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「田中真紀子節が久々!『答弁を差し控えるのは疚しいからでしょ。』松野官房長官の答弁を一刀両断」(12月8日、日刊スポーツ)
自民党や民主党で衆院議員を務めた田中真紀子元外相(79歳)が8日、国会内で開かれた政治改革を巡る
会合で講演【動画】し、自民党の派閥パーティーを巡る政治資金問題等を、久し振りの「真紀子節」で一刀両断打っ手切った。
真紀子氏は、自民党の派閥パーティーを巡る政治資金問題で、自民党最大派閥安倍派に所属する松野博一官房長官が、1,000万円を超える「裏金」のキックバックを受け、政治資金収支報告書に記載していない疑惑が出ている事に付いて、詳細な説明を避け続けている事を批判。「民主主義は言論ですから、何れだけ判り易く喋るかだ。喋らないで、『答弁を差し控えさせて戴きます。』と。差し控えるというのは、疚しいから答えられないんでしょ。」と指摘した。
其の上で「国民は馬鹿じゃ無い。差し控えてはいけない。だったら、議員になるのを差し控えた方が良い。そんな、素っ惚けた言葉の使い方をしたら駄目だ。」と、松野氏の対応に疑問を示した。
真紀子氏は2012年衆院選で落選後、国会議員を引退したが、政治に関する事等は続けて来た。「11年振りに永田町の土を踏んだ。」と述べ、久し振りの永田町訪問で在る事を明かした。会合には夫の田中直紀元防衛相(83歳)、弁護士の郷原信郎氏も同席した。
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過去に何度か書いたけれど、「田中真紀子さんは政治家としてだけで無く*1、人としても色々“問題”が在る人物と思っている。でも、父親(田中角栄元首相)譲りの弁舌の鋭さ(他者が書いた原稿を淡々と読んでいる“だけ”の連中とは異なり、自身の言葉で喋っている。)は見事だし、魅力の在る人物なのは確か。」というのが、彼女に対する自分の評価だ。
今回、久し振りに彼女の講演を聞いたが(是非、上のリンク先から全て見て欲しい。)、彼女の“証言”が全て事実かどうかは判らないけれど、少なくとも言っている事は“正論”。「国会議員に関する私見」や「『ルパンだって三世迄だ。』 Part1、Part2&Part3」等々、過去に当ブログで何度も指摘した来た「国会議員に必要な資質」や「世襲議員及び政治資金団体の問題点」(真紀子さん自身も世襲議員だが、自分も彼女も「世襲議員=全てが駄目」と言っている訳では無い。詳しくは「『ルパンだって三世迄だ。』 Part1、Part2&Part3」を読んで戴きたいが、「『国会議員として相応しい能力等を有する人が、結果的に世襲議員だった。』というのなら良いのだけれど、『糞の役にも立たない世襲候補の為に、高い能力や志等を有する非世襲候補が当選し辛い状況が、政治を劣化&腐敗させているのが大問題。」という事だ。)を、彼女はズバッと指摘している。
又、「政治に金が掛かる。」“とされている”要因の“1つ”として、彼女は“地方議会議員による集り”を挙げている。全ての地方議会議員がそうだとは思わないが、でも、彼女の証言が事実ならば、此れは大問題。国会議員同様、議員定数削減に加えて、「如何に“良質な議員”を増やせるか。」が重要だろう。議員連中に集る国民も存在しているし、何よりもそんな糞議員を多く選んでしまっているのは我々国民の責任なのだ。
*1 政治家としての彼女の問題点は幾つか在るが、記事「『変人=世の中を良い方向に変える人』というイメージは捨てるべき」等で何度も指摘して来た様に、「政治の劣化&腐敗の端緒を開いた小泉純一郎元首相を産み出してしまったという意味での“製造物責任”。」が最たる物だろう。