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>オイラ様 (giants-55)
2005-06-07 01:13:23
初めまして。書き込み有難うございました。



基本的に、書き込みして下さった方のブログへ、直接レスを付けさせて戴く形を取っているのですが、貴ブログが見当たりませんでしたので、こちらに書き込む失礼の段を御許し下さい。



古今東西、否、未来に於いてもジェネレーション・ギャップは存在しているのでしょうね。違いはその度合いだけなのでしょう。以前、秘境の地をタレントが訪問する番組を見ました。かなり前に近隣の町から”文化”が流入したというその村は、村人が裸に近い格好をしているものの、若者の中には町の文化に憧れる者が続出し、年配者との間のジェネレーション・ギャップは村の存亡を左右する程になっているという事でした。



何やかんや日本の現状を嘆いている自分ですが、日本が好きなんですよね、結局は。好きだからこそ、もっと良くなって欲しいし、他国からも尊敬される国になって欲しい(何か花田勝氏等の発言みたいになってしまいましたが(笑)。)というのは在ります。



これからも密やかに等と仰らずに、ドンドン書き込んでやって下さい。宜しく御願い致します。
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あ! (オイラ)
2005-06-07 01:53:12
URLの存在を忘れてた。



久しぶりだったから…。



花田家のことも気になるし、金属片も…宇宙人の仕業!交流戦は長いし!!って感じの今日この頃。



交流戦の阪神のユニフォームはカッコイイ☆
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