ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

スミ2

2008年04月12日 | スポーツ関連
昨夜、東京ドームで行われた「ジャイアンツv.s.スワローズ」戦に足を運んだ。今季初の観戦、両チームのスターティング・メンバー発表前に何とか球場に到着。「永久欠番シリーズ」と銘打たれたこの日、入り口では応援用のタオルと共に「川上哲治氏&金田正一氏」のオリジナルのベースボール・カードが貰えた。外野席支柱に飾られたユニフォーム型のプレートの配列が、背番号順で在れば“ドン川上”(16番)と“我等がカネやん”(34番)とが隣り合うのが自然なのに、わざわざ“御友達”の王貞治氏(1番)と長島茂雄氏(3番)の次に並ばせた(?)程、とても気が合いそうも無い両名。「そんな2人を、良くも同じ日にセットしたものだ。」と主催者の度胸に感心。

「永久欠番シリーズというならば、カネやんを呼んで始球式して貰えば良いのになあ。」と思っていたら、何と何とそのカネやんが登場。全く予期していなかったので、これには大感激!グラウンド迄、のっしのっしと歩く姿が格好良い。登場しただけで球場の雰囲気をがらっと変えてしまうのだから、やはり我等がカネやんは千両役者だ。*1カネやんの始球式を生で見るのはこれで二度目だが、それもこれもカネやんへの我が愛情の深さ故か?
          

セス・グライシンガー投手(ジャイアンツ)と村中恭兵投手(スワローズ)という先発で試合は開始。1回表のスワローズの攻撃、田中浩康先取にヒットを打たれるも、続く青木宣親選手をダブル・プレーに仕留め、何とか打者三人でこの回を終える。迎えるは、1回裏のジャイアンツの攻撃。「今日も、ジャイアンツ打線は湿りっ放しだろうなあ。」と思っていたが、先頭打者の高橋由伸選手及び2番打者の亀井義行選手が連続ホームランを放ち、あっさり2点先取。3番打者の小笠原道大選手はセンター前にヒットを放ち、無死1塁で4番打者のアレックス・ラミレス選手が打席に。「あれ?今日のジャイアンツ打線は調子が良さそう。これで初回から大量得点ゲットか?」という期待も、ラミレス選手の当たりがダブル・プレーとなった事で逆に嫌な予感が。案の定、続く阿部慎之助選手は空振り三振に終わり、この回は2本のソロ・ホームランによる2点のみ。
          

結局、この試合でジャイアンツが上げた得点は、この2点だけ。所謂「スミ2」で終わった訳だが、スワローズが1点“しか”取れなかった御蔭でジャイアンツは勝利を収める事に。“ノムさん”が良く口にする言葉に「勝ちに不思議な勝ち在り。負けに不思議な負け無し。」というのが在るが、昨日の試合は正にスワローズが勝って然る可き内容で、ジャイアンツにとって不思議な勝ちだったと言える。それ程、攻守に渡ってジャイアンツは酷かった。

「攻」で言えば、兎に角打てない。昨日の全試合が終わった段階で、チーム打率.289のカープが両リーグでトップ、逆に.216のジャイアンツが最下位というのだから、これは「有能な打撃コーチを首にして、“御友達”をその後釜に据えたアホなチーム」と「その有能な打撃コーチを迎え入れた賢いチーム」の差と思わずには居られない。むやみやたらと打ちに行き、打撃フォームを崩している様な阿部選手も気になるが、一番気になるのは李承選手。5回裏の打席では、然程厳しいとも思えない内角の球に仰け反っていたのが印象的だった。全く球が見えていない感じで、打撃復調迄には相当時間が掛かる事だろう。亀井選手や坂本勇人選手といった若手が、必死で球に食らい付いていたのが救いと言える。

そして「守」。スワローズが総合力「5」とすると、ジャイアンツは「3」のレベル。打撃では非凡さを見せている坂本選手だが、守りに於いては兎に角第一歩が遅い。この試合でもゴロで捕った球を握り直し、それから送球した事でヒットにしてしまったが、第一歩の遅さが招いた“エラー”に見えた。ジャイアンツを背負って立つ逸材なのだから、一層の守備力アップを心掛けて欲しい。又、“守乱”を散々指摘されているラミレス選手。弱肩は仕方無いにしても、全力疾走しているとは思えないのが腹立たしい。敵チームの走者が、易々と次の塁を狙うのも当然と言える。

