日を追う毎に、その悲惨さが明らかとなって行くスマトラ島沖地震の被害状況。ロイター通信に拠ると、被災各国の死者数は12万人を越えたという。自然界に於いても、人間界に於いても、禍々しい出来事が多かった今年を象徴するかの様な最悪の事態となってしまった。多くの国が被害を受けているが、中でもモルディブの惨状が気になってならない。
もう12年前になってしまうが、モルディブで夏の数日を過ごした事がある。バンドス島という歩いて20分程で一周出来てしまう島だったのだが、コテージを一歩出れば、目に沁みる様な白砂とエメラルドグリーンの海だけが存在するといった、典型的なリゾート地だった。する事と言えば、朝昼晩の食事に泳ぐ事、読書や卓球をし、そして寝るといった日々。外界の情報から隔絶され、のんびりと過ぎ行く時間を送る事は、日々時間に追い立てられた日々を送る自分にとって、実に貴重だった。西洋人が言う所のヴァカンスとは、こういうものなのかと思えたものだ。
島の人間は概して気さくで陽気。仕事よりも、インチキ日本語を駆使して、何とか日本人のおねえちゃんをナンパしようとするローカルの野郎達が多かったが、その底抜けの明るさは実に憎めないものだった。
今回の地震による津波で、モルディブの首都マレが在るマレ島は2/3が冠水したという。モルディブの島々が、低い海抜に位置しているのは知っていたが、マレ島の一番海抜が高い所でも1.8メートルしかないのだとか。海抜平均1メートル程の島を、高さ1.3メートルの波が襲ったのだから、今回の惨状は推して知るべき事なのだろう。
多くの安否不明者の無事と、被災国の一刻も早い復興を望んで已まない一方で、あの陽気な連中の事を思い出すと心が痛い・・・。
もう12年前になってしまうが、モルディブで夏の数日を過ごした事がある。バンドス島という歩いて20分程で一周出来てしまう島だったのだが、コテージを一歩出れば、目に沁みる様な白砂とエメラルドグリーンの海だけが存在するといった、典型的なリゾート地だった。する事と言えば、朝昼晩の食事に泳ぐ事、読書や卓球をし、そして寝るといった日々。外界の情報から隔絶され、のんびりと過ぎ行く時間を送る事は、日々時間に追い立てられた日々を送る自分にとって、実に貴重だった。西洋人が言う所のヴァカンスとは、こういうものなのかと思えたものだ。
島の人間は概して気さくで陽気。仕事よりも、インチキ日本語を駆使して、何とか日本人のおねえちゃんをナンパしようとするローカルの野郎達が多かったが、その底抜けの明るさは実に憎めないものだった。
今回の地震による津波で、モルディブの首都マレが在るマレ島は2/3が冠水したという。モルディブの島々が、低い海抜に位置しているのは知っていたが、マレ島の一番海抜が高い所でも1.8メートルしかないのだとか。海抜平均1メートル程の島を、高さ1.3メートルの波が襲ったのだから、今回の惨状は推して知るべき事なのだろう。
多くの安否不明者の無事と、被災国の一刻も早い復興を望んで已まない一方で、あの陽気な連中の事を思い出すと心が痛い・・・。