新型コロナウイルス感染症の罹患者が、最初に確認されたのは2019年12月の事。其れから3年が経ったけれど、人類は未だ此の病に苦しまされている。
長期化するコロナ禍により、我々の生活様式は大きく変化したが、「(コロナ禍以前と比べると)人との接触機会が、大幅に減った。」というのも、そんな1つだろう。
人との接触機会が大幅に減った事は、特に高齢者に大きな影響を及ぼしている様に感じる。身近で「躁鬱病や認知症に罹患した高齢者の話。」を良く聞く様になったのは、そんな影響だろう。中には「確り者だった高齢夫婦が、共に認知症に罹患し、近所でトラブルを起こしている。」という話も。
「『俳優・白木みのる氏が、約2年前に亡くなっていた。』事が、先月明らかになった。」、「『俳優・志垣太郎氏が、約9ヶ月前に亡くなっていた。』事が、今月になって明らかになった。」、そして「『俳優・江原真二郎氏が、約3ヶ月前に亡くなられていた。』事が、今月になって明らかになった。」等、此処最近、「実は、随分前に亡くなっていた。」という形で、芸能人の訃報に次々と触れた。こういう場合、「既に身内だけで葬儀は済ませており、改めて“大々的な葬儀”は行わない。」というのが常。
大昔、芸能人が亡くなると、「“直ぐに”訃報が流され、大々的に行われる葬儀には、長門裕之&南田洋子夫妻や森繁久彌氏、森光子さんといった“常連”が駆け付け、森繁氏辺りは『こんなにも若くして天に召されるとは、神も惨い事をなされる・・・私が先に逝くべきなのに・・・。』といったコメントを出す。」のが、良く在るパターンだった。
コロナ禍前より、「身内だけで葬儀を行い、大々的な葬儀は行わない。」という芸能人がチラホラ現れてはいたが、コロナ禍以降は“定番”となった感が在る。「感染防止の観点から、密を避ける。」という理由も在ろうけれど、一般人でも持つ「御義理から参列されるのはなあ・・・本当に悲しんでくれる者だけで、ひっそりと葬儀を行いたい。」という思いが、芸能人遺族にも在り、コロナ禍を“錦の御旗”にして、大々的な葬儀をしない方向に向かわせているのではないだろうか。
又、「実は、随分前に亡くなっていた。」という形での有名人の訃報、コロナ禍前にも無かった訳では無いが、此処に来ての多さは何なのだろうか?「亡くなった事に触れて欲しく無い。」という事情“も”在るだろうけれど、「コロナ禍によって、仕事が激減した有名人が少なく無く、外出機会が大幅に減った事で、入院したり、亡くなったりという“異変”に、外部が気付き難くなっている。」というのも在りそうな気がしている。
芸能関係者でも「〇〇さん、最近見掛けなくなったけれど、コロナ禍で外出機会が減ったからだろうな。」と思って疑わなかったり、異変を確認したくても、「本来は状況を知っていそうな人が、コロナ禍によって状況を把握出来難くなっている。」という可能性も。