生で試合を観た事で、開幕前に予想していたのと大分違っていた点を幾つか認識させられた。ジャイアンツ・ファンとして“良い誤算”は、今季全く期待していなかった豊田清投手&マーク・クルーン投手の状態がかなり良さそうな事。特にクルーン投手は、昨年コントロールがままならない試合を散々見ていたので、「今季は四死球連発で、数多くの試合をぶち壊すだろう。」と踏んでいた。これ迄の所、それなりにコントロールは維持出来ているし、球速も戻っている感じだ。

逆に“悪い誤算”と言えば、グライシンガー投手の不振。昨年の彼はコントロールが抜群で、敵チームからすると全く打ち崩せそうな気がしなかった。それ故に「今季のジャイアンツは、上原浩治投手とグライシンガー投手が先発の軸となってくれる。」と大きな期待を寄せていた。しかし今季の彼は、コントロールにかなりのバラつきを感じる。昨日の試合は1点で抑えたものの、内容面ではもっと失点していてもおかしくなかった。“一発病”に泣いている上原投手と共に、彼の不振は心配で在る。

*1 イニングの合間、貴賓席で観戦するカネやんの姿がオーロラビジョンに映し出された。御孫さん(?)2人に挟まれたカネやんはすっかり“御爺ちゃん”の風情だったが、すくっと立ち上がり両手を挙げると何時もの“怪しげなおっちゃん”に戻り、場内は大歓声。

カネやんの次にオーロラビジョンに映し出されたのは、プライベートで観戦していた東貴博氏の姿。一瞬ビックリした表情を見せるも、直様「東MAX(アズマックス)!」の決めポーズ。続け様に、ポケットから“万札のハンカチ”を取り出して額の汗を拭う御決まりのギャグを繰り出し、ドーム内に大爆笑の渦を巻き起こした。如何なる時でも笑いを取るべく、“小道具”を持ち歩いている芸人根性に感動。流石、“アズハチ”師匠の御曹司

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Unknown (破壊王子)
2008-04-12 09:33:04
この春新創刊された野球専門誌「ベースボールタイムス」の分析では、「ジャイアンツのチーム打率はリーグワーストの.228(4月3日現在)だが1イニング目に限って言えば打率.393、出塁率.452」だそうです。故に昨日の試合は、今年のジャイアンツの、典型的な勝ちパターンなのかもしれませんよ
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Unknown (iorin)
2008-04-12 09:52:52
どうもです

私は阪神ファンですが、実は私もG党の先輩とチケットが余ってるとの事でドームに足を運んでいました。先輩も往年の巨人ファンらしく巨人のフロントや首脳陣に不満をぶつけながらもファンは辞められないといってました。久々高卒で生え抜きの坂本選手が頑張っているので嬉しいとの事。先輩も経験上、この展開は逆転されるかもと言っていたがえらい喜んでいました。今年は豊田がキレの有る球投げるから取りこぼしは少ないとの事。
 今日は逆に同先輩と横浜スタジアムにお付き合いしていただきます。金本選手の2000本みれるかな!?
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>iorin様 (giants-55)
2008-04-12 10:18:11
書き込み有難う御座いました。

あの場にiorin様も居らしたのですね。内野席に結構空席が目立っていましたが、取り敢えずは84%の入りだった様で、これでも昨日行われた6試合の中では、一番入った試合だったそうです。(金本選手の記録が掛かった対ベイスターズ戦が、61%の入りしかなかったというのは驚きでした。)

「駄目な子程可愛い」と申しますが、今のジャイアンツは正にそれ。「原監督にはとっとと辞めて貰いたい。」という気持ちは在りますが、ジャイアンツ・ファンを辞めたいとは思えない。哀しい性ですね(苦笑)。

今日は横浜スタジアムに行かれるのですね。開幕から順調にヒットを積み重ね、あっと言う間に安打数を1,999本とした金本選手。「彼の辞書には『プレッシャー』という文字は無いのだろうな。」と思っておりましたが、それ以降はよもやの足踏みを続けており、「彼も人間だったのだなあ。」と感じております。彼の様な強いプロ意識を感じる選手は好きなので、一日も早く記録達成して欲しいものの、申し訳無いのですが”強い”タイガースには暫く勝利から遠ざかって欲しいなと思ったりも。
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