ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

面倒だけれど、確り確認しておかないと、後で泣きを見る事に

2014年05月23日 | 其の他

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「診断『』でも契約『非該当』 給付金出ない保険も」(5月22日付け東京新聞【朝刊】)

 

癌に備えて保険に入って来たが、癌と診断されたのに、保険金を受け取れない。こんな声が、読者から本紙に寄せられた。保険金が支払われなかった理由は、約款(契約条項)が定義する悪性新生物(悪性腫瘍)に該当しなかった専門家は癌の定義は、保険会社で異なる事が在る。と指摘し、事前に約款を確認したり、保険会社に相談したりする様勧めている。

 

「癌と闘おうと前向きになった直後に、保険金が下りないと言われ、告知よりもショックが大きかった。」。今春大腸に癌が見付かった三重県内の男性(64歳)が心境を語った。

 

男性は親族に癌が多い事等から、1998年に特定疾病保障特約の付いた終身保険に加入。本人が初めて悪性新生物と確定診断された時、300万円を受け取る契約が盛り込まれていた。

 

検診で見付かった大腸の癌を内視鏡手術で切除。病理組織検査から、診断書には「腺腫内癌」と記された。男性は医師の説明から「悪性」と受け止めたが、診断書では癌が周囲の組織に広がる悪性かどうかの判断は保留とされた。

 

診断書をに保険金を申請すると、保険会社は「腺腫内癌は悪性新生物の定義に該当せず、保険金は支払えない。」と回答。約款では悪性黒色腫を除く皮膚癌と、上皮内癌は、悪性新生物と認めていない。「男性の腺腫内癌は、上皮内癌で在る。が、保険会社の見解だった。

 

なら保険金が当然下りると思っていた男性は、癌には色んなタイプが在り、保険金支払い対象外の癌も在る。事を初めて知った。「告知を受けて動揺している時、『定義から外れているので、保険金は出ない。』と言われても、素人直ぐには理解出来なかった。」と、男性は肩を落とした。

 

其れでも保険会社に粘り強く説明を求め、病気の理解にも努めた所、大腸の別の部分に見付かった癌に悪性の可能性が在る事が判った。詳しい検査結果を待ち、悪性の場合には、改めて保険金を申請すると言う。

 

癌に備える保険には、特定疾病保障付きの保険と、癌保険が在る。前者は死亡や高度障害に対して給付金が出る保険を基本にしており、後者は主に癌の治療費の負担を補う何れも「癌と初めて診断が確定された場合。」に、一時金を支給する保険が販売されている。、「癌の定義が、保険会社で異なるので確認を。」と、医療保険に関する著書が在るファイナンシャル・プランナー内藤真弓さんは訴える。

 

実際には、悪性新生物だけを癌と定義する保険と、其れに加え上皮内新生物も癌と認める保険の2つに大きく分かれる。上皮内新生物は転移が無く、比較的簡単な治療で治る可能性が高い為、世界保健機関は癌と区別している。

 

広く認める保険の方が有利に感じられ、保険会社にとっても謳い文句になるが、過去に上皮内新生物を治療した人は加入出来ない。保障範囲を広げれば、保険料も高くなる。がんの定義が保険で異なるのは、保険会社が、市場ニーズに合わせた結果と言える。

 

保険に加入する際に保障範囲を広げ、契約内容を複雑で判り難くしている人も多いと、内藤さんは指摘する。「保険の定義に合わせて病気になったり、治療を受けられたりするとは限らない。保険はシンプル且つ程々にして保険料を抑え貯蓄メーンに備えるのが良い。」と提案している。

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典型的な文系人間で在り、機械音痴な事も在るので、電化製品を購入して初めて使用する際には、必ず取扱説明書を読む様にしている。近年は判り易い記述となっているが、昔の取扱説明書は“専門用語”が多く、判り難い内容だった。

 

大学法律齧った事も在り、契約前に保険の約款を確り確認しているが、法律用語が並び、決して判り易い記述とは言えない約款を、確りと確認しないで契約してしまう人が少なくないのも判らないでは無い。でも、後で泣きを見たくなかったら、面倒でも全てに目を通さないと駄目。


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2 コメント

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>マヌケ様 (giants-55)
2014-05-26 00:57:42
書き込み有難う御座いました。

周りの人に恵まれていた事も在りますが、父が生命保険に入ってくれていた事で、若くして父を亡くしても、其れ程迄には辛い思いをしないレヴェルの生活を、社会人になる迄する事が出来ました。そういう意味も含め、父には凄く感謝をしていますし、自分も家族の為に其れ形の保障がされる生命保険に、社会人になって加入しました。

医療保険に付いては、人其れ其れ考えが在りましょうが、個人的には「余り必要が無いかなあ。」という考えに傾いています。(今は加入していますが。)と言うのも、荻原博子さんを始めとして、少なからずの経済評論家やライフプランナーが指摘されている様に、「現状の我が国の医療制度」では、一定レヴェルの蓄えが在れば、医療保険に入る意味合いが余り無い様に感じるからです。

「高額な医療費が掛かっても、自己負担額の上限が決まっている。(http://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/cat310/sb3030/r150)」、「原則、70歳迄の医療費の自己負担は3割で、70歳以上は1~2割。」、「近年の医療保険の“売り”で在る先進医療特約は、当該条件に様々な縛りが在り、実際には余り使えない。」等、飽く迄も「現状の医療制度では」という条件付きですが、医療保険に加入していなくても、自腹で何とか遣って行けそうな環境。勿論、「医療制度」が変われば、話は別でしょうが。
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Unknown (マヌケ)
2014-05-25 17:43:44
必要最低限の生命保険にしか加入しておりません。 子供たちが二十歳を超えると掛け金も下がります。 日本の生保は信用度が低いので、外資系です。 計算に誤りがありましたということで不払い分の保険料がそうとうな期間経過してから振り込まれたことが2度もあります。 外交員がエントランスのモニターに気付かず、「ここの家を今日は絶対落としてやる。」と後輩の外交員にしゃべっているのが丸聞こえだったこともあり、そこの保険は解約しました。 がん保険にも加入していません。 60歳で満期になりましたら返戻金を受け取って海外旅行でもしようと思っております。 あとは、高齢者でも加入できる掛け捨ての保険にしようかと思います。
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