ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

副作用の心配が無く、万人に効く薬だったら・・・

2010年06月11日 | 時事ネタ関連
一昔前、或る本に「水虫、そして風邪。この3つの疾病を“完治させる”薬が開発されたならば、その開発者には間違い無くノーベル賞授与される事だろう。」と記されていたのが、今でも脳裏に焼き付いている。これ等の3つの疾病、その症状を和らげたり、又は一部を治したりする薬は在っても、完治させる薬というのは中々開発出来ないという難しさを意味していた訳だ。

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「<AIM>脂肪溶かす蛋白質 痩せ薬候補に新薬開発へ」(6月9日、毎日新聞

脂肪の塊を溶かす働きを持った蛋白質を、宮崎徹・東京大教授(疾患生命科学)等が発見し、9日付の医学誌セル・メタボリズムに発表した。この蛋白質を接種したマウスの体重は減った。研究チームは、肥満を抑える痩せ薬の候補として、新薬の開発に乗り出した。

研究チームは1999年、白血球の仲間で在るマクロファージで作られている蛋白質「AIM」を見付けた。その作用を調べようと、AIMを作れない様に操作したマウスを観察すると、同じ量の餌を与えても通常のマウスより太る事に気付いた。

其処で、脂肪の貯蔵庫となる「脂肪細胞」にAIMを加えると、72時間後に脂肪の塊が溶けて4分の1の大きさになった。毎週1回0.1ミリグラムを接種した太めのマウス(体重40グラム)は、高カロリーの餌を食べても4週間後の体重は5グラム減ったが、未接種のマウスでは50グラムに増えた。AIMは、脂肪細胞の表面に在る別の蛋白質の力を借りて細胞内に入り、脂肪の塊を溶かすだけで無く、脂肪細胞自体も出来ない様に作用していたと言う。

脂肪の塊を溶かす薬剤は既に開発されているが、脳への悪影響が課題になっている。AIMは脂肪細胞とマクロファージのみに作用し、体内で作り出されるので副作用の心配も無いとしている。

宮崎教授は「脂肪細胞は数が増え過ぎると肥満を招くが、エネルギーを貯蔵する役割も在る。人でのAIMの働きを詳しく調べ、糖尿病動脈硬化繋がる肥満の解消に貢献したい。」と話す。
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副作用の心配が無く、万人に対して痩せる効果を発揮する薬の開発となれば、これも又開発者はノーベル賞授与される可能性が高いのではないだろうか。我が国では近年メタボリックシンドロームに付いて厳しくチェックされる様になったが、アメリカを筆頭にして肥満を起因とする疾病により医療費が増大化している国は少なくないからだ。“メタボ”な自分としても、非常に気になるニュースで在る。

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