21年前の今日、即ち「1995年1月17日」に発生した阪神・淡路大震災。人的被害では「死者数:6,434人、行方不明者数:3人、負傷者数:43,792人。」、家屋の被害は「全半壊数:249,180棟、一部損壊数:390,506棟。」と、途轍も無い被害が生じた震災だった。
人的にも物的にも数多の被害が出た為、今も多くの被災者達の心に深い傷跡が残っている事は、先日の記事「映像記録 あの日あの場所、あの人と」でも紹介した通り。
古いデータになってしまうが、「東日本大震災発生から20年経った昨年、NHK神戸放送局ネット報道部が発表した『20年アンケート』。」の一部を紹介させて貰う。被災者924人から得た回答だ。
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「20年アンケート」
健康状態:21%
住まい:9%
不自由な暮らし:8%
~1,000万円:44%
2,000万円~:30%
~2,000万円:26%
・抱えた負債の内容
事業所の再建・修繕:7%
・負債の現状
完済:59%
返済中:41%
・経済的に最も厳しかった時期(震災発生から)
~5年頃:41%
~現在:20%
~10年頃:8%
~15年頃:4%
・今も厳しい理由
定年:31%
家の再建:28%
・回答者の年齢
65歳以上:82%
64歳以下:18%
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街並みだけ見れば、被災地は復興した様に見える。然し、少なからずの被災者達は、今も苦しみの中に在るのが、データからは読み取れる。若ければ、或る程度の苦労は背負い切れるだろうけれど、高齢者に重荷、其れも先が見えない重荷を背負わせ続けるのは、非常に酷で在る。
数多の犠牲者達に合掌。
「ネットによるリアル・タイムの情報というのは、貴重になっている。」、そういう面は在ると思います。ネットによって一般人からの情報でも、大多数の人間に伝わる様になった。此れは良い点でも在りますが、一方で問題も生じていますね。「偏向放送だ何だ。」と言われはしますけれど、マスメディアによる報道には、少なくとも或る程度の人間によってチェックが入った上で為されている。でも、一般人が流す情報には、全くのデマも少なく無い。きちんと検証された確かな情報を英語を「Intelligence(インテリジェンス)」と呼び、真偽の程は別にした雑多な情報を「Information(インフォメーション)」と呼ぶそうですが、そういう意味ではネット情報はインフォメーションの部分が結構在り、受け取る側の検証作業がより必要。
ネットが普及し、ネットによる弊害が顕著になって来た。此れがより良いネット環境に向かって、通り抜けねばならない移行過程なのか?其れとも、もっと悪化して行くのか?是非とも、全社で在って欲しい物です。
テロに屈するとか、ではなく、視聴者に屈しているのでは無いでしょうか。アナーキーな表現を忌避しながらも、改革を望む世論はあるという。ネットの普及によって、メディアの役割は変わったと思います。国際的な多極化への対応の苦慮と、個性化を唱えながら、報道の性格上、合意形成を取らざるを得ない。そんなパラドクスが見えますね。
真田丸ならぬ日本丸、その舵取りの話であり、人材を求められるのは、現場のみならず、運営のステルス性ゆえに、中枢が知られず、世代交代の時期を待ちながら若い力も育っていない、という事が、混乱の元凶でもあると思います。