ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

奇妙な皮膚病が流行

2015年12月08日 | 時事ネタ関連

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シリアで奇妙な皮膚病流行腐敗死体に群がる病原体媒介。」(12月6日、Techinsight

 

シリアの複数の町で今、ジクジクとした潰瘍が広がって、皮膚がボロボロと崩れて行く「リーシュマニア症」という珍しい皮膚病が蔓延し始めていると言う。町中の腐乱死体に群がる小さな蠅。其れが、病原体の媒介となっている様だ。

 

此の程、シリアで人道支援当たっているクルドNPO法人The Kurdish Red Crescent(Heyvar Sor in Kurdish)ディルカッシュ・イサ代表が、シリアの人々の間で、其の重い皮膚病が流行し始めた事を、メディアに明らかにした。イスラム国(IS)が処刑後の遺体を適切に処理しないサシチョウバエ等の蠅が、寄生原虫リーシュマニア撒き散らしている。と説明。蠅が動物の皮膚からを吸う時に、リーシュマニアが人に感染するそうだ。

 

此処5年程の残酷な殺戮行為により、シリアでは30万人もの人々が命を奪われ市町村の保健衛生当局機能しなくなった事も在り、人々の健康状態や免疫抵抗力只管低下した。世界保健機関(WHO)は、「そうした状況では致死率の高いアウトブレークを含む、あらゆるシナリオを予想しなければならない。」と警鐘を鳴らして来たが、此の「リーシュマニア症」も、其の1つなので在ろう。シリアにとっては重要な位置を占めるタルハミスの町でも、流行しているそうだ。

 

「リーシュマニア症」は原虫の種類により症状も「皮膚リーシュマニア症」、「内臓リーシュマニア症」、「粘膜皮膚リーシュマニア症」と3つに分かれ、シリアではどうやら皮膚リーシュマニア症が流行している模様普通は薬剤による治療により、数ヶ月~数年で治るが、傷跡は残る。又、重症化した物を放置して、数年後に粘膜皮膚リーシュマニア症を発症する人、丸で症状が出ない不顕性感染で済む人も居れば、劇的な症状で死亡する人も居る。シリアでは2013年9月に初めて患者の発生が報告されたが、1年も無く、其のを500人に増やしていたそうだ。

 

此れ流行が確認されている地域は熱帯亜熱帯南ヨーロッパで、毎年100~200万人が新たに感染し、世界では計1,200万人程の感染者が居ると見られている。予防するワクチンは存在しない、サシチョウバエに刺されない様、気を付ける事が大事になるが、きさがの約3分の1しかない為、刺されても先ず気付かないと言う。

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幼少期、父親の仕事の関係で山梨県に引っ越すという話が持ち上がった。其の際、「山梨県には『日本住血吸虫症』という怖い感染症が在るので、充分に注意する様に。」と、父親は会社から言われたそうだ。インターネットなんて無い時代、「日本住血吸虫症って何だ?」と両親は図書館等で情報を掻き集め、自分達に其の恐ろしさを教えてくれた。(現在、での日本住血吸虫症は撲滅されている。)

 

結果的に赴任の話は立ち消えになったのだが、当時、日本住血吸虫症なる感染症を知っていた人は、そう多く無かったと思う。世界で1,200万人程の感染者が居るとされるリーシュマニア症の場合、多く発症している地域では有名な存在だろうけれど、日本人の間では余り知られていないかもしれない。少なくとも自分は、今回の記事で初めて存在を知った。

 

イスラム国との関係が取り上げられている事から、或る程度話にバイアスが掛かっている可能性も否定は出来ないが、とは言え、シリア内でリーシュマニア症が蔓延し始めているのは事実なのだろう。

 

薬剤治療によって完治はするそうだが、治療期間が非常に長い事、そして完治しても傷跡が残るというのは気になる。又、「治療するワクチンが存在しない。」という事も在り、パンデミックになる可能性を、何とかして排除しないといけないだろう。


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