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仙台の国立大学に入学した北村が出会ったのは、一風変わった仲間達。ヤマセミの様な髪の毛で、女性にだらしない鳥井。TPOを弁えず、突飛な説教を延々と噛ます西嶋。モデル並みの美貌を持ち乍ら、非常に無愛想な女性・東堂。幼い頃より超能力が特技の女性・南。そんな彼等と、常に冷めた視線で物事を見ている北村が巻き込まれた事件とは?
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人気作家・伊坂幸太郎氏の作品「砂漠」。からからに乾いていて、愚痴や嫌味、諦観や嘆息で塗れた「砂漠」の様な実社会。そういった厳しい環境に足を踏み入れる前段階、友達とくだらない日常を過ごす学生達の姿が描かれている。「僕にとっての青春時代というと大学生なんです。高校生は未だ親の管理下に在るけれど、大学生は親から或る程度は独立して、しかも生意気。そんなイメージが在って、大学生を主人公にした青春小説を書いてみたかったんです。」と、伊坂氏はインタビューで答えている。
“東”堂に“西”嶋、“南”、“北”村と、登場人物の名前には「東西南北」が含まれている。ストーリーの中で「麻雀」が重要なファクターになっている事に起因しているのだろうが、作者の遊び心を感じる。「イーソウ(一索)」は鳥をモチーフにしたデザインだから、“鳥”井の名前も麻雀関連だし。
上記した様に、登場人物達は一風変わった人物が多い。だが良く良く考えると、どの人物も“癖”が非常に強いものの、程度の違いは在れ、自分達の身の回りに居そうな人間でも在る。登場人物達の癖の強さをどう捉えるか?それによって、この作品の捉え方は異なる気がする。自分の場合は余りにくどさが感じられ、途中で食傷気味になってしまった。
「春」、「夏」、「秋」、「冬」、そして又「春」という章で構成されており、個人的には「夏」以降からストーリー自体には引き込まれた。池袋ウエストゲートパーク・シリーズの“香り”を一寸感じたからかもしれない。
ネット上での書評は悪くないこの作品。確かにストーリーとしては面白い部類に入るかもしれないが、上記した“くどさ”が個人的には駄目だった。総合評価は星3つ。
仙台の国立大学に入学した北村が出会ったのは、一風変わった仲間達。ヤマセミの様な髪の毛で、女性にだらしない鳥井。TPOを弁えず、突飛な説教を延々と噛ます西嶋。モデル並みの美貌を持ち乍ら、非常に無愛想な女性・東堂。幼い頃より超能力が特技の女性・南。そんな彼等と、常に冷めた視線で物事を見ている北村が巻き込まれた事件とは?
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人気作家・伊坂幸太郎氏の作品「砂漠」。からからに乾いていて、愚痴や嫌味、諦観や嘆息で塗れた「砂漠」の様な実社会。そういった厳しい環境に足を踏み入れる前段階、友達とくだらない日常を過ごす学生達の姿が描かれている。「僕にとっての青春時代というと大学生なんです。高校生は未だ親の管理下に在るけれど、大学生は親から或る程度は独立して、しかも生意気。そんなイメージが在って、大学生を主人公にした青春小説を書いてみたかったんです。」と、伊坂氏はインタビューで答えている。
“東”堂に“西”嶋、“南”、“北”村と、登場人物の名前には「東西南北」が含まれている。ストーリーの中で「麻雀」が重要なファクターになっている事に起因しているのだろうが、作者の遊び心を感じる。「イーソウ(一索)」は鳥をモチーフにしたデザインだから、“鳥”井の名前も麻雀関連だし。

上記した様に、登場人物達は一風変わった人物が多い。だが良く良く考えると、どの人物も“癖”が非常に強いものの、程度の違いは在れ、自分達の身の回りに居そうな人間でも在る。登場人物達の癖の強さをどう捉えるか?それによって、この作品の捉え方は異なる気がする。自分の場合は余りにくどさが感じられ、途中で食傷気味になってしまった。
「春」、「夏」、「秋」、「冬」、そして又「春」という章で構成されており、個人的には「夏」以降からストーリー自体には引き込まれた。池袋ウエストゲートパーク・シリーズの“香り”を一寸感じたからかもしれない。
ネット上での書評は悪くないこの作品。確かにストーリーとしては面白い部類に入るかもしれないが、上記した“くどさ”が個人的には駄目だった。総合評価は星3つ。

「ゴールデンスランバー」(http://blog.goo.ne.jp/giants-55/e/3f3b1986f4e38a70c9d573b1edb052fb)に続き、“読破した”伊坂作品は二作目となります。最初に手に取った「アヒルと鴨のコインロッカー」はどうも肌合いが合わず、3分の1位読んだ段階で読むのを止めた経緯が。伊坂作品って結構“癖”(キャラクター設定等。)が在るので、あの世界観が合う方とそうで無い方はハッキリ分かれるかもしれませんね。マヌケ様を始めとして多くのファンを持つ伊坂作品。その魅力の一端を「ゴールデンスランバー」で感じた訳ですが、この作品は残念乍ら自分とはやや肌合いが合いませんでした。