ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

2千本安打も凄いが、それ以上に・・・

2008年04月13日 | スポーツ関連
昨日行われた「ベイスターズv.s.タイガース」戦で、金本知憲選手が史上37人目となる2千本安打を達成した。開幕から快調にヒットを増産し続け、あっと言う間に安打数を1,999本としていた金本選手。「彼の辞書に『プレッシャー』という文字は無いのだな。」と思ったものだが、それからよもやの足踏み状態。「2千本安打に王手を掛けてから足踏みし続けた最長記録は、江藤愼一氏&柴田勲氏が持つ17打席連続無安打」だったが、それを更新し、18打席連続無安打で迎えた快挙達成。表には一切出さなかったが、流石の彼もプレッシャーに喘いでいたのだろう。彼も人の子だった訳だ。

今月3日に不惑の年を迎えた彼。2千本安打達成時での最高齢選手は41歳4ヶ月の落合博満氏で、2番目は40歳2ヶ月の新井宏昌氏。金本選手は3番目に位置するという。この年齢での達成も凄いが、それ以上に彼が連続試合全イニング出場記録を更新し続けている中での達成というのに価値を感じる。昨日の試合で連続試合全イニング出場記録は1,199試合となったが、ヨレヨレの状態で更新し続けているのでは無く、常に全力疾走での更新。「無事是名馬」という喩えが在るが、金本選手の場合は正にそれ。親から貰った頑健な肉体というのも当然在ろうが、それだけで試合に出続けられる程プロの世界は甘くないだろう。高いプロ意識の元に、相当の修練を積んでいるのは想像するに難くない。「此処が痛い、あそこが痛い。」と直ぐに欠場するプロ野球選手が少なくない中で、金本選手の存在は非常に貴重。こういったプロ意識の高い選手、自分は大好きだ。2千本安打達成、本当におめでとう!

特撮番組出身の俳優の中には、嘗て自身が特撮番組に出演していた事を恥と思ってか、意図的にその経歴から消し去っている様な者も居る。特撮番組のファンとしてはとても寂しいし、憤りを感じてしまう。又、一旦学校を卒業した(乃至は入学した)後に、よりメジャーな学校に入学(延いては卒業)し、そのメジャーな学校だけを自らの経歴としてアピールする一方、“嘗ての母校”をそれこそ“闇歴史”の如く葬り去る政治家がチラホラ見受けられる。こういうスタンスが絶対的に駄目とは言わないが、“個人的には”こういった人間を人として信用する事が出来ない。嘗ての母校を闇歴史に葬り去る事で、その関係者(卒業生や在校生)がどういう思いを抱くか、一寸考えれば判る

余所のチームから選手を掻き集めてばかりいるジャイアンツ。そんな愚かなチームのファンで在る自分にこんな事を言う資格は無いかもしれないが、金本選手が2千本安打達成した際にはタイガース・ファンに対しても然る事乍ら、11年間彼を応援し続けたカープ・ファンに対する感謝の言葉を密かに期待していた。「感謝したい人は数え切れない位居るが、やはりファンの声援が力になった。」というコメントの中に当然カープ・ファンも含まれているだろうし、何よりも折に触れてカープ・ファンへの思いを口にしていた彼だけに、カープ・ファンへの感謝の気持ちが在るのは重々判っている。だが、カープ・ファンの中には金本選手に対して複雑な思いを持ち続けている者も少なくないだろうし(根っからのカープ・ファンの知人もその一人だ。)、だからこそ記念すべきこの日に金本選手が敢えて「カープ・ファンへの感謝」を口にする事で、カープでの11年間は、決して闇歴史なんかでは無い!今の自分が在るのは、カープでの11年間が在ったからこそなのだ。という思いがカープ・ファンに強く伝わるだろうし、それで救われた思いを持つ人々も少なくない様に思うのだ。

今の強いタイガースが出来上がったのは、勿論生え抜き選手達の力も小さくない。唯、“カープの遺伝子達”がよりチームを強くさせたのも事実だろう。金本選手の偉業達成を喜ぶタイガース・ファンの中に、「こんなに素晴らしい選手を育ててくれたカープに感謝!」という思いを持ってくれる人が一人でも多く居てくれたら、一人の野球ファンとしてこれ以上の嬉しさは無い。

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7 コメント

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金本知憲 (244)
2008-04-13 02:41:53
記録達成しましたねえ

本当に二千本を新井の千本安打を待って放ったんじゃないかと思いました

5年前球団にFAを認めさせる為年俸を壱千万下げてもいいからFA再契約を認める聖戦を挑んだ金本選手に冷たい対応しか出来なかった広島球団

金本選手の現在を見れば星野前監督に脅かされて阪神入団は互いにとって最善だったと信じたいし

未だに歪な球団経営行う広島首脳陣には腹立たしい想いがこみ上げる記録達成でした(*`Д´)

