陸上男子ハンマー投げで、アドリアン・アヌシュ選手(ハンガリー)がドーピング違反で金メダルを剥奪された事により、室伏広治選手が繰上げで金メダルを獲得した。再検査を拒否する等、アヌシュ選手の不可解な対応は、ドーピング行為を疑わざるを得ないものであるし、違反行為が事実であれば金メダル剥奪も当然の事だと思う。室伏選手に金メダルが与えられたのも当然であろう。しかし、スッキリしないモヤモヤ感が残る。これは、室伏選手自身が、アヌシュ選手のドーピング検査結果に疑問を持ち、違反ではないかと訴え出た事に端を発しているからである。
上記した様に、不信感を持たれる様な行為をしたアヌシュ選手に非があるのは間違いない。又、室伏選手自身も、「ドーピング違反は絶対に許せない。」という強い意思があったのだろう。それは重々判ってはいるのだが、同じ選手仲間を”刺した”という後味の悪さが、室伏選手の”喜びのない”表情からは窺え、その気の毒さも相まって、モヤモヤ感が澱の如く残ってしまった。
そもそも、ドーピングの危険性が世の中に広く認知され出したのは、1960年のローマオリンピックで、デンマークの自転車選手が競技中に死亡した事にあると思う。トレーナーからアンフェタミンを投与されたのが原因とされているが、オリンピック大会で初めてのドーピングに因る死亡事故。これにより、1964年の東京オリンピックで、ドーピング検査の導入が決定され、1968年のグルノーブルオリンピックより”正式に”ドーピング検査が実施され、今に到っている。
年々巧妙化するドーピング検査逃れ工作と、ドーピング根絶を目指すIOCのイタチごっこの様相を呈しているが、金メダルが名誉と富を生み出す限り、今回の様な事態は延々と続くのだろう。
余談だが、ドーピング検査の実施手順に拠ると、選手達は同性の立会人の目の前で採尿されるとの事。それも、採尿時の選手は、着衣を胸まで上げ、下着は膝までずり下げる事が規定されているとか。これは、かなり恥ずかしい姿かも。露出狂であれば至福の瞬間かもしれないが(笑)。
上記した様に、不信感を持たれる様な行為をしたアヌシュ選手に非があるのは間違いない。又、室伏選手自身も、「ドーピング違反は絶対に許せない。」という強い意思があったのだろう。それは重々判ってはいるのだが、同じ選手仲間を”刺した”という後味の悪さが、室伏選手の”喜びのない”表情からは窺え、その気の毒さも相まって、モヤモヤ感が澱の如く残ってしまった。
そもそも、ドーピングの危険性が世の中に広く認知され出したのは、1960年のローマオリンピックで、デンマークの自転車選手が競技中に死亡した事にあると思う。トレーナーからアンフェタミンを投与されたのが原因とされているが、オリンピック大会で初めてのドーピングに因る死亡事故。これにより、1964年の東京オリンピックで、ドーピング検査の導入が決定され、1968年のグルノーブルオリンピックより”正式に”ドーピング検査が実施され、今に到っている。
年々巧妙化するドーピング検査逃れ工作と、ドーピング根絶を目指すIOCのイタチごっこの様相を呈しているが、金メダルが名誉と富を生み出す限り、今回の様な事態は延々と続くのだろう。
余談だが、ドーピング検査の実施手順に拠ると、選手達は同性の立会人の目の前で採尿されるとの事。それも、採尿時の選手は、着衣を胸まで上げ、下着は膝までずり下げる事が規定されているとか。これは、かなり恥ずかしい姿かも。露出狂であれば至福の瞬間かもしれないが(笑)。
全く別のトピックですが、少し興味があったもので。
最終的な意見から言うと、ドーピングをありにする、認めてしまうっていうのはダメですかね?
オリンピックも、ロサンゼルス以降?のプロ化の波は留まるところをしりませんし、もはやオリンピックにアマチュア精神を求めるのは酷かもしれません。「何でもあり」っていうのはルールとして、見る側にとって非常にわかりやすいんじゃないかと思いますし。アメリカの4大プロスポーツを鑑みると、とりあえず多くのファンというか、お金を払う人はしっかりついてくるんじゃないでしょうか。
また、たとえばMLBのマーク・マグワイア選手。彼は引退後に、ドーピングしていたことを後悔しているようなコメントも残していますが、彼がもう一度野球人生をやり直せるとしたら、最終的に同じ人生を望むのではないでしょうか。お金や名誉もあるでしょうが、限界への挑戦という欲求は、スポーツとしてしごく当たり前なもののような気がします。
見る側も楽しめ、競技者も満足。こういう、アメリカの政治みたいな発想って、我ながらとても幼稚だと思うのですが、これはこれで一つの真実ではないかとも思います。
・・・って、ここまで駄文を書き連ねてきて、また下らない思い付きが浮かびました。階級別のような感じで、ドーピングしてる人としてない人を分けて競技するとかどうですかね? やっぱ安易ですかね?
