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旅の途中で草木の枯れた砂漠の町に立ち寄った三蔵法師(深津絵里さん)、孫悟空(香取慎吾氏)、沙悟浄(内村光良氏)、猪八戒(伊藤淳史氏)の一行は王宮に招かれ、魔法で亀にされてしまったこの国の王と王妃を目の当たりにする。金角大王(鹿賀丈史氏)及び銀角大王(岸谷五朗)は強大な力を持つ兄弟妖怪で、この国の緑と全て財宝を奪っただけでは無く、更に恐ろしい野望を持っていた。王女・玲美(多部未華子さん)からの懇願受け、三蔵法師一行は金角&銀角を倒す旅に出る。
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昨年、フジテレビ系列で放送されたドラマ「西遊記」は高視聴率を叩き出したが、それを受けて映画化された「西遊記」を観て来た。因に、今は亡き夏目雅子さんが三蔵法師を務めた「西遊記シリーズ」はリアル・タイムで見ていたが、昨年のドラマは一切見ていない。
名前を呼ばれた当人が返事をしてしまうと、あっと言う間に瓢箪の中に吸い込まれてしまう。そんなシーンがパッと頭に浮ぶ程、金角&銀角兄弟と孫悟空の戦いは「西遊記」の中で最も有名なストーリーではなかろうか。海外でロケを敢行したそうだが、広大な砂漠を始めとして目を見張る光景が次々に登場する。CGも効果的に使用されているし、楽しい作品だとは思う。だが腹蔵無い意見を書かせて貰えば、もう一回見たいとは思わない作品。ワアワア騒いでいるだけの様な、香取氏の一本調子な演技が観ていてとても疲れる。そして自分がどうしても受け容れ難い&嫌な面が在ったのも、この作品の評価を下げさせてしまった。
「事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!!」というのは映画「踊る大捜査線 THE MOVIE」で青島刑事が口にし、流行語にもなった有名な台詞。この様にストーリーの中で”自然な形で”用いられた台詞ならば良いのだが、「ぶっちゃけ。」とか「よろしこ。」等の様に”無理無理に流行らせよう”という作り手の意図が見え過ぎてしまう台詞には辟易としてしまう。この作品の中では孫悟空が「仲間」という言葉を誤って覚えてしまったとして、「なまか」なる言葉がしつっこく何度も使用されるのが、とても耳障りに感じた。
もう1つ嫌なのは「名前の知られた人という理由だけの様な不自然なキャスティング」。この作品で言えば偽三蔵法師一行(特に猫ひろし氏)や国王役の三谷幸喜氏等がそうで、こういった不自然なキャスティングをされてしまうと、その時点で作品から気が離れてしまう。アルフレッド・ヒッチコック監督や横溝正史氏等、”素人演技”が”味”になるケースも確かに在るが、今回のケースは唯々白けるだけだった。
映像やストーリー自体の評価は星3つなれど、上記したマイナス面が響き、総合評価は星2つとしたい。
旅の途中で草木の枯れた砂漠の町に立ち寄った三蔵法師(深津絵里さん)、孫悟空(香取慎吾氏)、沙悟浄(内村光良氏)、猪八戒(伊藤淳史氏)の一行は王宮に招かれ、魔法で亀にされてしまったこの国の王と王妃を目の当たりにする。金角大王(鹿賀丈史氏)及び銀角大王(岸谷五朗)は強大な力を持つ兄弟妖怪で、この国の緑と全て財宝を奪っただけでは無く、更に恐ろしい野望を持っていた。王女・玲美(多部未華子さん)からの懇願受け、三蔵法師一行は金角&銀角を倒す旅に出る。
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昨年、フジテレビ系列で放送されたドラマ「西遊記」は高視聴率を叩き出したが、それを受けて映画化された「西遊記」を観て来た。因に、今は亡き夏目雅子さんが三蔵法師を務めた「西遊記シリーズ」はリアル・タイムで見ていたが、昨年のドラマは一切見ていない。
名前を呼ばれた当人が返事をしてしまうと、あっと言う間に瓢箪の中に吸い込まれてしまう。そんなシーンがパッと頭に浮ぶ程、金角&銀角兄弟と孫悟空の戦いは「西遊記」の中で最も有名なストーリーではなかろうか。海外でロケを敢行したそうだが、広大な砂漠を始めとして目を見張る光景が次々に登場する。CGも効果的に使用されているし、楽しい作品だとは思う。だが腹蔵無い意見を書かせて貰えば、もう一回見たいとは思わない作品。ワアワア騒いでいるだけの様な、香取氏の一本調子な演技が観ていてとても疲れる。そして自分がどうしても受け容れ難い&嫌な面が在ったのも、この作品の評価を下げさせてしまった。
「事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!!」というのは映画「踊る大捜査線 THE MOVIE」で青島刑事が口にし、流行語にもなった有名な台詞。この様にストーリーの中で”自然な形で”用いられた台詞ならば良いのだが、「ぶっちゃけ。」とか「よろしこ。」等の様に”無理無理に流行らせよう”という作り手の意図が見え過ぎてしまう台詞には辟易としてしまう。この作品の中では孫悟空が「仲間」という言葉を誤って覚えてしまったとして、「なまか」なる言葉がしつっこく何度も使用されるのが、とても耳障りに感じた。
