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「機内アナウンス『レディース・アンド・ジェントルメン』取り止め、JALが新フレーズに」(10月1日、読売新聞)
日本航空(JAL)は1日、機内での英語アナウンスで使用していた「レディース・アンド・ジェントルメン(女性、男性の皆さん)」という呼び掛けを使うのを止め、「オール・パッセンジャーズ(乗客の皆さん)」等に切り替えた。性別を前提とした表現を改め、性同一性障害等性的少数者に配慮した。
英語のアナウンスは、機内の他、空港の搭乗口等で放送されている。1日からは、JALが現在運航している全ての機内で文言を切り替えた。空港内では、「グッド・モーニング」といった呼び掛けに改めた。
JAL広報部は、呼び掛けの言葉に付いて、「性別を特定した表現では無く、中立的な表現が望ましいと考えた。」と説明している。
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「レディース・アンド・ジェントルメン。」というフレーズを耳にすると、一定年齢より上の方ならば、彼のフレーズを思い出すのではないか。そう、往年の人気ヴォードヴィリアン・トニー谷氏の有名なフレーズ「レディース・アンド・ジェントルメン。アンド・おとっつぁん・おっかさん。グッド・イヴニング・御今晩は。グッド・アフタヌーン・御今日は。ディス・イズ・ミスター・トニー谷・アンド・谷やんざんす。」【動画】を思い出す事だろう。
過去に何度か書いているけれど、「差別は出来る限り無くし、可能な限り平等な社会になって欲しい。」と自分は考えている。でも、同時に「性差というのが厳然として存在している以上、100%の男女平等というのは、現実的に無理。」とも。身体の作りや体力の差等が存在するのだから、男女が全てに関して平等とするのは、非常に無理が在るだろう。だから、意味不明な男女差別を主張する人達と同様、“極端な男女平等”を主張する人達にも、共感する事が出来ない。「『全てに関して、男女平等で在るべきだ!』と主張しているのならば、『女性限定』といったサーヴィスに対して『おかしい!』と主張しなければ駄目だ。」と思う。又、“言葉狩り”の様な極端な主張も、自分は好きじゃ無い。
そんな自分だけれど、今回の呼び掛けの変更に付いては、「悪い事では無いな。」と思う。性的少数者達にとっては、性別を強く押し出されるのは決して良い気持がしないだろうし、「オール・パッセンジャーズ。」や「グッド・モーニング。」といった呼び掛けなら、不自然さを感じないので。