「松井秀喜選手の様な存在になって欲しい。」とずっと期待していたが、1軍では大きな結果を残せない儘、ジャイアンツ入りから8年が過ぎ去った大田泰示選手。「同じパターンで抑え続けられており、学習能力が全く感じられないという事から、彼には見切りを付けるべき。」と考えていたので、今回彼がファイターズにトレードとなった事は、ジャイアンツにとっても彼にとっても良い決断だったと思う。
成長が見込めない選手に時間と金を掛けるより、もっと可能性が在る選手に、其の分を“投資”した方がチームにとって良いし、環境が大きく変わる事で、大田選手が“化ける”可能性も在るだろうから。今回のトレードが、ジャイアンツ&ファイターズ双方にとって良い結果を齎してくれれば嬉しい。
“移籍”と言えば、今季シアトル・マリナーズに所属していた青木宣親選手が、来季からヒューストン・アストロズでプレーする事となった。今季は打撃不振で苦しむも、後半以降は良い数字を残していただけに、移籍1年での移籍は意外でも在った。
青木選手と言えば、2004年から2011年迄在籍したスワローズでは、攻走守に亘って素晴らしい成績を残して来た名選手。ポスティング・システムを利用して2012年にミルウォーキー・ブルワーズに移籍するも、2年後の2014年にはカンザスシティ・ロイヤルズに移籍し、以降は2015年にサンフランシスコ・ジャイアンツ、2016年にシアトル・マリナーズ、そして来季はヒューストン・アストロズと、毎年移籍している。「メジャーの6年間で5球団目。」という事になる訳だ。
突出した成績は残せていないものの、其れなりの数字は残して来た。34歳という年齢は、未だ未だ老け込む年では無いし、何よりも彼が積み上げて来た実績を思えば、日本球界だったら、こんなにも移籍を繰り返す事にはならないだろう。小池百合子女史を思わせる“渡り鳥振り”。其れだけ、メジャーは厳しいという事でも在るのだろうけれど。