
「CMは時代を映す鏡」という表現が在る。取るに足りない様な物も少なくないが、放送から何年経っても忘れられないCMも結構在り、そういうのは今見ても「当時の世相」を在り在りと思い出すし、延いては「当時の自分の思い出」がパッと頭に浮かぶもの。
最近目にしたので言えば、NTTドコモの携帯電話「TOUCH WOOD SH-08C」のCMは素晴らしかった。檜の間伐材を外装として使用した此の携帯電話、「森の木琴」(動画)というCMタイトルで、静謐な森の中に組まれた長大な木琴に木製の球が転がり&当たり、清らかな演奏を聞かせてくれる。制作者の苦労を感じさせると共に、「此れぞ芸術作品!」と唸ってしまう内容だ。
サントリーの「メッセージCM」も素晴らしい。ノーギャラで出演した著名人達が、坂本九氏の名曲「上を向いて歩こう」(動画)及び「見上げてごらん夜の星を」(動画)をリレー形式で歌い上げて行く。同社の商品宣伝は一切無く、気が滅入り勝ちな我々を鼓舞してくれる内容。昔からサントリーのCMには「志」や「芸術性の高さ」を感じさせる素晴らしい作品が多いけれど(一部を下に紹介する。)、此のCMもそういった1つになるだろう。
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=心に残るサントリーの名CM=
・ 「サントリー ゴールド900」(動画)
・ 「サントリー CANビール」(動画)
・ 「サントリー ウイスキー&ソーダ」(動画)
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こういう状況だからこその、実に良いCMですよね。仰る様に「押し付けがましい内容」には引いてしまうけれど、誰もが知っているで在ろう名曲を使った、ホンワカとさせられる内容。制作者のセンスの良さを感じます。
出来ましたね。
この時期、ヘンに押し付けがましいコマーシャルより、あっさりしっとりとしたものがいいですよね。
サントリーは文化活動を重んじる企業ですし、「やってみなはれ。」という言葉に代表される旺盛なチャレンジ精神が、多くの人の心に残るCMを生み出して来た背景に在るのでしょうね。
CMを見て涙するという経験は滅多に無いのだけれど、今夏のメッセージCMには久々に涙腺が刺激させました。
トリスCM子犬編は名作ですね。確か、市川昆監督で、カンヌで賞を取ったのですね。