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「アマボクシング界で関係者300人が日本連盟を告発 助成金の不正流用も」(7月29日、デイリースポーツ)
アマチュア・ボクシングを統括する日本ボクシング連盟の都道府県連盟の有志による「日本ボクシングを再興する会」(鶴木良夫会長)が27日に日本オリンピック委員会(JOC)、日本スポーツ協会、文科省、スポーツ庁、日本スポーツ振興センター(JSC)等に、連盟内の不正に付いての告発状を送付した事が28日、明らかになった。同会の代理人弁護士が明かした。
告発状は「アスリート助成金の不正流用の教唆及び隠蔽」、「試合用グローヴ等の不透明な独占販売」、「公式試合に於ける組織的な審判不正」、「山根明会長の暴行疑惑」等13項目で、告発者は都道府県連盟の役員や関係者、大学、高体連関係者、元五輪代表選手等、300人以上に上る。
告発状には、2016年リオデジャネイロ五輪に男子ライト級で出場した成松大介選手(28歳)=自衛隊=に対して、JSCが2015年度に交付した助成金240万円が、日本連盟の指示で3等分されて、別の2選手に80万円ずつ渡されていた事も含まれている。不正流用の可能性が在る。
関係者によると、今年5月に日本連盟幹部が成松選手と面談し、事情を聞いた上で、隠蔽を唆す様な発言も在った。幹部から「会長の命令っていうと、おかしくなっちゃうから。」、「貴方が『(自分の意思で)分けて遣った。』と言ってくれると嬉しい。」等と、自ら助成金を分配した事にする様促す遣り取りが在ったと言う。同31日には、幹部から成松選手の口座に160万円が振り込まれている事も判った。
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上記した“隠蔽工作の音声”の他に、“山根会長の御もて成しリスト”等が明らかとなっている。山根会長の息子(ボクシング経験無し)が、ボクシング選手に彼此口出しする等、“家族包みでの公私混同振り”は常軌を逸するレヴェルだった様で、だからこそ300人以上をも超える“身内”から告発される事になったのだろう。不正流用されたとされる助成金等、山根会長に“貢がれた金銭”の殆どは、我々の血税が元になっていると考えられる。本当に許せない話だ。
40年以上もボクシングに関わって来たという山根明氏は、7年前の2011年に日本ボクシング連盟の会長に就任している。就任当初からなのかは判らないが、正式な肩書は「会長」では無く、「終身会長」なのだとか。「死んだり、自ら辞退しない限り、ずっと会長。」という事で、アマチュア・ボクシング界を牛耳り、“アマチュア・ボクシング界のドン”と呼ばれる所以だろう。
長期間に亘って権力を握り続けた事で組織がガタガタとなり、多くの問題が発生するというのは、「日本大学フェニックス反則タックル問題」で揺れに揺れている日本大学も同様。2008年から学校法人日本大学理事長に就任した田中英壽氏も、今や“日本大学グループ”を牛耳るドン。周りをイエスマンで固め、遣りたい放題だと言う。
余談になるが、“山根”明会長と“田中”英壽理事長という“偽アンガールズ”。2人で「ジャンガジャンガ♪」【動画】をする事は無いだろうが、昵懇の間柄なのだとか。
【偽アンガールズ(左:田中英壽理事長、右:山根明会長)】
「権力は、腐敗する。絶対権力は、絶対に腐敗する。」というのは、イギリスの歴史家で在り、政治家でも在ったジョン・アクトン氏が残した有名な言葉。
「“安倍晋三の安倍晋三による安倍晋三の為の国”こそが理想国家。」とでも考えている様な安倍晋三首相。そんな彼が、前政権を加えると6年7ヶ月以上という長期間、此の国を牛耳って来た事で、どんどん腐敗が進んで来ている様に感じる。「公私混同が罷り通り、嘘を嘘で塗り固めて平然と誤魔化す事が普通になりつつ在る国。」で育つ子供達に、明るい未来は待っているのだろうか?
