2011年3月11日に発生した「東日本大震災」から5年が経った。あんなにも恐ろしい光景を目にし乍ら、被災者以外の人達に関して言えば、大震災の記憶は年々薄れて行っている様に感じる。
「今年の1月末の時点で、岩手県、宮城県、そして福島県には合計で5万1,292戸のプレハブ仮設住宅が存在し、其の内、空き室戸数は2万2,597戸で、全体での空室率は44%だった。」と言う。「仮設住宅の空室率は、被災者の住宅再建の進展を反映するデータ。」とされており、そういう意味では「大分再建が進んだ。」とも言えるが、逆の見方をすると「56%分の世帯しか、住宅再建が出来ていない。」という事でも在る。(1995年1月17日に発生した「阪神・淡路大震災」の場合、全ての仮設住宅が5年以内に解消されたそうだ。)今も尚、仮設住宅では約5万9千人もの人が生活している現実も。
大震災の記憶が薄れつつ在る非被災者を責める気は全く無いが、せめて「3月11日」だけでも、東日本大震災の事を思い出して欲しい。