もう1つ嫌なのは「名前の知られた人という理由だけの様な不自然なキャスティング」。この作品で言えば偽三蔵法師一行(特に猫ひろし氏)や国王役の三谷幸喜氏等がそうで、こういった不自然なキャスティングをされてしまうと、その時点で作品から気が離れてしまう。アルフレッド・ヒッチコック監督や横溝正史氏等、”素人演技”が”味”になるケースも確かに在るが、今回のケースは唯々白けるだけだった。
映像やストーリー自体の評価は星3つなれど、上記したマイナス面が響き、総合評価は星2つとしたい。

言葉をひっくりかえして使うのは、(芸能)業界の慣行のような気もしますが・・・・・・。
わたしは水川あさみさんが素敵だったので、よしとします。
「金糸猴は孫悟空のモデルとなった猿。」というのを随分昔に読み、実際に目の前で見た時には「なるほど。」と思ったものですが、前に「トリビアの泉」で「『金糸猴=孫悟空のモデル』というのはガセネタ。」というのを知り、ガッカリした次第です(苦笑)。
夏目雅子さんが出演されていた「西遊記シリーズ」、堺正章氏を始めとした他の出演者も良かったですよね。ゴダイゴの歌も良かったし、自分の中では「西遊記=夏目ヴァージョン」という思いが強いです。
この作品、仰る様にターゲットを子供に据えている気はします。一寸前で言えば「慎吾ママ」のノリとでも言いましょうか。
他の方が書かれていたのですが、「最近のフジテレビは無理無理に映画を製作している感じがする。昨夏に公開された『UDON』もそうだったが、今回の『西遊記』も”敢えて”映画化する必要が在ったの?という内容。」というのには全く同感でした。(昔からフジテレビの自社宣伝の酷さには辟易としている面が在ります。ヴァラエティー番組は未だしも、ニュース番組で自社のイベントを取り上げる感覚が、自分にはどうしても受け容れ難くて。
「がんばれー強いぞーぼーくらーのなーまーか」(by東八郎)が元祖じゃないですか?
やはりですね、「西遊記」といえば堺正章、西田敏行、岸部シロー、夏目雅子のキャスト
でしょ。「そこーにゆーけばー♪」
ただこの映画、話題にはなっていますよね。私も興味が全く無い訳ではないのですが、ドラマ放送時すら最初の方で観るのを止めてしまった程に思い入れのない作品を映画館で観に行くのも抵抗があるので、テレビ放送を待ちます。
しかしドラマがヒットすると映画になるという流れは近年益々加速している印象ですね。
個人的にはあまり好きではない風潮ですけど、好きなドラマが映画化されたら嬉しい気持ちになるのも否定できないので複雑です。
大御所と呼ばれる様になると、芸人としての”顔”を隠して、「俺は文化人。」みたいな態度を取り始める芸人が時折見られます。そういう姿を見ると、御笑い大好き人間の自分としてはとても哀しいし、憤りを感じてしまいます。人を笑わせるのって凄く知識や技量が要る事で、個人的には芸人って誇れる職業と捉えているからです。だからこそ由利徹氏や伊東四郎氏、志村けん氏の様に一生馬鹿を”演じられる”芸人に敬意を覚えます。
”アズハチ”さんもそんな一人でした。そう言われてみれば、彼は「なまか」というフレーズを使っていましたね。彼の場合には違和感無くすんなり受け容れられたのに、香取氏の場合は違和感在り在りだったのは何故なのでしょうね。”芸”の深みの違いから来る物なのかなあと、香取氏のファンには申し訳無いのですがそう思ったりします。
周りにいるブレーンが恥知らずなテレビマンじゃしょうがないのかな?
慎吾ママの「おっはー」はともかくとして、「なまか」は私は「なまこ」か「オカマ」のいい間違い?と思い、なじみませんでした。何でもかんでも業界用語や逆さ言葉を使えばいいというものではない好例でしょうね。カトリーヌには27時間テレビお疲れ様ってところですね。
この作品に関してはかなり酷評を致しましたが、ジャニーズ事務所所属のグループの中では、「傍目からもメンバーの仲が良さそうに感じられ、一つ一つの企画に真剣に取り組んでいるTOKIO。」の次にSMAPは評価しているグループなんです。以前の記事でも書きましたが「歌もコントも出来、広いファン層を持つグループ。」という意味で、「クレージーキャッツ→ザ・ドリフターズ」という正統派の流れを汲むグループがSMAPだとも思っています。
だからこそ「『夢がMORIMORI』の頃には結構オリジナリティーの在るコントをしていたのに、最近は安直なネタで走りがちじゃない?」と、今のSMAPには残念に思ってしまうんですよ。
夏目雅子さん主演の「西遊記シリーズ」は彼女の魅力も然る事乍ら、その他のキャスティングも絶妙でした。堺正章氏や西田敏行氏は勿論の事、岸部シロー氏の何とも言えない”脱力系”のキャラが良かったです。