先日のスポーツ紙で、ラサール石井氏が自らの歩んで来た人生を語っていたのだが、なかなか面白い内容だった。名門のラ・サール高校から早稲田大学(中退)に進み、芸能界に入ってからもコント赤信号のメンバーとして人気者となり、声優や役者、そして今はニュースキャスターを務める等、八面六臂の大活躍を見せている彼は、人も羨む”勝ち組”(この言葉は、個人的に好きではないのだが。)と思われるのだが、「入りたかった高校や大学には落ち続け、御笑いの世界に於いてもたけしさんやさんまさんには到底敵わないので、何とか器用貧乏で色々取り繕っているだけ。」と、決して順風満帆な人生ではなく、挫折も少なくなかったと吐露していた。
そんな彼が嫌いな言葉は、「世の中は甘くない。」なのだとか。子供が「将来バンド活動で飯を食って行きたい。」等と言うと、普通の親は「そんなもので飯が食えるか!世の中はそんな甘いものじゃないんだぞ。」と戒めるだろうが、それは正しくないと彼は言う。
彼がそう信じる大きな要因は、中学時代に通った塾の教師の言葉に在るのだそうだ。その教師は良く「世の中はな、結構甘いものなんだよ。だから、一度や二度の失敗なんか、幾らでも挽回出来る。」と語って、生徒達を励ましてくれたのだとか。挫折を繰り返す度に、その教師の言葉を信じて頑張れたし、それなりに挽回も出来たと彼は振り返る。
「良い話だなあ。」と思う一方で、この言葉は万人に当てはまらないだろうなと感じもした。「人によっては、挽回出来ない可能性も在る。」という至極当たり前の話ではなく、「負けて堪るか!」といった負けじ魂を持った子には適しているだろうが、「ああ、そうなんだ。じゃあ、適当にやれば良いや。」と現状に甘んじてしまう子に対して、「世の中は甘い。」と言ってしまうのは逆効果にも思える。
子供を精神的に雁字搦めにし、”逃げ場”を無くす遣り方には全く賛成出来ないが、”諸刃の剣”である「言葉」は、相手のTPOを良く良く見極めて使わないといけないだろう。
そんな彼が嫌いな言葉は、「世の中は甘くない。」なのだとか。子供が「将来バンド活動で飯を食って行きたい。」等と言うと、普通の親は「そんなもので飯が食えるか!世の中はそんな甘いものじゃないんだぞ。」と戒めるだろうが、それは正しくないと彼は言う。
彼がそう信じる大きな要因は、中学時代に通った塾の教師の言葉に在るのだそうだ。その教師は良く「世の中はな、結構甘いものなんだよ。だから、一度や二度の失敗なんか、幾らでも挽回出来る。」と語って、生徒達を励ましてくれたのだとか。挫折を繰り返す度に、その教師の言葉を信じて頑張れたし、それなりに挽回も出来たと彼は振り返る。
「良い話だなあ。」と思う一方で、この言葉は万人に当てはまらないだろうなと感じもした。「人によっては、挽回出来ない可能性も在る。」という至極当たり前の話ではなく、「負けて堪るか!」といった負けじ魂を持った子には適しているだろうが、「ああ、そうなんだ。じゃあ、適当にやれば良いや。」と現状に甘んじてしまう子に対して、「世の中は甘い。」と言ってしまうのは逆効果にも思える。
子供を精神的に雁字搦めにし、”逃げ場”を無くす遣り方には全く賛成出来ないが、”諸刃の剣”である「言葉」は、相手のTPOを良く良く見極めて使わないといけないだろう。
わたしは「やればできる」という言葉が嫌いになってしまいました(やってもできない、というとき、どうするか、を考えてしまうものですから)