過去に何度か紹介させて貰った雑誌「昭和40年男」。定期購読させて貰っているのだが、最新の「vol.38(8月号)」は「俺たちの角川映画」という特集が組まれており、少年期に角川映画に夢中になっていた自分には、とても懐かしい内容だった。
又、「雑誌『テレビマガジン』創刊」という記事にもグッと来た。1971年11月2日、日本初の“児童向けTV情報誌”として講談社から発売された「テレビマガジン」。当時の人気番組だった「仮面ライダー」【歌】の写真が何頁にも亘って掲載され、又、其の後も「マジンガーZ」【動画】等、子供達に人気のTV番組の特集が大々的に組まれた事も在り、売れに売れていた。其れ以前から発売されていた「冒険王」や、「テレビマガジン」創刊の翌年から発売された「テレビランド」等と併せ、幼少期の記憶とリンクする雑誌だ。
で、今回の記事を読んで驚いたのは、「テレビマガジン」という雑誌が、今も発売され続けている事実。「冒険王」や「テレビランド」と共に、疾うの昔に廃刊となった物と思い込んでいたからだ。改めて調べてみた所、「『冒険王』は1983年4月号を最後に、誌名が「TVアニメマガジン」と変更されて発売され続けるも、1984年6月号にて休刊。」、「『テレビランド』は1997年2月号にて休刊。」する中、確かに「テレビマガジン」は誌名を変更する事無く、発売され続けている。 此れは、意外な事実だった。
閑話休題。
今日「7月15日」という日、過去にどんな出来事が起きていたかを調べてみたら、1953年7月15日に「小額通貨の整理及び支払金の端数計算に関する法律(通称:小額通貨整理法)」なる法律が公布&施行されている事が判った。今から63年前の事。
“少額通貨整理法”とは、どんな法律なのか?ざっくり言ってしまうと、「小額通貨(主に額面1円未満)の廃止」を取り決めた法律。具体的には、「1953年12月31日を最後に、1円未満(銭や厘)の補助貨幣・小額政府紙幣・小額日本銀行券、そして1円以下の臨時補助貨幣(1円黄銅貨を含む。)の使用禁止。」との事。詰まり、終戦から8年後迄は銭や厘等、1円未満の通貨が普通に流通していた訳だ。(江戸時代に鋳造された寛永通宝や文久永宝は、明治以降も法的に通貨として有効だったが、此の法律により失効。)
額面が1円未満では無い「1円黄銅貨」が使用禁止となったのは、「額面に対し、含有金属の価格が不釣り合いに高くなっていたから。」だとか。従って、1955年に1円アルミニウム貨が発行される迄、最低額面の通貨は、日本銀行券の1円紙幣のみ。二宮尊徳が肖像となっている此の1円紙幣、何故か我が家に結構な枚数在ったりする。
廃止となった此れ等の小額通貨は、1954年1月4日から同年6月3日迄の間に引き換える事が求められ、持参した補助貨幣の合計金額に1円未満の端数が生じた場合、50銭以上1円未満に付いては、1円に引き換える事が定められたそうだ。
尚、1988年4月1日に「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律」が施行された事で、“小額通貨整理法”は貨幣法や臨時通貨法等と共に廃止。此の新法にて「銭と厘は、計算単位としての定義“のみ”が定められた。」事から、1円未満の通貨は規定の上でも設けられなくなった。又、“小額通貨整理法”に在った1円未満の日本銀行券発行禁止規定は、新法には存在しないものの、千円未満の日本銀行券は新たに発行されていない事から、1円未満の有効な法定通貨は依然存在しない。