創設されたのは2005年なので、今季は9年目を迎えた事になるゴールデンイーグルス。「6位→6位→4位→5位→2位→6位→5位→4位」と、過去9年間では2009年に1度Aクラス入りした以外、残り8年間は全てBクラスに留まっていた。
今季の順位予想では、「昨年『10勝4敗』と不本意な成績に終わった田中将大投手は相当な上積みをする一方、昨年活躍した若手投手達が軒並み成績を落とすだろうから、順位は最下位。」とした自分。「田中投手は相当な上積みをする。」及び「昨年活躍した若手投手達が軒並み成績を落とす。」という予想は当たったけれど、大きく外れたのは「順位は最下位。」という点だ。
大きく外れた原因は言う迄も無いだろうが、田中投手の「相当な上積み」が「超人的な上積み」な事に尽きる。昨日(8月24日)の時点で「開幕から負け無しの18連勝」を記録している同投手。昨日迄の同チームの成績は「62勝45敗1引き分け」と、貯金は「17」で在る事を考えると、田中投手1人で全ての貯金を作り上げたと言って良い。逆に言えば、“計算上では”、田中投手が居なければ同チームは借金「1」という事になる。「エース」という呼称が在るが、今季の同投手は「絶対的なエース」だ。
九分九厘、ゴールデンイーグルスはリーグ優勝を果たすだろう。5ヶ月近くも勝ち星を上げ続けている事を考えれば、田中投手が今後大崩れをする事は考え辛く、彼を第1戦の先発投手に据えたならば、セ・リーグは何処のチームが対戦相手になったとしても、日本シリーズでゴールデンイーグルスが勝ち抜く可能性は非常に高そう。
こうなって来ると、気になるのは来季の同チーム。「今季以上の上がり目は無い。ジャイアンツの監督就任は先ず不可能になってしまったが、コミッショナーや政治家になるには、今季で辞めた方が得。」と、“再び”退任しそうな彼の御仁の事はどうでも良いが、「絶対的エース」となった田中投手への依存度が余りに高くなってしまった事で、彼が少しでも不調になった場合、チームが大転けしてしまう可能性を懸念する。
流石に「今オフ」という事は無いだろうが、「来季オフ」以降には、ダルビッシュ有投手と同じ理由でメジャー移籍をしそうな田中投手だけに、“次の投手”を育成する事が、ゴールデンイーグルスにとって急務となるだろう。