ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

政界を浄化する気が本当に在るのか?

2010年06月12日 | 政治関連
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「漫画本やマッサージ代も事務所費に 荒井氏が領収証公表」(6月10日、朝日新聞

民主党の荒井聰国家戦略相の政治団体「荒井さとし政治活動後援会」(東京都府中市)の事務所費等の経常経費に、漫画本や漫画雑誌37冊の代金やマッサージ治療室への支払い等が含まれている事が判った。こうした支出の総額は少なくとも3万6千円を超える。同会が実態の無い事務所を総務省に届け出ていたという報道を受け、民主党が10日に公開した同会の2007~2009年分の領収証から見付かった。

開示された事務所費や備品消耗品費の領収証には、少女漫画の「パラダイス・キス」(5冊、計4,495円)や、パチンコ関連の音楽CD(2,500円)、有名作家の推理小説等の書籍、雑誌が並んでいた。

又、札幌市のスーパーで購入した長葱や牛乳、炒め油等の食料品の領収証(2,547円)や同市内のマッサージ治療室の領収証(2,300円)も含まれていた。

荒井氏は「経理責任者の判断だと思うが、適切だったかといえば、少し反省しないといけないと思う。」と答えた。

民主党が領収証を公表した国会議員は荒井氏、過去に事務所費の処理を巡る一部報道の在った川端達夫文部科学相蓮舫行政刷新相の計3大臣。

細野豪志幹事長代理は9日に荒井氏、10日には川端、蓮舫両氏に電話で聞き取りをした上で、各事務所から保管期限の3年分の領収証を提出させ、党本部で違法な支出や架空支出が無いかどうかを調査した。細野氏は「領収証をチェックしたが、架空・違法な支出は存在しないと確認した。」と結論付けた。
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疑惑が報じられてから時間を置かずに、調査&結果報告を出したというのは危機管理の面で良かったと思う。特に領収書を公開したというのは、個人的に評価出来る。しかし、漫画本やマッサージ代等を事務所費で処理していたというのは、本当に情けない話。以前にも何度か書いたけれど、「政治家に“過ぎた”清廉潔白さは求めていない。」というのが私見。「清廉潔白だけれど、全く無能な政治家。」よりも、「“或る程度”ブラックな部分が在っても、有能な政治家。」の方が評価出来るから。勿論「清廉潔白で、尚且つ有能な政治家。」ならば最高なのだけれど、実際問題そんな人物はまあ居ないだろうから、それならば「“或る程度”私腹を肥やしていたとしても、それを遥かに上回る国益を生み出してくれる政治家ならば、自分はブラックな部分を看過しても良い。」というスタンス。でも、そんな自分でも今回のみみっちさには情けなさを感じてしまう。「それなりに高給を貰っているのだから、漫画本やマッサージ代位は自腹を切れよ。」と。

違法性の有無は別にしても、人から後ろ指を指される様な金銭処理はすべきで無い。野党時代の民主党が与党自民党の政治家達の「事務所費問題」を激しく追及していたけれど、「同じ様な事をしていてどうするんだ!」という思いが。

又、今回の件を激しく追及している自民党にも「何だかなあ。」という思いが在る。本当に政界を浄化する気が在るのならば、おかしな事が出来ない様な“厳しい縛り”を、今回の件が発覚する前に何故作り上げなかったのか?これも何度か書いている事だけれど、結局は「割が合う。」と思うからこそ悪事をしてしまう訳で、「割に合わない。」という法体制を整わせれば、わざわざ悪事をしようと思う人間はそうは居ないだろう。(ゼロになるとは思わないけれど。)「違法な形で得た金銭は、その倍の金額を国家に納めさせ、尚且つ国会議員職を辞任&何年間かは復職出来なくさせる。」といった厳しい法律を作れば良いのだ。(政治資金管理団体を経由させる事で相続税を逃れるという、“実質的な脱税行為”も国家の根幹歪めるという意味で非常に悪質で在り、これも直ちに規制すべきで在る。)

与野党共に、政界を浄化する気が本当に在るのか?それは今後、厳しい縛りを作れるかかで自ずと見えて来る事だろう。


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