金本知憲選手がいつの日か赤い帽子を再び被る日が来ればある意味革命ではないかと想われます…
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Unknown (iorin)
2008-04-13 02:47:50
いやー2千本安打達成の瞬間見れました。よかったです。感動の一言です。
今日は加藤博一追悼試合ということで、試合前のセレモニーでは彼の現役の頃の映像がオーロラビジョンに流れ、両チームからの追悼応援合戦もあり、なんとも言えない雰囲気で涙を流す人が沢山いました。
金本選手、ほんとによくタイガースに来てくださいました。
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>244様 (giants-55)
2008-04-13 12:57:40
書き込み有難う御座いました。

同じ「鉄人」でも、衣笠選手の場合には失礼乍ら“ヨレヨレ”のイメージが付き纏っていましたが、金本選手の場合はそんなイメージが全く無いんですよね。個人的に「プロ野球選手は全力疾走が出来なくなった(乃至は怠る様になった)らアウト。」という考えを持っていますので、「自分の引退は打撃云々よりも、全力疾走が出来なくなった時。」とする金本選手の“哲学”に非常に共感を覚えます。

当ブログでは何度か記している事ですが、「資金の無さを、知恵と努力でカバーして来たカープ。」というチームに敬意を持っています。でも、金本選手の喪失はカープにとって大きな誤りでした。タイガース&金本選手双方にとってトレードは素晴らしい果実を生み出しましたが、カープは・・・。

将来、金本選手には指導者としてカープの建て直しを図って貰いたいのですが、やはりFA宣言後にジャイアンツに移った川口和久氏が「カープはFA宣言して出て行った者を、再び呼び戻す事は無いだろう。」と語っていたのが気になる所。
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>iorin様 (giants-55)
2008-04-13 13:03:51
書き込み有難う御座いました。

大記録達成を生で見られて良かったですね。ヒーロー・インタビューでは歓喜と言うよりも、ホッと表情を浮かべていた金本選手の姿が印象的でした。それだけ周りからのプレッシャーが凄かったのでしょう。

で、昨日の試合は加藤博一氏の追悼試合でも在ったのですね。個人的には加藤氏と言えばホエールズ時代の印象が強いのですが、タイガースのOBでも在り、その両チームが闘う昨日の試合は追悼試合に相応しいと言えましょう。
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ジャイアンツは・・ (りさ・ふぇるなんです)
2008-04-14 00:47:39
決して愚かではないですよ。
私も55さんも決して良くは思っていない星野さんと意見が合致するのですが「良くしようと思っている方向性がずれているだけで、間違ってはいない」と思っています。
まあ、私もブログ上では行きがかり上面白おかしくネタにしてしまっているのですが、決して間違ってはいないです。
ジャイアンツはラミレスやクルーンなど「戦力」を外から取り入れていますが、阪神は金本さんと言う「精神」を外から取り入れてしまっている事に一抹の不安を覚えないでもないです。
これは私の杞憂に終わればいいのですが・・・。
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衣笠氏2000本達成時は… (244)
2008-04-14 22:27:02
こんばんはgiants55さん

ちなみに衣笠さん二千本達成時はヨレヨルではありませんでしたよ打率292でシーズン終えてますし翌年は打点王獲得しMWP獲得をしています
もしかしたは野村謙二郎氏2000本時と勘違いではないでしょうか?


ついでに伊勢コーチ解任の影響が李選手二軍落ちを呼んだみたいですね

おまけに広島3連戦にはクルーンが帰国するとかナイスハンデ?ですので大竹・長谷川・ルイスで巨人戦に向かうでしょうではでは(/_・、)
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>244様 (giants-55)
2008-04-15 00:00:44
書き込み有難う御座いました。

言葉が足りなかった為、誤解を与えてしまった様で申し訳在りません。衣笠選手が金本選手に比べて“ヨレヨレ”のイメージが在った(「付き纏っていた」という表現が良く在りませんでしたね。)としたのは2千本安打達成時という事では無く、(金本選手が2千本安打を達成した年齢の)40歳時点での比較という意味なんです。記憶違いで無ければ、衣笠選手が引退されたのは40歳。その前年辺りから、“個人的には”「もう頑張らなくても良いのではないかなあ。」と思ってしまう程で、同じ40歳という年齢で考えた場合に金本選手の元気さが際立っていると感じた次第。金本選手の体力が人並み外れているとも言えるのですが(笑)。

先日の観戦記事でも触れましたが、李選手は球の見極めが全く出来ていない状態で、「こりゃあ打撃復調迄、相当時間を要するぞ。」と感じました。今回の二軍落ちはリフレッシュの意味合いも在るのでしょうが、彼“も”内田&伊勢両打撃コーチを信奉していたという話も在りますので、解任の影響は少なからず在ったでしょうね。彼の今の状態では、ハッキリ言って他の若手選手を起用した方がベターと思っていましたので、戦力的なダウンはそれ程心配していませんが、クルーン投手の離脱は“予想外に”状態が良かっただけに厳しいです。
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