物真似をした人は多かった筈

昔、「トリビアの泉　～素晴らしきムダ知識～」で「日本人が一番良く遣る物真似」という調査が行われ、其の結果は次の通りだった。

  

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【日本人が一番良く遣る物真似】

  

１位：　　ビートたけし氏（３２５人）

２位：　　アントニオ猪木氏（２６１人）　　

３位：　　田中邦衛氏（２５８人）

４位：　　志村けん氏（２１９人）

５位：　　浜崎あゆみさん（１９６人）

６位：　　ルパン三世（１４１人）

７位：　　長嶋茂雄氏（１０９人）

８位：　　ゲゲゲの鬼太郎の目玉おやじ（９５人）

９位：　　田中角栄氏（８７人）　

１０位：　田村正和氏（８３人）

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自分の場合で言えば、５位の浜崎あゆみさん以外は全て物真似した事が在る。「ＴＶ番組で誰かが物真似していたのを、自分も真似する様になった。」というパターンだが、皆様も同じ様な感じではなかろうか。

 

「男女別」、又は「年代別」に調査すると、もっと違う結果が出そうな気がする。例えば「年代別」で調査した場合、「中高年」では長嶋茂雄氏や田中角栄氏は恐らくもっと上位に食い込むだろうし、逆に「１０代」とかだと此の２人は１０位以内に入らないだろう。

 

「中高年の男性」を対象に調査した場合、此処には挙がっていない或る人物の名前が入るかもしれない。１９８０年代から１９９０年代に掛けて、多くが此の人の物真似をした筈だから。斯く言う自分も、此の人の物真似を良く遣った口だ。髪形や顔を整える格好をした後、右の掌を右顎の付近に近付け、「ハイッ！みやおっすすむです！」という自己紹介を。

 

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「『日本の社長』宮尾すすむさんが死去」（７月１３日、読売新聞）

 

タレントの宮尾すすむ（みやお・すすむ、本名：山口進＝やまぐち・すすむ）さんが１２日午後２時５６分、肺炎の為死去した。７７歳だった。

 

告別式は１８日午前１０時から東京都港区高輪３の１５の１８、高野山東京別院。喪主は長男、山口雅史（まさし）氏。

 

軽妙な語り口のリポーターとして、テレビ朝日のワイドショー内の「宮尾すすむのああ日本の社長」コーナー等で人気を集めた。「はいっ！」と右手を顎に置く独特のポーズで親しまれた。６月半ばに体調を崩し、検査した所食道癌が見付かり、闘病していた。

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ワイドショーの人気コーナーで好きだったのは、当ブログのタイトルにもさせて貰った「ばばこういちの納得いかないコーナー」（「アフタヌーンショー」内のコーナー。）と、そして「宮尾すすむのああ日本の社長」（「モーニングショー」内のコーナー。）が双璧。（家庭用の録画機械なんぞは普及していなかった当時、夏休みや狡休みの際に此れ等のコーナーを見ていた。）日本の社長（中小企業の社長がメインだったと記憶しているが。）の人生を宮尾氏が紹介するというのが「宮尾すすむのああ日本の社長」だが、決して滑舌は良くない彼が当意即妙な喋りを駆使して、話を転がして行くのが実に面白かった。腹を抱えて大笑いさせられたと思ったら、意外な秘話に涙させられたりと、ついつい感情移入させられてしまうコーナーで、宮尾氏が仕切っていたからこそ、彼程迄の人気コーナーに成り得たと思っている。此のコーナーは多くの人にインパクトを与えた様で、１９８９年には「宮尾すすむと日本の社長」というバンドが登場した程。

 

彼が出演していた番組と言えば、他には「スターどっきり㊙報告」（動画）や「象印クイズ　ヒントでピント」（動画）が思い出深い。ヴァラエティ番組でもドラマでも、“主役”を光らせる“バイプレーヤー”の１人だった。

 

仲の良い夫婦は概して、連れ合いを亡くしてしまうとガクッと老け込んでしまい勝ちだが、宮尾氏の場合も最愛の奥様を１７年前に亡くされて以降、凄く老け込んだ感じが在った。ＴＶ番組で御見掛けする機会も減り、数年前からは様々な病と闘っておられた様だ。

 

１９８０年代の人気番組「夕焼けニャンニャン」（動画）の１コーナーだったと思うが、宮尾氏の長男が素人として出演していたのを覚えている。とんねるずから執拗に弄られていた彼（当時は２０歳前後。）を見て、「顔立ちが何処と無く、宮尾さんに似てるなあ。」と思った物だが、そんな彼も今はプロレスやゴルフの実況をされているという事で、「蛙の子は蛙なんだなあ。」と感じた。

 

７７歳での旅立ちは余りに早過ぎるけれど、最愛の奥様の元に向かわれて、今頃は久し振りの会話を楽しんでいるのかもしれない。宮尾さん、御疲れ様でした。ゆっくり御休み下さい。合掌。