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「一番結末が衝撃的だった手塚治虫作品ランキング」(4月14日、gooランキング)
1位: 「鉄腕アトム」(406票)
2位: 「火の鳥」(402票)
3位: 「ブラック・ジャック」(292票)
4位: 「ジャングル大帝」(135票)
5位: 「海のトリトン」(125票)
6位: 「三つ目がとおる」(123票)
7位: 「どろろ」(121票)
8位: 「七色いんこ」(48票)
9位: 「ブッダ」(47票)
10位:「マグマ大使」(35票)
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過去に何度も書いているけれど、自分は手塚治虫氏の大ファン。記憶を辿ると、子供向け雑誌に再録された「鉄腕アトム」の「植物人間」という話か、又は単行本として刊行されていた「ノーマン」の何方かが“自分が初めて読んだ手塚作品”で、小学校1年の時だったと思う。
絵柄も然る事乍ら、奥深いストーリー性が手塚作品の魅力。手塚作品から自分は多くの事を学んだし、手塚氏は自分が“天才”と認める内の1人だ。
「一番結末が衝撃的だった手塚治虫作品ランキング」のベスト10を見ると、(数多い手塚作品の中で自分が駄作と考えている)「七色いんこ」が入っているのは意外だったが、後は「納得。」という感じの作品が並んでいる。
此方にも書かれているけれど、昔、手塚氏自身が「漫画の世界に悲劇を持ち込んだ事が、自分の行った最も大きな革命。最後が悲劇で終わるからこそ、読み手の心に長く刻まれる作品となる。」という趣旨の発言をしていた。確かに「悲劇で終わる手塚作品は少なく無い。」し、そんな所に魅了されてしまうのも事実。
「天馬飛雄(てんまとびお)という少年が事故死する場面で始まり、彼に似せて作られたロボット・アトムが『(アニメでは)地球を救う為、太陽の活動を抑えるロケットを抱え、太陽に突入する。』という最後で終わる『鉄腕アトム』。」(漫画としては「アトムの最後」というのが在るけれど、此れも悲劇的な終わり方。)、「超水爆の爆発により、自分以外の全ての人類が滅亡してしまった後、永遠の命を得た事で、1人で行き続けなければならない事に苦しみ続ける男を描いた『火の鳥 未来編』。」、「大好きなヒゲオヤジを、自分の“肉”を食わせる事で飢え死から救おうと、態と彼に襲い掛かり、自身の命を捨てたレオの最後で終わる『ジャングル大帝』。」等、悲劇的で在るからこそ、今も忘れられない手塚作品の数々。
「一番結末が衝撃的だった手塚治虫作品ランキング」という事で言えば、自分は「ロロの旅路」という作品を挙げたい。12年前の記事「マイナーな漫画だけど好き」で詳しい内容を記したけれど、初めて読んだ時は大きなショックを受けたし、本当に泣けた。「ノーマン」も、悲劇的な終わり方だからこそ好きな作品の1つ。