ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

“御灸を据える”という感覚

2021年04月27日 | 政治関連

一昨日投開票が行われた「衆議院北海道第2区の補選」、「参議院長野県選挙区の補選」、そして「参議院広島県選挙区の再選挙」は、全て野党系の候補が当選を果たした。「衆議院北海道第2区の補選」に関しては「勝つのは無理。」と自民党が候補を立てなかったのだけれど、結論から言えば「与党系は3連敗した。」事になる。「元々、保守的な土地柄。」という事も在って、「参議員広島県選挙区の再選挙」に関しては「何だ彼んだ言っても、自民党の候補が勝つだろう。」という雰囲気が在ったけれど、想像以上に“与党に対する逆風”が吹いていたという事だろう。

与党に対する逆風には様々な要因が合わさっているだろうけれど、安倍晋三前首相の頃から一気に酷くなった“公私混同に起因する政治の腐敗”。新型コロナウイルス感染症に対する政府の余りに御粗末な対応。というのが、非常に大きいと思う。

今回の選挙結果を踏まえ、自民党内から出た声の中で非常に気になったのは「自民党の失政に対し、『御灸を据えてやろう。』という考えが多かったのだと思う。」といった物。「御灸を据える。」という意味合いは、人によって微妙に考え方が異なると思うが、自分は取り敢えず”、今回“だけ”は自民党に投票するのを止め、反省して貰おう。という意味合いが強い様に受け止めている。要するに、「今回は自民党に投票しないけれど、次回は投票する。」という“潜在的な思い”が、「御灸を据える。」という感覚に在るのではないか。実際問題、3つの選挙の投票率何れも前回より低くなっており、「自民党に御灸を据えないといけない。でも、野党には投票したくないので、今回は棄権する。」という人が少なく無かった証左ではないか?

こんなに滅茶苦茶政治状況に陥っても、安倍政権以降ずっと“自民党に対する4割近い鉄板支持層”が存在し続けている異常さ。
首相が自身の目の前で明らかな犯罪行為をしたとしても、彼等は『そんな事をする訳が無い。』と、変わらずに首相を支持し続けるのではないか?」とすら思ってしまう。

そういう現状が判っているからこそ、自民党関係者の間からは「御灸を据える。」という表現が“普通に”出て来る。8年前の記事「大失望」で書いた様に、「結局の所、どんな状況になっても自民党に媚び諂う公明党(“上”から『自民党の候補に投票せよ!』と命令されれば、“信者達”は自分の頭で考える事無く、言われた通りに投票する事だろう。)。」の存在が在るから、自民党は選挙で“大負け”する事が無くなった事も、自民党内の危機感を欠落させ、「問題が起きても時間が経てば、全て忘れてしまう馬鹿な許りだから、取り敢えずは反省した振りを見せておき、逆風が吹き止むのを待てばいいだけの事。」という舐め切った空気で溢れ返ってしまうのだ。

「政治が悪い。」とか「政治家が悪い。」と批判する人が居るけれど、そんな政治や政治家を選んだのは我々国民。「野党は批判をするだけで、対案を出さない。だから、野党は駄目なのだ!」としたり顔で批判する人が少なからず居るが、内容の出来は別にしても、野党が対案を出していない訳では無い。そういう事を全く調べもせず、「野党は駄目!」と切り捨てているのでは、政治腐敗が改善される訳も無い。真っ当な野党”を涵養し、“真っ当な政権交代”が可能な状況を作り上げるのは、“真っ当な国民”の責務だろうに。


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