「優しさを失わないでくれ。弱い者を労わり、互いに助け合い、何処の国の人達とも友達になろうとする気持ちを失わないでくれ。仮令其の気持ちが何百回裏切られようと。其れが私の最後の願いだ。」(動画)
極度のストレスや不安を抱え、苛々している人が少なくない様だ。普段ならば「仕方無いなあ。」と苦笑いして済ませてしまう様な事柄でも、「現状では許せない。」と思ってしまう人の気持ちも判らなくは無い。「ガソリンを入れるのに延々と並んでいるというのに、横入りするなんてとんでもない!」とか、「我が家は何度も輪番停電を食らっているというのに、回数が少なかったり、一度も無かったりする家が在るのは理不尽だ!」といった主張は全く其の通りで、怒りを爆発させるのは当然だろう。唯、だからと言って他者に暴力を振るったり、ネット上等で“度を越した”当り散らしを見せるのは、果たしてどんな物だろうか?
冒頭で紹介させて貰ったのは、自分が幼少期に夢中になって見ていた「ウルトラマンA」(動画)の最終回で、地球を去るウルトラマンAが子供達に向けて送った言葉だ。(其れから34年後の2007年、「ウルトラマンメビウス」(動画)で再び地球に降り立ったウルトラマンAは、ほぼ同じ言葉[「其れが私の変わらぬ願いだ。」の部分以外は同じ。]を口にしている。)
苛々してしまう気持ちは判る。でも、「其の思いをダイレクトに出してしまう前に、ウルトラマンAの此の言葉をチラッとでも思い浮かべ、自重してくれる人が一人でも多くなれば良いなあ。」と、自身への戒めの意味合いも込めて、今回の記事を書いた次第。