頂戴した書き込みに、思わず笑ってしまいました。確かに、そんな感じは在りますね。同じ意味合いでも、“親分”には「広く受け容れる。」というイメージが在るのに、“ドン”だと「擦り寄って来る者以外は排除する。」というイメージが在ったりする。面白いですね。
で、「人を、見掛けだけで判断してはいけない。」とは言いますけれど、偽アンガールズの場合は申し訳無いけれど、見掛けも中身も一致している様な・・・。
ドン・ガバチョ、確かに愛すべきキャラクターでしたね。ドン・ガバチョの声を担当していたのは、初代(オリジナル版)が藤村有弘氏、2代目(リメイク版)は名古屋章氏でしたが、御二方とも既に鬼籍に入られている。昭和は、本当に遠くなりましたね。
そうそう“大統領”と言えば、小林信彦氏の小説「オヨヨ大統領シリーズ」(https://kakuyomu.jp/works/1177354054881416937/episodes/1177354054881721403)を、子供の頃に読み漁っていました。
一見、選手たちにとっての後援団体は、老婆心からとしても親切なものとも観えますが、日大の学閥然り、学術とか知識層に関係のない体育会の横暴が、顔を利かすというのは、戦前の体制のようですね。これは、時代を跨いで続いており、間違っています。ですが、そうした現場のミスリードが、個々の現場では大勢に影響のない、小さな世界の出来事なのでしょうね。
昔の組織の話ですが、戦国時代の大名は、自らの組織の哲学なり、思想をスローガンにして、組織全体に伝播させる事に成功していたと思います。「天下布武」「風林火山」とか、組織としてメンバーの統率を取るのは、実際には、シンプルな方法と言葉で済むと思うのです。そして、失敗すれば滅ぶ事が大きいでしょうね。それが、今の日本の組織にはないのです。失敗は亡国の戦前ですら、戦犯の当事者達が、自分の率いる組織が如何に大勢を左右するか、を分かっていなかったと思います。
こうした、リスクを良く良く説明して、組織を見守る事が、社会全体として出来る事ではないでしょうか。そして、最大の関係者であり、被害者ともなり得る現役世代の意見によって、間違いは正されるべきではないでしょうか。
「悪質タックル問題と、同じ根っこでしょうね。」というのは、全く其の通りだと思います。“体育会系気質”というのを完全否定はしないけれど、日本の場合は“概して”、悪い方向に向かうケースが目立ちますね。
隆様の書き込みで思い出したのですが、武田信玄に仕えた武将の内、一般的な評価が特に高い者を「武田二十四将」(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A6%E7%94%B0%E4%BA%8C%E5%8D%81%E5%9B%9B%E5%B0%86)と呼んだりします。こんなにも評価が高い武将を抱えてはいたものの、彼等が信玄に完全服従していたかとなると、必ずしもそうでは無かった様ですね。言ってみれば「“能力の高い一匹狼達”が、信玄の掲げるポリシーに魅せられ、内部でごたごたし乍らも、戦の時には纏まって戦う。」という感じだったとか。隆様が書かれていた「シンプルな方法と言葉で済むと思う。」というのは、正に其の辺ですね。
当時の大名の人気として、強い指導者であるかどうか、という事は、侍達の関心事でありますが、信玄はその辺りの人心の統治が誠に巧ですね。引き分けを五分の勝ちとして、川中島も、第五次は睨み合いで終わったのですが、敵方から所領を確保する事に成功しています。信玄のある程度の失敗には目をつむる、というのは、よほど信玄に魅力があったのでしょうね。信玄は円心的な戦争然り、信長と違い、家臣や兵隊の動員、土地を上げて、戦争に糾合する事に、人生の多くを費やし、それゆえに消耗し、天下取りに乗り出せなかった、と言いますが、信玄の本懐は、戦争より他の人格的、兵法家的な処にあったのではないでしょうか。
武田家は、滅亡したからこそ、信玄も悲運の大名とされますが、織田を天下人として戦国を観るに、戦争とはその中心地に近いほど、天下も近いです。織田の地盤とした東海・近畿といった地域の大名はことごとく滅んでおり、遠方の中国・四国・九州・東北といった、天下に遠い大名が安堵されている事から、戦争は天下人が実力を見せて、敵と戦わねばならない初めての天下、から、終盤には、誰もが天下人の目、値踏みして見られ、それによって家の存続も懸かる、という事を意識せねばならないのでしょう。
けだし、武田家は、上杉のように裏切りと内戦が常套であった家に比べれば、家臣団の信玄に対する信頼は厚かったように思います。これも、謙信のように大義ばかりを振りかざした狂信者に対して、信玄は実の人であって、地域の生活を守ったが故でしょうね。
二重投稿かつ長文で失礼しました。
「武田信玄は、人心の統治が巧み。」、其れは言えますね。家臣団との関係が悪化していたとはいえ、父で在る武田信虎を国外追放したものの、家臣団は崩壊しなかった。普通ならばトップの追放、其れも実父となると、家臣団に相当な動揺が走り、内部から崩壊して行く可能性も在る訳ですから、信玄の魅力に加え、人心掌握術の巧みさというのは、間違い無く在ったでしょう。
逆に彼が優れ過ぎていたからこそ、息子・勝頼は大変だったとも。決して非凡な将では無かったと思うのですが、どうしても父親と比較されてしまいますからね。