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「さだまさし 借金35億円返す為に生み出した“テク”は何時しか名物に」(11月8日、スポニチ)
歌手のさだまさし(64歳)が8日に放送されたテレビ朝日「人生で大事なことは○○から学んだ」に出演。28歳の頃に借金35億円を背負った理由と、其れを返す為の工夫を語った。
デビューから6年で売り上げ650万枚を叩き出したさだは「(中国の)長江の最初の一滴を見たい。」という思いから、長江の源流を辿るドキュメンタリー映画を撮影。自身が監督、主演を務めた自信作は撮影期間が1年半に及んだ。100人以上のスタッフの人件費は膨大な物となり、撮影機材を日本から持ち込んだ事でも費用が嵩み、結果的に35億円の借金が残った。
借金を返す為、さだは年間180回ものコンサートを行い、只管歌い続けた。だが、歌い過ぎて喉を潰したら元も子も無い。其処で思い付いたのが、喉を休ませる為にトークを増やすというテクニック。何時しかトークが、コンサート名物に迄なった。
努力の甲斐在って、30年掛けてかけて借金完済宣言。此の経験で「過去は変えられる。」という教訓を学んだものの、「絶対借金はしちゃ駄目。過去は変えられるとか学んだけど、もっと奥に在るのは借金はするなよ。」と主張した。
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昨晩、ザッピングしていた所、此の番組が放送されていて、さだ氏の話の終盤だった。
さだ氏と言えば、元記事に在る「映画制作での莫大な借金」の他に、故郷・長崎の“詩島(元々は寺島という名前。)”を購入した際、諸設備の導入等も含めて、結構な金を費やした事でも知られている。
映画制作だけでも約35億円の借金を背負ったという事で、並みの人間だったら自己破産の道を選ぶ所だろう。其れを、30年掛けて完済したというのだから、大した物だ。
で、さだ氏の主張する「過去は変えられる。」は、どういう意味なのか?映画制作で莫大な謝金を背負った際、「歌がヒットしからと、調子に乗っていたからだ。」とか「こんな大借金を背負うなんて、馬鹿じゃないか。」といった批判の声が圧倒的だったが、借金を完済した事で「凄いじゃないか!」、「大した物だ。」という好意的な声が広がって行ったと言う。詰まり、彼が言う「過去は変えられる。」とは、「過去の事実其の物を変えられる。」という意味では無く、「真摯に努力を続ければ、“過去の評価”は変えられる。」という事なのだと思う。