3月24日付けの東京新聞に「マックはたのしいジョブ?」という記事が載っていた。国内に約3,800という店舗数を誇る日本マクドナルドが、アメリカに本社を持つマクドナルド(McDonald’s)のフランチャイズ企業で在るのは誰しも御存知の事だろう。そのアメリカのマクドナルドが、英語最大の辞書と称される「オックスフォード英語辞典(OED)」を出版するオックスフォード大学出版局に対し、「現実に即していない。サービス業で勤勉に働く人達への侮辱で在る。」として”或る単語”の定義変更を求める手紙を送った。同社が問題にしている単語は「McJob(マック・ジョブ)」で、OEDを始めとして多くの辞書でマイナス・イメージの定義が為されており、研究社のリーダーズ英和辞典を一例に挙げると、「McJob=(サービス業等の)単調で給料の安い仕事、しょうもない(将来性の無い)仕事。」と辛辣極まりない定義となっている様だ。マクドナルドでは「同社役員の半数もハンバーガー店から出発した。」として、マイナス・イメージの定義の変更を求める署名活動を5月から開始するという。
この「McJob」なる言葉がアメリカで使われ出したのはマクドナルドのチェーン店が急増した1980年代で、1990年代に入るとこの単語は、一般名詞として人口に膾炙する様になったとか。アメリカ本社の動きに付いて日本マクドナルドのコミュニケーション部は、「アメリカ本社の動きや、日本の辞書にも(McJobなる単語が)載っている事は確認していない。」としつつ、「(アルバイトの人には)マックの仕事に誇りを持って働いて戴いている。賃金も低いという事は無い。そうした議論が在る事自体、信じられない。」と憤りを示している。
記事の中では、実際にマクドナルドに勤務している人間の声も紹介されている。東京都内の大学二年生の或る女性は、高校二年の夏からマクドナルドでアルバイトを始め、約2年前からスイングマネージャーになり、今では店長不在の時間帯は店の最高責任者として金銭管理も任せられている。「アルバイト仲間から聞いて『マックジョブ』という言葉は知っていましたが、実際の仕事は毎日変化が在って、一つ一つに違う対応をしていかなければならないので、単調という事は無いですね。時給は900円で、他の普通のアルバイトよりは高いです。(McJobは)出来れば使って欲しくない言葉ですね。」と彼女は語っている。又、研究社編集部は「一般論として特定の職業に害を為す場合、見出し語を削除する事は在り得る。」とのコメントを寄せている。
人間誰しも自らが従事する仕事が「将来性の無い仕事」とか「しょうもない仕事」と言われたら面白くないだろうし、不快に思うのは当然だろう。故にマクドナルドが今回の申し入れをしたのも理解出来る。しかし同時に、こういったマイナス・イメージの発想をしてしまいがちというのも、少なからずの一般人に在る事ではなかろうか。斯く言う自分も”同罪”の身。ネットで馬券を買える様になる以前、某馬券売り場に何度か足を運んでいた。その場外には一軒の焼きソバ屋が在り、其処で供されているのはソース焼きソバのみ。何人かの店員が次から次へと焼きソバを作っているのを見る度に、「同じ事を朝から晩迄しているのって、退屈でつまらない仕事だろうなあ。」と思ってしまったからだ。
しかし、「単調なだけの仕事等、世の中には在り得ない。」と気付いたのはそれから暫くして。段取りを含めた仕事の効率性アップや、顧客のニーズに如何に応えるか等、要は働き手の心の持ち様&考え様で仕事の魅力度は増すものなのだ。とはいえ、「其処迄、前向きに仕事に向かい合えていない。」というのが自分の情け無い現実では在るのだが。
この「McJob」なる言葉がアメリカで使われ出したのはマクドナルドのチェーン店が急増した1980年代で、1990年代に入るとこの単語は、一般名詞として人口に膾炙する様になったとか。アメリカ本社の動きに付いて日本マクドナルドのコミュニケーション部は、「アメリカ本社の動きや、日本の辞書にも(McJobなる単語が)載っている事は確認していない。」としつつ、「(アルバイトの人には)マックの仕事に誇りを持って働いて戴いている。賃金も低いという事は無い。そうした議論が在る事自体、信じられない。」と憤りを示している。
