ドンブリ勘定から実数発表へ

昨日、パ・リーグの公式戦が開幕した。「裏金問題」や「合併問題」、「ストライキ決行」に「元エースによる殺人事件」と暗い話題の多かった昨年の球界だが、いざ開幕戦を迎えてみると心浮き立つものが在る。年間１００敗を噂されたゴールデンイーグルス＊１がいきなりの勝利を飾り、幸先の良いスタートを切った一方で、優勝候補のホークスとライオンズが底力を見せて共に勝利する等、これからの展開が楽しみな１年が又始まった訳だ。

そんな中、昨日の３球場の観客数が発表された。今年から、ドンブリ勘定的な観客数ではなく、実数を発表する事になり、或る程度の減りは予測していたものの、ここ迄激減したのかと呆然としてしまった。

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[開幕戦観客数]　　　　　　　　　　
　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ２００４年　　　２００５年

インボイスSEIBUドーム　　　　 4万8千人　　 1万8,698人　　　　　
（バファローズv.s.ライオンズ）

福岡Yahoo!JAPANドーム 　　 4万8千人 　　3万4,717人
（ファイターズv.s.ホークス）

千葉マリンスタジアム　　　 　 4万1千人　　 2万8,353人
（ゴールデンイーグルスv.s.マリーンズ）
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ジャイアンツの本拠地である東京ドームが、最大４万５，６００人の収容数にも拘らず、満員数を５万５千人とし、空席が目立っていても常に「５万５千人の大入り満員」と発表し続けていた様に、球界では”景気付け”と称してこの手の水増しをずっと行なって来た。その事が、プロ野球人気の低迷度を覆い隠し、球団も真の危機感を持たないで来てしまったのだと批判され、やっと実数発表に到った訳だが、それにしても余りの差。特に、ライオンズの本拠地であるインボイスＳＥＩＢＵドームが２万人を切った観客数だったとは・・・。卑しくも昨年日本一を飾ったチームがである。

野球人気の低迷度を改めて思い知らされた数字だが、物は考え様である。改革元年の今年、ここ迄落ち込んでしまったのだから、もう何も怖いモノは無いだろう。思い切って抜本改革する取っ掛かりとして欲しい。かく言う自分も、出来る限り今年は球場に足を運びたいと思っている。

頑張れ、日本プロ野球！

＊１　巷間囁かれている程、ゴールデンイーグルスは弱いと思っていない。それどころか、Ａクラス、上手く行けば単独２位も在り得ると真面目に思っている。投手陣がそこそこ良い事も在るが、他球団を実質的に”追われた”身の選手が多いのも理由の一つ。一度”地獄”を見た人間は、かくも強いのだというのを見せ付けて欲しい。