ミステリー関連の年間ブック・ランキングで、自分が注目しているのは「本格ミステリ・ベスト10」(発行元:原書房)、「週刊文春ミステリーベスト10」(発行元:文藝春秋)、そして「このミステリーがすごい!」(発行元:宝島社)の3つ。今回、其の内の2つ「2020本格ミステリ・ベスト10」と「2019週刊文春ミステリーベスト10」が発表となった。
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「2020本格ミステリ・ベスト10【国内編】」
1位: 「medium 霊媒探偵城塚翡翠」(著者:相沢沙呼氏)
2位: 「魔眼の匣の殺人」(著者:今村昌弘氏)
3位: 「紅蓮館の殺人」(著者:阿津川辰海氏)
4位: 「刀と傘 明治京洛推理帖」(著者:伊吹亜門氏)
5位: 「そして誰も死ななかった」(著者:白井智之氏)
6位: 「或るエジプト十字架の謎」(著者:柄刀一氏)
7位: 「時空旅行者の砂時計」(著者:方丈貴恵さん)
8位: 「予言の島」(著者:澤村伊智氏)
9位: 「むかしむかしあるところに死体がありました」(著者:青柳碧人氏)
10位:「潮首岬に郭公の鳴く」(著者:平石貴樹氏)
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「2019週刊文春ミステリーベスト10【国内編】」
1位: 「ノースライト」(著者:横山秀夫氏)
2位: 「罪の轍」(著者:奥田英朗氏)
3位: 「魔眼の匣の殺人」(著者:今村昌弘氏)
4位: 「Iの悲劇」(著者:米澤穂信氏)
5位: 「medium 霊媒探偵城塚翡翠」(著者:相沢沙呼氏)
6位: 「いけない」(著者:道尾秀介氏)
7位: 「むかしむかしあるところに死体がありました」(著者:青柳碧人氏)
8位: 「我らが少女A」(著者:高村薫さん)
9位: 「希望の糸」(著者:東野圭吾氏)
10位:「刀と傘 明治京洛推理帖」(著者:伊吹亜門氏)
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ベスト10に入った全16作品の内、自分が読了したのは下記5作品だけ。
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「魔眼の匣の殺人」(総合評価:星3つ)
「ノースライト」(総合評価:星3.5個)
「Iの悲劇」(総合評価:星3つ)
「いけない」(総合評価:星3つ)
「希望の糸」(総合評価:星4つ)
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星4つを付けた「希望の糸」以外は、平均レヴェルの評価としており、そうなると「今年のミステリーは、全体的に不作だったのだなあ。」という感じがしている。
「むかしむかしあるところに死体がありました」は、タイトルも表紙のイラストも記憶に残る物だったので、ずっと気にはなっていた。近い内に読んでみたいと思う。
「全16作品の内3作品が、“名作”とされるミステリーのオマージュと思われるタイトル。」となっている。「『そして誰も死ななかった』は、アガサ・クリスティー女史の『そして誰もいなくなった』。」、「『或るエジプト十字架の謎』は、エラリー・クイーン氏の『エジプト十字架の謎』。」、そして「『Iの悲劇』は、エラリー・クイーン氏の『Xの悲劇』、『Yの悲劇』、『Zの悲劇』。」へのオマージュだと思う。