フィリピンの元日本兵生存騒動も何時の間にか報道されなくなってしまった。そして、記憶喪失のピアノマンの話も同様に・・・。
このピアノマンなる男のニュースが盛んに報じられていた頃、「近々公開される映画の内容と似ている。宣伝の為のパフォーマンスではないか?」という声も在った。恐らくその映画だと思われる「ダニー・ザ・ドッグ」を昨日見て来た。脚本は「ニキータ」や「レオン」等の監督リュック・ベッソン氏。
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物心付いた頃から、悪漢バートによって金儲けの為の”殺人犬”として育てられて来た男ダニー。過去の記憶は殆ど無く、家族の事すらも知らない彼は、唯ひたすらに闘う事だけを叩き込まれて来た。首輪を付けられ、薄暗い地下に閉じ込められた彼は、バートが借金取立てに出る時だけ連れ出される。普段は純真無垢な”子供の心”を持った彼だが、バートよって首輪を外され、「殺せ!」と命令されると殺人マシーンと化し、相手を完膚無き迄叩きのめす。何時しか彼は、多額の賞金目当てに”殺人ショー”にも参加させられる様になる。
そんな或る日、借金取立てで向かった骨董屋の倉庫で、彼は一台のピアノを目にする。激しく心を揺さぶられるダニー。と言うのも、過去の記憶を殆ど無くした彼だが、或るピアノの旋律が心に強く焼き付いていたからだった。鍵盤に触れようとする彼に声を掛けたのは、盲目のピアニストであり調律師のサムだった。或る出来事からバートの元を逃げ出し、サムとその義娘ヴィクトリアと共に生活するようになるダニー。彼等からピアノの弾き方を教わり、家族の温かさを知っていく中で、初めて人間らしい生活を送る事となる。
しかし、そんな幸せな時間も長くは続かなかった。死んだと思われたバートが実は生きており、金儲けの種であるダニーを執拗に捜し続けていたのだった。再び連れ戻されて殺人ショーに参加させられる事になるのだが、”人間としての生活”を知った彼は、以前の様な殺人マシーンには戻れなかった。怒りに任せてダニーを傷め付けるバート。そして、バートの部屋で自分の過去を思い出す手掛かりを見付け出したダニーは、再度逃げ出してサム達の元に戻る。
やがて、悪運強きバートの魔手がサム達に及ぶ事になり、ダニーは彼と闘う事を決意する・・・。
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切なく涙を禁じ得ない作品という触れ込みだったが、結論から言えば全く泣けなかった。何か中途半端な展開で、最後にもう一捻りでも在るのかと思っていたら、あっけなく”ベタ”な終わり方で幕を閉じてしまったという感じ。
勿論見るべき点は幾つか在る。主演のジェット・リー氏のカンフー・アクションは迫力満点。ジャッキー・チェンが全盛期の頃は、御多分に漏れずアクション映画を良く見に行ったものだが、それ以降はとんと見る機会が無かった。久々にあの頃の”熱き思い”を味わわせてくれるアクションは御見事の一言。*1又、「ショーシャンクの空に」や「セブン」等で渋く重厚な演技を見せ付けて来たモーガン・フリーマン氏が、この映画でも実に味の在る演技を見せている。
だが、如何せん中途半端な展開が、作品全体の評価を下げてしまっている様に自分には思えた。期待度が高かっただけに落胆の思いも強く、星3つという感じか。
*1 アクションのキレは在るものの、ジェット・リー氏の風貌には思わず「老けたなあ。」と嘆息してしまった。「少林寺」や「阿羅漢」に出ていた頃の彼の美青年ぶりを知っているだけに、”おっさん化”した感は否めない。まあ、あれから20年以上経ち、彼も42歳になったのだから当然と言えば当然か。(「青い珊瑚礁」の彼もこんな風になってたし・・・。)勿論、普通のおっさんよりは美形だし、そんな自分も同じ様におっさんになっている訳だが(^o^;;;。
