”糸偏産業”と呼ばれた繊維産業が、時代の花形だった時代が嘗て在った。鉄鋼業や造船業がこの世の春を謳歌していた時代も。自分が社会人になった頃を思い返せば証券業に脚光が当たっていて、期待に胸を膨らませてこの世界に飛び込んで行った知り合いが何人か居た。それから幾星霜を経て、その中で未だに証券業で働いている者は一体どれだけ居る事か。有為転変は人の世の常なれど、花形産業というのも斯くも移ろい易いものなのだ。
東京理科大学と大阪大学の共同研究グループが、「歯を再生したり、薄くなった毛髪の復活に道を開く新たな治療法の技術開発に成功した。」というニュースが報じられた。生物の臓器を構成する生体組織を抽出し、組織を適正な密度&配置に整え、「器官原基」と呼ばれる“臓器のタネ”を作り出す基盤技術を開発。そして、このタネを培養、又は生物の体の中で育成後、歯の場合は顎に、髪の毛は頭皮に移植し、成長させて歯や毛髪を再生させたという。
現段階ではあくまでもマウスによる実験結果に過ぎないが、正常な歯と同じ構造の歯を100%の確率で再生し、何度繰り返しても同じ結果が得られ、又、毛の実験でも毛が発生し、伸びる事が確認されたという。歯の組織の断片を作ったり、歯の再生確率が20%程度の技術は既に開発されていたものの、確実に再生出来る技術は世界初とか。
研究グループのリーダー・辻孝東京理科大助教授は、「歯の再生を人間で実際に行なうには未だ時間が必要だが、毛髪の再生は5年以内に出来そうだ。」と語っている。今後は歯や髪の毛以外に肝臓や腎臓等の臓器に応用し、人工的に臓器を作る再生医療への発展も期待され、多くの人に望みを与えてくれるニュースでは在る。バイオの世界は日進月歩で留まる所を知らないと言われているが、画期的な技術開発に、我が国の研究グループが成功したというのは素直に嬉しい。
唯、ふと思った事が在る。今や一説には800億円産業とも言われるカツラ産業が、この毛髪再生技術が実用化されたら、一体どうなって行くのだろうかと。勿論、御洒落の一環としてのウィグの需要は残ろう。でも大方は別の方向性を模索して行く事になるだろうし、カツラ産業自体としては厳しい状況に向かうのではなかろうか。
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【方丈記】
ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとゞまりたるためしなし。世中にある人と栖(すみか)と、又かくのごとし。
(行く川の流れは絶える事が無く、しかもその水は前に見た元の水では無い。淀みに浮かぶ泡は、一方で消えたかと思うと一方で浮かび出て、何時迄も同じ形で居る例は無い。世の中に存在する人と、その住居も又同じだ。)
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東京理科大学と大阪大学の共同研究グループが、「歯を再生したり、薄くなった毛髪の復活に道を開く新たな治療法の技術開発に成功した。」というニュースが報じられた。生物の臓器を構成する生体組織を抽出し、組織を適正な密度&配置に整え、「器官原基」と呼ばれる“臓器のタネ”を作り出す基盤技術を開発。そして、このタネを培養、又は生物の体の中で育成後、歯の場合は顎に、髪の毛は頭皮に移植し、成長させて歯や毛髪を再生させたという。
現段階ではあくまでもマウスによる実験結果に過ぎないが、正常な歯と同じ構造の歯を100%の確率で再生し、何度繰り返しても同じ結果が得られ、又、毛の実験でも毛が発生し、伸びる事が確認されたという。歯の組織の断片を作ったり、歯の再生確率が20%程度の技術は既に開発されていたものの、確実に再生出来る技術は世界初とか。
研究グループのリーダー・辻孝東京理科大助教授は、「歯の再生を人間で実際に行なうには未だ時間が必要だが、毛髪の再生は5年以内に出来そうだ。」と語っている。今後は歯や髪の毛以外に肝臓や腎臓等の臓器に応用し、人工的に臓器を作る再生医療への発展も期待され、多くの人に望みを与えてくれるニュースでは在る。バイオの世界は日進月歩で留まる所を知らないと言われているが、画期的な技術開発に、我が国の研究グループが成功したというのは素直に嬉しい。
唯、ふと思った事が在る。今や一説には800億円産業とも言われるカツラ産業が、この毛髪再生技術が実用化されたら、一体どうなって行くのだろうかと。勿論、御洒落の一環としてのウィグの需要は残ろう。でも大方は別の方向性を模索して行く事になるだろうし、カツラ産業自体としては厳しい状況に向かうのではなかろうか。
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【方丈記】
ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとゞまりたるためしなし。世中にある人と栖(すみか)と、又かくのごとし。
(行く川の流れは絶える事が無く、しかもその水は前に見た元の水では無い。淀みに浮かぶ泡は、一方で消えたかと思うと一方で浮かび出て、何時迄も同じ形で居る例は無い。世の中に存在する人と、その住居も又同じだ。)
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そのうちに、貧乏人だけがハゲなんていう時代になるのでしょうか。
「方丈記」
年を重ねると共に、私の心に強く響きます。
私の頭髪も段々と薄くなって来た気がします(笑)
禿げてしまえば、私はきっと短く丸めてしまうと思います。
外国の方には格好良いお頭(つむり)が多いので憧れます。
ユル・ブリナー、ショーン・コネリー・・・
渋くて颯爽としていて、フサフサ頭の人より憧れてしまいます。
幾つになっても、みんなフサフサは結構ですが、
何だか不自然極まりない気もしております(笑)
少なくとも女性は豊かな髪にしてあげて欲しいです。
左目の炎症、少しは引いたのでしょうか?言い古された言葉ですが、「健康在っての人生」です。こういった御時世ですからストレスを全く抱えていない人なんか先ず居ないでしょうし、マヌケ様の様な真面目な方程ついつい仕事に全力投球されてしまうとは思うのですが、兎に角御自身の御身体を最優先して下さいませ。
少なくなったり、無くなってしまった当事者にとっては、髪の毛の問題は非常に深刻なものだと思います。そういう方々にとって今回のニュースは福音でしょうし、一日も早く実用化される事を期待したいです。