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「<巨大地震>太陽の黒点が少ない時期程頻度高く」(9月26日、毎日新聞)
太陽の黒点数が少ない時期程巨大地震の発生頻度が高い事が、湯元清文・九州大宙空環境研究センター長(宇宙地球電磁気学)のチームの分析で判った。東日本大震災も黒点数が少ない時期に起きた。太陽の活動が地球内部に影響を及ぼす可能性を示す成果として注目される。11月3日から神戸市で開かれる地球電磁気・地球惑星圏学会で発表する。
太陽の黒点数は約11年周期で増減を繰り返し、地球大気の状態を変化させている。チームは地球内部にも何か影響を与えていると考え、1963~2000年の太陽の黒点数と、同時期に発生したマグニチュード(M)4以上の計32万7,625回の地震との関係を調べた。
其の結果、M4.0~4.9の地震の65%が、太陽黒点数が最小期(約2年間)の時期に起きていた。M5.0~5.9、M6.0~6.9、M7.0~7.9でもほぼ同じ割合だったが、M8.0~9.9では、28回発生した地震の79%が最小期に集中していた。又、黒点数が少ない時期には、太陽から吹き出す電気を帯びた粒子の流れ「太陽風」が強まる現象が毎月平均3~4回在るが、其の現象時に、M6以上の地震の70%が発生していた。
太陽風が吹き荒れると、地上の送電線に巨大な電流が誘導され、大規模停電を起こす事が知られている。湯元センター長は「太陽と地震の活動を繋げる要素は不明だが、地震の謎を解明する手掛かりにしたい。」と話す。
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宇宙情報センター(JAXA)の公式サイトに、次の文章が載っている。
**************************************降り注ぐ太陽光線と地中深くの地熱は、生命活動の基礎となるエネルギーを供給し続けています。地球と太陽との距離は、生命にとって不可欠な液体の水の存在を可能にする温度環境を与えています。植物は、太陽の光エネルギーと大気中の二酸化炭素、そして水を使って、生物の栄養分となる有機物と酸素を作り出し、酸素呼吸は、生物の活発な活動を支えています。
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改めて書く事も無かったろうが、地球に多くの生物を存在せしめたのは太陽の存在が不可欠で、太陽と地球は「奇跡的とも言える絶妙な距離」に在るのだ。太陽風や太陽嵐、太陽の黒点等々、太陽に関わる現象が地球に様々な影響を与えている事は知っていたけれど(此方に書かれている「17世紀を支配した寒冷な気候」というのは、実に興味深い話。)、今回の「太陽の黒点が少ない時期程、巨大地震の発生頻度が高い。」という分析は、「へー。」と唸ってしまった。
最近の太陽の黒点活動から言えば、普通1年で終わるはずの無黒点の期間が、今回は倍以上長くかかり、昨年初めあたりからようやく活発になってきています。
つまり、今回の東日本大震災は、太陽が無黒点の時期を過ぎて活発になり始めてすでに1年ほどたったころに発生しているわけで、決して黒点の少ない(あるいは無黒点の)時期ではありませんでした。
念のため自分で撮っている黒点写真を見返すと、昨年秋ぐらいから、6センチの小望遠鏡でもはっきり確認できる大きさの黒点が、頻繁に出ていることが確認できましたよ。
この報道が、黒点の多い少ないの基準をどこにおいているのか、甚だ疑問です。
確かに「黒点の多い少ないの基準」が明確では無いですね。占い師の常套手段として「御父さんは死んでいませんね。」というのが在り、此れは「死んでいない。→生きている。」とも「死んで居ない。→死んでいる。」とも何方にも取れ、占われた人間のリアクションで占い師は「ほら当たった!」と言えるという狡賢い遣り方。「黒点が少ない時期」というのも明確な基準を提示しない限り、此れと似た感じと言えるかもしれません。
悠々遊様の具体的な御説明、非常に参考になりました。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110929-00000001-dime-sci
こういう話も
私の高校時代、「火発闘争」というのも激しかった。公害の時代でしたから。今は風発闘争もあるのだろう。宇宙に作れば住民運動は避けられますね。
しかし30年に実用する頃には団塊世代がだいぶ片付いてるから家庭用電力の需要は減っているのではないかなと思います。移民がその分入っていると考えることも出来ますが。
「絵空事」とか「馬鹿げた事」と言われた事柄が、後になって「常識」となるケースが在ったりしますので、「宇宙太陽光発電」というのは強ち馬鹿にも出来ないのですが、「マジンガーZ」といった嘗てのアニメで見た様な話では在りますね。「ウルトラマンメビウス」に出て来た「スペシウム・リダブライザー(ファイナル・メテオール)」(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%A1%E3%83%93%E3%82%A6%E3%82%B9#.E8.B6.85.E7.B5.B6.E7.A7.91.E5.AD.A6.E3.83.A1.E3.83.86.E3.82.AA.E3.83.BC.E3.83.AB)を思い出したりもしました。