ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

「群青のタンデム」

2014年12月20日 | 書籍関連

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警察学校での成績が同点で1位だった、戸柏耕史(とがし こうじ)と陶山史香(すやま ふみか)。彼等は卒配後も手柄を争い、出世をして行くが・・・。
 
何故、2人は張り合い続けるのか?
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長岡弘樹氏の小説群青のタンデム」は、警察官として同期の2人を軸に据え、彼等の新人時代から定年を描いた作品。
 
此の小説を一言で言い表すなら、サラッと読んだだけでは、理解し難い作品。と言えるのではないだろうか。8つの(話)とエピソードで構成されており、章が変わるに「時代」がグンと飛んでいる。戸柏&史香の階級や環境の変化により、「時代」が変わっている事に気付かされるのだが、先ずは其の辺の変化に戸惑う読者も多そう。
 
ストーリー上のキーとなりそうに思えて、実は全く関係無い人物や事柄が少なく無いのも、理解し難い要素の1つかもしれない。戸柏の肉親を登場させた意味合いが、果たして在ったのだろうか?
 
意外な結末が待っているのは事実だが、此の結末も判り難いと言えば判り難い。「現実的な設定」と言うよりも、「ミステリーを構成させるがの設定」という感じがしてしまうからだ。
 
意外な結末という事で、此の作品を高く評価する人も少なく無い様だが、個人的には「今一つ。」という思いが拭えない。総合評価は、星3つとする。

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