18年前、旅先の北京で正月を迎えた。正月と言っても「旧正月」では無く、「新暦での正月」、即ち「1月1日」の事だが、市内のマクドナルドを訪れた所、正月祝いとして「パンダの格好をしたミニ・チョコレート」を御負けにくれた。
其の年の夏にはヨーロッパを旅したが、ドイツのマクドナルドで御洒落なサラダが販売されているのを目にした。(記憶違いで無ければ)当時の日本のマクドナルドではサラダを取り扱っていなかったので、「日本でも販売すれば良いのに。」と思ったもの。
世界的なファースト・フード・チェーンでも、「或る国では取り扱っているけれど、別の国では取り扱っていない商品。」というのが存在する。同じ商品で在っても、例えばイスラーム圏のマクドナルドやケンタッキーフライドチキン等では、ハラーレル肉(イスラーム法に則った形式でされた食肉。)を使用している様に、食材に対して他国には無い取り扱いをしているケースも。そして味も・・・。
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「チキンマックナゲットの塩分、英国は米加の半分以下=調査」(4月17日、ロイター)
ファースト・フードのメニューは塩分量が高い傾向に在る事が指摘される中、其の塩分量が国によって違う事が、米国・カナダ・英国・フランス・豪州・ニュージーランドの6ヶ国を対象に行った調査で明らかとなった。
医学誌「Canadian Medical Association Journal」に発表された調査結果によると、米ファースト・フード大手マクドナルドのチキンマックナゲットやチェーンレストランのピザ等、或る特定の食べ物の塩分量に於て、米国やカナダよりも英国の方が少なかった。米国で販売されるチキンマックナゲットの塩分量は1.5グラム、カナダでは1.7グラムだった一方、英国では0.6グラムと半分以下だった。
調査を率いたオーストラリア「George Institute for Global Health」のエリザベス・ダンフォード氏は調査論文で、塩分量が違う原因は明らかでは無いとした上で、「ファースト・フードの塩分量は食べ物の種類によってだけでは無く、生産する企業や国によって異なる。」と指摘している。
又、英国の塩分量が低かった要因として、同国政府による取り組みを挙げ、「正しい規制環境に在れば、ファースト・フード企業が塩分量を減らす可能性が在り、人々の健康に大きく寄与するだろう。」としている。
一方、マクドナルドの広報担当者は、同調査が2010年のデータを基にしていると指摘。ナゲットを含む米国で販売されているチキンを使用したメニューの大半で、既にナトリウムを10%減少しているとし、「全メニューに於てナトリウムの減少に引き続き取り組む。2015年迄に、平均で15%の減少となるだろう。」と語った。
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イギリスのマクドナルドで売られているチキンマックナゲットの塩分量は、アメリカやカナダの其れの半分以下というのは、何となく判る気がする。アメリカ及びカナダには行った事が無いけれど、少なくともアメリカに関しては「こってりとした、味付けの濃い料理が多い国。」というイメージが在り、そしてイギリスは「美味しいと感じる料理は余り無かったけれど、味付けは概して薄い。」と感じたので。