このピアノマンなる男のニュースが盛んに報じられていた頃、「近々公開される映画の内容と似ている。宣伝の為のパフォーマンスではないか?」という声も在った。恐らくその映画だと思われる「ダニー・ザ・ドッグ」を昨日見て来た。脚本は「ニキータ」や「レオン」等の監督リュック・ベッソン氏。
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物心付いた頃から、悪漢バートによって金儲けの為の”殺人犬”として育てられて来た男ダニー。過去の記憶は殆ど無く、家族の事すらも知らない彼は、唯ひたすらに闘う事だけを叩き込まれて来た。首輪を付けられ、薄暗い地下に閉じ込められた彼は、バートが借金取立てに出る時だけ連れ出される。普段は純真無垢な”子供の心”を持った彼だが、バートよって首輪を外され、「殺せ!」と命令されると殺人マシーンと化し、相手を完膚無き迄叩きのめす。何時しか彼は、多額の賞金目当てに”殺人ショー”にも参加させられる様になる。
そんな或る日、借金取立てで向かった骨董屋の倉庫で、彼は一台のピアノを目にする。激しく心を揺さぶられるダニー。と言うのも、過去の記憶を殆ど無くした彼だが、或るピアノの旋律が心に強く焼き付いていたからだった。鍵盤に触れようとする彼に声を掛けたのは、盲目のピアニストであり調律師のサムだった。或る出来事からバートの元を逃げ出し、サムとその義娘ヴィクトリアと共に生活するようになるダニー。彼等からピアノの弾き方を教わり、家族の温かさを知っていく中で、初めて人間らしい生活を送る事となる。
しかし、そんな幸せな時間も長くは続かなかった。死んだと思われたバートが実は生きており、金儲けの種であるダニーを執拗に捜し続けていたのだった。再び連れ戻されて殺人ショーに参加させられる事になるのだが、”人間としての生活”を知った彼は、以前の様な殺人マシーンには戻れなかった。怒りに任せてダニーを傷め付けるバート。そして、バートの部屋で自分の過去を思い出す手掛かりを見付け出したダニーは、再度逃げ出してサム達の元に戻る。
やがて、悪運強きバートの魔手がサム達に及ぶ事になり、ダニーは彼と闘う事を決意する・・・。
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切なく涙を禁じ得ない作品という触れ込みだったが、結論から言えば全く泣けなかった。何か中途半端な展開で、最後にもう一捻りでも在るのかと思っていたら、あっけなく”ベタ”な終わり方で幕を閉じてしまったという感じ。
勿論見るべき点は幾つか在る。主演のジェット・リー氏のカンフー・アクションは迫力満点。ジャッキー・チェンが全盛期の頃は、御多分に漏れずアクション映画を良く見に行ったものだが、それ以降はとんと見る機会が無かった。久々にあの頃の”熱き思い”を味わわせてくれるアクションは御見事の一言。*1又、「ショーシャンクの空に」や「セブン」等で渋く重厚な演技を見せ付けて来たモーガン・フリーマン氏が、この映画でも実に味の在る演技を見せている。
だが、如何せん中途半端な展開が、作品全体の評価を下げてしまっている様に自分には思えた。期待度が高かっただけに落胆の思いも強く、星3つという感じか。
*1 アクションのキレは在るものの、ジェット・リー氏の風貌には思わず「老けたなあ。」と嘆息してしまった。「少林寺」や「阿羅漢」に出ていた頃の彼の美青年ぶりを知っているだけに、”おっさん化”した感は否めない。まあ、あれから20年以上経ち、彼も42歳になったのだから当然と言えば当然か。(「青い珊瑚礁」の彼もこんな風になってたし・・・。)勿論、普通のおっさんよりは美形だし、そんな自分も同じ様におっさんになっている訳だが(^o^;;;。
トラバ返しさせていただきました。
このての映画は、期待度をたっぷり持って
観に行きますよね。
そういう意味では、ちょっと物足りないかも。
そうそう、最後もベタでしたね。
あの、酷似した映画は、「ラヴェンダーの咲く庭で」(チャールズ・ダンス/英)ですね。
また、1996年のアカデミーを受賞した映画「シャイン」も、衰弱したピアニストを描いたもので、似ているといわれています。