「国家が国際法上、永久に他国間の戦争に関係しない義務を負うと共に、其の独立と領土の保全を、各国から永久に保障されている状態。」を「永世中立」、そして永世中立状態に在る国家」を「永世中立国」と呼ぶのは学校時代に習ったと思うが、では現在、世界に永世中立国は幾つ在るか御存知だろうか?
ネット上のクイズで知ったのだが、8ヶ国在るのだそうだ。正確に言えば「周辺国等の承認により成立している国」と「永世中立を宣言している国」とに分かれるのだが、以下の通り。
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「周辺国等の承認により成立している国」
「永世中立を宣言している国」
カンボジア / モルドバ / リヒテンシュタイン / コスタリカ
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スイスとオーストリアの名前はパッと頭に浮かんだが、他の6ヶ国は永世中立国で在る事を知らなかった。
閑話休題。
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「<胡獱>赤ちゃん死んだ スマホ撮影に驚いた母逃げ 北海道」(7月14日、毎日新聞)
北海道八雲町熊石見日町の海岸で、親と逸れた胡獱の赤ちゃんが死んだ。胡獱の親子の写真を撮ろうと人間が近付いた際、親が逃げ、10日以上放置されてしまったといい、衰弱死したと見られる。町は「野生動物に、不用意に近付かないで。」と呼び掛けている。
町等によると、胡獱の親子は6月29、30日頃に海岸に現れた。住民等の話では、スマートフォンで撮影し様とした2人組が親子に近付いた事が在り、其の際、親が驚いて海に逃げ込んだと言う。赤ちゃんは其の後も浜辺に留まり、波打ち際や岩場で寝ていたが、今月13日夕に死んでいるのが確認された。
赤ちゃんは体長1m弱。道内の水族館関係者によると、胡獱は生後約1年間、母乳だけで育ち、人の手で育てるのは困難と言う。通常、胡獱はロシア極東カムチャツカ付近等で出産する事が多いが、此の赤ちゃんは同海岸近くで生まれた可能性が高いと言う。
町は住民等から赤ちゃんの保護を求める声が在った事から、道内の水族館や研究機関に受け入れを打診したが、飼育スペースや飼育計画の調整等の為に難航していた。
八雲町熊石総合支所の田村春夫産業課長は「こういった結果になり、残念。道内は野生動物が多く、同じ様な事が起きない様、気を付けて貰いたい。」と話す。
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スマートフォンで撮影し様とした2人組に悪意が在ったとは思いたく無いが、悪意が無かったにせよ、「野生動物を観察する際には、充分な配慮が必要。」なのは言う迄も無い。野生動物達の生活圏に立ち入る事無く、又、立ち入らなくても一定の距離を保たないと、今回の様な悲劇は繰り返されるだろう。