***********************************************
「コロナに日本社会『上手く対応』57%、『支出』『ストレス』増加・・・読売世論調査」(4月6日、読売新聞)
新型コロナウイルスの感染拡大から3年となったのに合わせ、読売新聞社は全国世論調査(郵送方式)を実施した。日本の社会が新型コロナに上手く対応出来ていると「思う」57%が、「思わない」41%を上回り、初めて逆転した。個人に付いては、感染拡大により支出やストレスが増加した事が明らかになった。
新型コロナを巡る政府の対応を「評価する」は60%で、郵送調査で初めて6割に達した。新型コロナの感染症法上の分類を季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げる事に「賛成」は54%で、半数を超えた。
一方、コロナ禍の生活で増減した物を10項目で聞いた所、「増えた」のは「支出」49%が最多。「仕事でのストレス」42%、「家族と過ごす時間」33%、「家庭でのストレス」32%が続いた。「減った」のは、「収入」27%が最も多かった。社会全体ではコロナの感染拡大に対応出来たものの、個人の生活に大きな負担が生じていた。
コロナ収束後も社会に定着した方が良いと思う物(複数回答)は、「手洗いの徹底」77%、「公共の空間での換気や消毒」63%、「在宅勤務等のテレワーク」45%等の順だった。
***********************************************
2019年12月に中国・湖北省武漢市で初めて検出された新型コロナウイルス感染症だが、我が国で其の恐ろしさが大きく取り上げられる様になったのは、翌年2月にクルーズ客船「ダイヤモンド・プリンセス」が横浜港に帰港してからだろう。其れから、3年2ヶ月が過ぎ去った。
「『日本の社会が、新型コロナに上手く対応出来ていると思う。』と回答した割合が57%となった。」という今回の世論調査の結果、“日本人の柔軟性の高さ”というのも在ろうが、個人的には「“御上”の命令に唯々諾々と服する国民性と、其の結果としての“慣れ”。」というのが大きい様に思う。
「“御上”の命令に唯々諾々と服する国民性。」というのもどうかとは思うが、コロナ禍に関して言えば、良い方向に結び付いたのかも知れない。