8年前の記事「ランリュック」で触れた様に、「ランドセルの値段は高過ぎる。」という思いが在る。自分が小学校に入学した頃の値段でも、大人になった今、当時の物価を考え合わせると「結構するなあ。」と思うが、(此方の情報による)今の平均的な値段も「約5万円」と結構な物。
小学校に通う「6年間」で割れば、「約8,333円/年」となり、そんなに高く無い感じもするけれど、果たして“6年間をランドセルで通う子供”が何れだけ居るだろうか?少なくとも自分が小学生だった頃は、「2年生位迄はランドセルで通っていたが、『ダサい。』という理由で、3年生位から“洒落た手提げバッグ”に切り替える子が少なく無かった。2年間だけの使用とすれば、「ランドセルのコスト・パフォーマンスは、決して高く無い。」と言えるだろう。
「『ランドセルの料金』は過去100年で何れ位変わった? 大正3年は『1円50銭』だった!?」(4月5日、ファイナンシャルフィールド)という記事が面白かった。一般社団法人「日本鞄協会ランドセル工業会」が紹介している「ランドセル価格の遷移」を元に、物価との関係を記した内容。「ランドセルの平均的な値段は、大正13年(1914年)で1円50銭。」という事だから、過去109年間で(今の平均的な値段「約5万円」の)約33,333倍になった。」という事になる。
大正3年時点の餡パン1個の値段が「約1銭」という事だから、当時のランドセルは其の「約150倍」だった訳だ。此方の情報(4.嗜好品)によれば、昨年時点での餡パン1個の値段は「約222円」という事なので、其の約150倍は「約33,300円」。少なくとも餡パンの値段変遷を元に考えても、今のランドセルの値段は「約16,700円高い。」という事になるが・・・。