自分の場合、相手に出来るだけ判り易く説明しようと思う余り、冗長でくどくどしい話し方になってしまうケースが多い。話している途中で「もっと端的に話さないと駄目だ。」と思うのだが、そう思えば思う程、言葉が多くなってしまうのだから嫌になってしまう。
だから「的を射た説明の出来る人」が羨ましくてならない。有名人で言えば、以前取り上げた池上彰氏は其の筆頭。「聞き手は、何を知りたがっているのか?」を的確に掴み、過不足の無い言葉でパッと説明する。
又、草野仁氏も上手い。コメンテーターやゲストがくどくどしく話した時に、「成る程、○○はXXという事なんですね。」等と、瞬時&的確に要点を纏め上げる能力が非常に高い。こういう場合、「あんたの言ってる事は良く判らないから、俺が上手く纏めてやったよ。」といった鼻持ちならなさが見えてしまう人が少なくないけれど、実に然りげ無く纏め上げる草野氏には其れを感じない。
説明が上手い人は、得てして「喩え上手」なもの。昨晩放送された番組で伊集院光氏が初めての眼鏡、其れも老眼鏡を購入した事実を明らかにしていた。以前より視力の衰えを感じていて、「もしかしたら老視なのかなあ?」とも思っていた彼だったが、40歳そこそこで「老」が付く言葉に自分自身が合致する事に強い抵抗を覚え、頑なな迄に眼鏡を掛けなかったのだそうだ。しかし或る日、訪れた100円ショップに並ぶ老眼鏡を何気無く掛けてみた所、驚く程に良く見えた事から、眼鏡屋で老眼鏡を購入する事にしたと言う。
「『老』が付く『老眼鏡』を掛ける事に、強い抵抗が在ったのではなかったのか?」との問い掛けに、伊集院氏は実に上手い喩えで答えたのだった。
「『自分は絶対に痔なんかじゃない!』と抵抗していたのに、痔の治療薬を患部に塗布した事で、痛み等が嘘の様に無くなってしまったら、痔で在るという事を受け容れざるを得ない。其れと同じで、老眼鏡を掛けて驚く程見える様になったら、老眼鏡を掛けなければいけないと認めざるを得なかった。」
私も先月、とうとう老眼鏡を買いました(笑) しかも100円ショップで。
一度病院の受付で、興味半分にかけてみたら世界が広がり、その足で買いに行きました。
たとえ上手な人、私も憧れます。コメントを書き込むにしても、どうしても長々書いてしまう。説明にしても同様で、端的に話せない自分が嫌になります(苦笑)
9ヶ月になった三女が「ウエーン」「ウギャー」などの単語?叫び声?で感情や要求を表しているのを見ると、子供は簡単でいいなぁ…なんて無い物ねだりをしたり(笑)
高校入学迄は、両目の視力が「2.0」というのが自慢でした。しかし高校の半ば位からドンドン視力が落ちて行き(受験勉強云々というよりも、ゲームに嵌った事が大きいかと。)、10年程前からは運転時に眼鏡着用を余儀無くされる様に。年々、視力の衰えを感じております。
説明上手な人や喩え上手な人、本当に羨ましいです。常日頃より「如何にしたら、上手く相手に真意が伝わるか?」を考えておられるのでしょうね。