ソウルで開催されているWBCの第1ラウンドA組の試合で昨日、韓国代表がオランダ代表に「0対5」で敗れた。優勝候補の1つと目されていた韓国代表だが、初戦の対イスラエル代表に続いての敗戦で、第2ラウンドへの進出は絶望的となった。
一方、本大会が初出場で、WBSC世界ランキングでは41位のイスラエル代表は、昨日も勝利の大波乱。「勝負は実際に行ってみないと、どうなるか判らない。」とは、正に此の事。
そして、第1ラウンドB組に属する我が日本代表(侍ジャパン)は昨夜、初戦を迎えた。対戦相手は強豪・キューバ代表。内容的には乱打戦となったが、「11対6」で侍ジャパンが何とか勝利。大苦戦を覚悟していたので、どういう形にせよ侍ジャパンが初戦を勝利で飾れたのは、本当に良かった。
とは言え、侍ジャパンが勝ち上がって行く為には、気になる点が幾つか在る。一番気になるのは、チームを率いる小久保裕紀監督の“投手の見切りの悪さ”だ。2年前の「2015 WBSCプレミア12」の時もそうだったが、昨夜の試合でも則本昂大投手が打たれ出したのに散々引っ張り、大量失点に繋げてしまった。以降の投手も同様で、味方打線が大爆発したから良かったものの、短期決戦では投手の見切りの悪さが、致命傷になり兼ねない。「投手が不調と判断したら、早め早めに交代させる。」事を心掛けた方が良い。
で、昨夜の試合中継では、解説者として原辰徳氏と槙原寛己氏(“日本球界のせんだみつお”と自分は呼んでいるが。)、そしてゲスト解説者として黒田博樹氏が出演していた。
キューバ代表の5番手としてJ・マルティネス投手が登板した際、アナウンサーが「彼は心を落ち着ける為、爪楊枝を咥えて投げるんですよ。」という情報を口にした。カメラが彼の姿を捉えると、確かに爪楊枝を加えて投球している。「うわ、“彼の選手”みたいだなあ。」と懐かしく思った自分。
そうしたら、原氏が「昔、同じ様な選手が日本球界で活躍していましたね。うーん・・・名前が思い出せないけど・・・野球ファンの中には、覚えておられる方も居るだろうが。」といった趣旨の発言。誰も其の名前を挙げる事無く、槙原氏に到っては「漫画の世界では、『ドカベン』の岩鬼正美が居ましたね。」と言い出す始末。
思わず「おいおい、岩鬼が咥えていたのは爪楊枝じゃ無く、葉っぱだろ!」と画面に向かって突っ込んでしまった。そして、「爪楊枝を咥え、日本球界で活躍したと言えば、1968年~1973年にタイガースに在籍していたウィリー・カークランド選手!年齢的に槙原さんだって知っているだろうし、原さんに到っては名前を忘れちゃ駄目でしょ。」とも。
【ウィリー・カークランド選手】
坂本の活躍にはホッとし、小林の国際デビューが最高だったことに興奮しながら観てました。勝って兜のなんとやら、です。昨夜は攻撃、走塁、守備がうまく回った結果。今夜が勝負ですね。でも、抑え投手がいない!
野球ファンとしても“先輩”の村長様ですが、カークランド選手の名前を失念されておりましたか。まあ、もう40数年前の選手ですから仕方無いのかもしれませんが、個人的には忘れられない外国人選手の1人です。
ジャイアンツ勢で言えば、小林選手を一番心配しておりました。オフ・シーズンに“阿部教室”で鍛えられ、「一皮も二皮も剥けた。」と評価されていた彼ですが、自分の中では「本当にそうかなあ?」という思いが在り、今回の世界大会で活躍出来なければ、「昨年と同じ感じになってしまうのではないか。」という不安が在りましたので。
今夜の試合、先発の菅野投手は何とかかんとか1点で抑えたものの、侍ジャパンの攻撃陣が苦戦を強いられていますね。6回以降、どうなるかドキドキしておりますが、何とか勝手欲しい!