昔、駅の改札口では駅員が、客から受け取った切符を1枚づつ、改札鋏で穴を開けるのが普通だった【動画】。大勢の客を足止めさせない様、改札鋏をカチカチと激しく動かす姿を見ては、「あんなに激しく、其れも間断無く改札鋏を動かしていたら、手を痛めたりしそうだなあ。」と心配した事が。
長じてからは「乗車の場合は未だしも、降車の改札口を担当する駅員は、受け取った切符に印字された『乗車駅』と『降車駅迄の料金』が正しいかどうか等を瞬時に判断すべく、様々な情報を暗記している。」という事を知り、「考えていた以上に、大変な作業だったんだなあ。」と感心した物。
光学読み取り式の自動改札機が“本格的に”導入されたのは京阪神急行電鉄(現在の阪急電鉄)・千里線の北千里駅で、1967年の事だとか。東京の山手線に本格導入されたのは1990年という事だから、大阪と比べると大分遅かった訳だ。(「自動改札機の導入が人員整理に繋がる。」として、労働組合の反対が強かったとか。)
都心部では、自動改札機が一般化した。全国で自動改札機を導入しているのは約4,500駅で、其の台数は約2万7千台なのだとか。駅員が改札鋏で切符に穴を開ける光景を見なくなって久しいが、今でも改札鋏で切符に穴開けしている所が在るというのは、不勉強で知らなかった。
昨日(11月4日)の時点で自動改札機未導入の都道府県は5つだったが、今日から鳥取県と島根県が一部の駅で導入する事となり、未導入なのは福井県、徳島県、そして愛媛県の3つになったそうだ。
18切符利用なので駅員のいる改札を通るわけですが、その横には当然自動改札もあったものと思っていました。
しかし、それは錯覚だったんですね・・・ショックというか、いったい何を見ていたんだろう、って今更ながら思いました。
自分は鉄道関係の情報には疎く、故に全ての都道府県で自動改札機が導入済みと思っていたのですが、御詳しい悠々遊様も御存知無かったとなると、意外に思われる方も多そうですね。
何気無く見ていた光景だったけれど、閑雅もしてなかった事実(降車の改札口を担当する駅員は、受け取った切符に印字された『乗車駅』と『降車駅迄の料金』が正しいかどうか等を瞬時に判断すべく、様々な情報を暗記している等。)が隠されていたりするというのは、非常に興味深いです。