記事の中では、実際にマクドナルドに勤務している人間の声も紹介されている。東京都内の大学二年生の或る女性は、高校二年の夏からマクドナルドでアルバイトを始め、約2年前からスイングマネージャーになり、今では店長不在の時間帯は店の最高責任者として金銭管理も任せられている。「アルバイト仲間から聞いて『マックジョブ』という言葉は知っていましたが、実際の仕事は毎日変化が在って、一つ一つに違う対応をしていかなければならないので、単調という事は無いですね。時給は900円で、他の普通のアルバイトよりは高いです。(McJobは)出来れば使って欲しくない言葉ですね。」と彼女は語っている。又、研究社編集部は「一般論として特定の職業に害を為す場合、見出し語を削除する事は在り得る。」とのコメントを寄せている。
人間誰しも自らが従事する仕事が「将来性の無い仕事」とか「しょうもない仕事」と言われたら面白くないだろうし、不快に思うのは当然だろう。故にマクドナルドが今回の申し入れをしたのも理解出来る。しかし同時に、こういったマイナス・イメージの発想をしてしまいがちというのも、少なからずの一般人に在る事ではなかろうか。斯く言う自分も”同罪”の身。ネットで馬券を買える様になる以前、某馬券売り場に何度か足を運んでいた。その場外には一軒の焼きソバ屋が在り、其処で供されているのはソース焼きソバのみ。何人かの店員が次から次へと焼きソバを作っているのを見る度に、「同じ事を朝から晩迄しているのって、退屈でつまらない仕事だろうなあ。」と思ってしまったからだ。
しかし、「単調なだけの仕事等、世の中には在り得ない。」と気付いたのはそれから暫くして。段取りを含めた仕事の効率性アップや、顧客のニーズに如何に応えるか等、要は働き手の心の持ち様&考え様で仕事の魅力度は増すものなのだ。とはいえ、「其処迄、前向きに仕事に向かい合えていない。」というのが自分の情け無い現実では在るのだが。
でも単調なのがつまらない仕事とも限らないと思います。記述されているヤキソバ屋さんなんかある意味「特化」しているわけですからそれなりのコツなどがあって、それを体現し結果として自分にしか出来ないヤキソバの味を完成させることができる。
翻って考えても職人の仕事なんて多かれ少なかれそんなものだとおもいます。
ただ、マックなどのハンバーガーとスターバックスやタリーズなどのカフェの従業員さんとの明らかな違いは一人一人に個性があって何度も通っていると常連さんや友達的な応対をしてくれるところです。 スタバで読書をしていると話しかけてくる店員さんがいますし、焼き上がりのパンを勧めてくれたり、コーヒー豆の説明をしてくれる人などもいます。 双方向のコミュニケーションがあるのとマニュアル的な一方通行のコミュニケーションしかないということの違いです。ハンバーガーの従業員さんは厨房の方では汗だくだしレジはごった返してそれどころではないというのも当然ですが、外から見るに夢が感じられる職場には見えません。 大変な作業であることは理解できますが。
それから食べこぼしが多くていつもテーブルや床がべたついている気がするのです。 ここでクレームつけても仕方ないですが、暖房の中でのあの臭いといい何とかならないのだろうか。 いつも思うのです。
システマチックに流れ作業で客を捌くというのは、営業面での効率化という意味で評価されるべきものかもしれませんが、余りにも整然とし過ぎてしまうと白けてしまう所が在りますね。と言って過度に客と接するのも、人によっては「一寸放って置いて欲しい。」と思うだろうし、接客業ってなかなか大変だなあと傍目で感じます。
話が逸れてしまうのですが、「其処の食事を実際に口にしないでも、一歩店内に入っての雰囲気で『此処は美味しくないな。』って判る店」って在りますよね?マヌケ様が書かれているテープルがべた付いていたりという不衛生な所もそうですが、店員同士がベチャクチャ喋っている店は先ず不味い。経験上、こういう店は大概潰れていますね。
マクドナルドの場合はマニュアル化された対応が単調なイメージをもたれてしまうのでしょうね。
あんまり人の仕事を悪く言うのは感心しませんね。
部分があると確信しています。そしてその経験はどの
ようなものであれ生涯にわたる宝物だと思っています
。よってしょうがない仕事と位置づけるのはきわめて
偏見視してるし、蔑視しているような感じがして紳士
の国であるイギリスの名門大学がこのような語句を作ったことは残念です。アメリカ文化蔑視の悪い癖がで
たのでしょうか?アメリカのハンバーガーに対して、
イギリスのフィッシュ&チップス(白身魚フライと
ポテトフライが新聞紙に入ってるスナック。ミニストップで売られていました)による対抗意識からでしょ
うか?日本の東京人と大阪人のようなものがイギリス
人とアメリカ人にも感じられますが、労働を否定する