私もスポーツは大好きですし、スポーツ精神のようなものもとてもすばらしいものだと思います。でもドーピングうんぬんはこれに当てはまらないような気がします。
日本のメディアでのドーピング論は、なんていうか、とりあえず「ドーピングはダメ!」って、納得できるような理由もないのに、初めから決め付けられているような気がして。どこかの動物愛護団体が「鯨を食べるのはダメ!」って叫んでるじゃないですか。同じように聞こえて仕方ありません。「じゃあなんで牛は食べてもいいの?」みたいな。
・・・なんかまとまりもなく冗長ですみませんでした。。
詳しく掲載されてたので勉強になりました(^-^)
で、オリンピックですが、崇高な理念はともかくとして、
大金の動くところ=「表」には、もれなく後ろ暗いもの
=「裏」がついてくる、ってとこでしょうね。
「光と影ひとつになりて・・・云々」を思い出しました。
象徴していますね。
コメント有難うございます。
インドネシアの工場の件は
富の偏在が如実に現れていますね。
この世は哀しみに満ちているから
虐げられたモノがテロと言う手段で
叫んでいるのかもしれませんね。
悲しい事ですが・・・。
こちらこそ 宜しくお願い致します。
私の五輪応援BLOGも無事に完走し、ようやく落ち着いたところです。
五輪期間中はコメント&TBありがとうございました。
これからはいつもどおりのBLOGに戻りますが今後ともよろしくお願いします。
今回の室伏選手がアヌシュ選手について「怪しい」と発言したのは、なんだか企業の内部告発とよく似ている感じがします。企業内の閉塞感を打破する社員のように…。
室伏選手は人体に害を及ぼしてまでドーピングをし、果たしてこのままでいいのか警鐘だったのかなと…
金メダル獲得後の記者会見での言葉がそれを物語ってるように思います。
「真実の母 オリンピアよ あなたの子供達が 競技で勝利を勝ち得た時 永遠の栄誉(黄金)をあたえよ それを証明できるのは 真実の母オリンピア
古代詩人 ピンダロス
29.8.2004 室伏広治」
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/other/athletic/athens/column/kaiken/200408/at00002300.html
適切な話題が用意していなくてすみませんでした。「金メダル」を話題にした題の下に移動させて頂きました。これからもよろしくお願い致します。
テレビで図解付きで説明してましたが、なんと他人の尿をいったん自分の尿道に入れてまた出す、というようなことも行われているようで・・・走って逃げたい気分です。
頑固親父の娘が、体育系の中高一貫校に通っていた。もっとも、娘は体育コースではなかったのだが。
しかし、在校生や卒業生などにインターハイ経験者、優勝経験者、オリンピック選考会参加者、オリンピック参加者などが身近にたくさんいるので、さまざまな話を聞く機会があります。
そういったレベルの方達の話を聞くと、99%での戦いという事と、プレッシャーとバネに変える事が出来るかどうかでメダルに手が届くか?という戦いと言います。自分の力を出し切る。しかし、100%では故障してしまう可能性が高いので99.99999と限りなく100に近いが、100寸前での戦いであると。98%では手が届かない。そんな世界と聞きます。そんななかで、「薬物」など不正を働く事は絶対に許されない事です。たぶん、見ている方は、なんとなく釈然としない「金」に思えますが、逆に選手やコーチは「当然の結果」という位に感じていると思います。だれもが「薬物の魔力」を知りながら、使わないで正々堂々と戦っているのですから。
我々は「観客」として、純粋に拍手で迎えれば良いと思います。我々の想像を超えたレベルでの戦いで勝ち取ったメダルなのですから。
また、ヘモグロビン関連の血液絡みのドーピングは、判断が出来ない(自己血液の場合など)なかなか奥が深い話だし、「禁止されていない薬物」なら使ってもOKな訳で、これからもこういった話題に事欠かないだろう。遺伝子ドーピングとか、また話が複雑化する話題も出てきている・・・。
今回は尿のDNAが違うことで別人のものと認定されたようですが。
競技後の血液検査1発で分かると思うんですけどね。
ごまかしようもないし。
尿検査にこだわるのは何かあるのでしょうか?
・・・検査機なんかの利権?
勘ぐりたくもなりますが、なにわさておき、
室伏選手、金メダルおめでと~
それにしてもなんか後味の悪い室伏選手の金メダルですね。
彼もまたある意味ではドーピング被害者と言えるんじゃないでしょうか?
会見でも「嬉しい」とは言ってましたが、心中は複雑な感じ。
ドーピングなんて体を滅ぼしてしまうんだから、使わずに正々堂々戦ってほしいけど、名誉と金が邪魔してるんですよね。。
ドーピングの疑惑をもたれる奴が悪い!
検査をちゃんと受けない奴が悪い!
手の込んだ仕掛けで人の尿を使う奴が悪い!
何はともあれ、室伏はよくやったぞ!
命を縮めてまで手にする富や名誉にどれだけ価値があるのでしょうか。
それも「見つからなければ」という条件付。
さらに見つかってしまえば今までの苦労はすべて水の泡。
残るのは将来に対する不安のみ。
割に合わないと思うのですがねぇ…。
アヌシュ選手については、単に検査を拒否したというだけでなく、協議前と後とで尿が別人のものであったことが確認されたと報道されています。客観的な証拠があるとすれば、少し救われる思いです。
室伏選手にとってアヌシュ選手は友人でもあったということで、もやもや感は残り続けるのでしょうね。告発はあくまでドーピング追放のためだったと理解すべきであり、金メダルのためなどという誹謗中傷が出てこないことを願っています。