ようなスラングを作るのはいただけませんね。
この「McJob」なる言葉、当該記事を読む限りでは、アメリカ国内で1980年代頃から使われ出したそうで、オックスフォード大学出版局が作り出したものでは無い訳ですが、この言葉を辞書に載せるか否かの判断は当然ながら同出版局に在ったのですから、その意味ではイギリスのアメリカに対するマイナス意識が働いたとは言えなくないのかもしれません。
「McJob」の話からは離れてしまうのですが、昔英語を習っていたアメリカ人の教師から、「Watermelon(スイカ)という言葉を黒人の前でなるべく使わない方が良いです。と言うのも、Watermelonは黒人への蔑称(スラング)でも在るからです。」と雑談中に聞いた事が在ります。「安いスイカしか食べられない黒人」という差別的な意味合いが在ったそうですが、それを聞いてアメリカの差別意識って結構根深いんだなあと思ったものです。
でも、あれでPCの楽しさは、覚えたのは事実だね。
でも日本において、もっと楽しいのはWINだとも常々に思う。
WIN派を名乗るわけじゃないけど、MACは興味を持たせてくれたし、WINは楽しさを教えてくれた。
スレ違いなコメントですまんw
誰でもどこでも同じことが出来る
そしていつも同じ味
というのを理念でマニュアル化してる時点で
マック的には本来の意味のような気がしないでもない
安い賃金で長時間店を開け薄利多売で利益を上げる
話せば長くなりそうなんですが
浮いた人件費材料費で一等地に店を出す
そしてそれが広告費をかねる
勿論仕事に上下があるといってる訳ではないんですが
時給に関しては安いイメージがありますね(笑
自分の都合で働けるというメリットもありますが
まぁマック的には無くなって欲しい言葉でしょうね(笑
とこんなことを言いつつもマックのコーヒーには
お世話になってます(笑
スイカ(watermelon)の話は「風とともに
去りぬ」関連本でみたことがあります。私はこの南北
戦争と戦後再建期のアメリカ南部をテーマとした作品
が太平洋戦争と戦後復興期の日本ともろダブっている
ようにみえ、逆境に負けないスカーレット・オハラが
非常に魅力的に見え大好きです。しかし原作では黒人
の蔑称「Nigger」や「Darkie」などがふ
んだんに使われ、聖書に次ぎ今でも世界No.2の売
れゆきを誇りながら人種差別小説としてタブー作品と
見る傾向もあるようです。ちなみに現在の南部白人は
KKKなど過激な強硬派も存在する反面、「二ガー」
などはろくでなしの白人が使うスラングとして絶対使
用しない南部白人も多いようです。概して南部人は色
色な地方からの来訪者をもてなしえきたせいか、曖昧
な表現を好み、はっきりとした表現する一般アメリカ
人より日本人に感覚が似ていると思うのですが・・。
考えてみるとはっきりとした四季のある気候性、台風
とハリケーンの脅威、足掛け5年にわたる星条旗の軍
隊と戦って敗れ、長い占領統治下におかれたこと、他
者をもてなす文化とそれに矛盾した排他性など、これ
ほど日本と共通性を持つ地域も珍しいと思いました。
あの赤地に白縁取りの斜め青十字十三星の南軍旗さえ
もこのように見解すると親近感さえ感じますが危険で
しょうか(笑)。実際にそのデザインは魅力を感じ、
その旗がただの南軍を示す旗から人種差別の旗に意味
合いが変わってしまったのが残念です。
最後に大分本題から離れてしまい長くなってしまった
ことをお詫びし、終わりにしたいと思います。
ありがとうございました。
「風と共に去りぬ」は自分が一番好きな作品で、これ迄に両手を軽く超える回数見ています。しかし残念ながら原作は読んでいないんです^^;。そんなに蔑称が多用されているんですね。唯、表現方法というのは時代によってかなり左右されるもので、当時は作家としても差別的な思いを持って書かれていなかったのかもしれません。手塚治虫氏(「ジャングル大帝」等。)や藤子不二雄氏(「ジャングル黒べえ」等。)等が描いた作品も、今となっては黒人の描き方が非常に差別的で在るとバッシングする向きも在るのですが、個人的にはその意見に否定的な思いを持っています。単に見てくれだけで安直なバッシングをするのでは無く、その作品の全てを見て判断して欲しいと思うんです。
先だって読んだ本によると、アメリカではKKKが再び活発な活動を始めているとか。しかし嘗ての様にあからさまな暴力行為をするのでは無く、穏やかな活動だとか。穏やかとは言っても、根底に差別の意識が根深く在るのは変わりないと思うのですが(苦笑)。