1月25日付けの東京新聞(朝刊)の「都心 烏 激減」という記事によると、「東京都心に生息する烏の数が、ピーク時の約7分の1迄激減している。」事が判明したと言う。
都市部の鳥類を調べている「都市鳥研究会」は、「1985年から5年に1回、都心有数の烏の塒が在る豊島岡墓地(文京区)、明治神宮(渋谷区)、国立科学博物館付属自然教育園(港区)の3ヶ所で、個体数を調べている。」のだが、昨年12月12日(本来は2020年に調査予定だったが、コロナ禍の影響で見送られた。)に行われた調査で確認された烏の数は3ヶ所で計2,785羽で、2015年に行った前回調査より2千羽以上少なく、ピーク時の2000年の18,658羽の約15%迄激減していた。
3地点の内、自然教育園は前回の848羽から25羽に迄激減。同園では2017年から大鷹の繁殖が確認されており、研究会は「烏が捕食されたり、危険を感じて離れたりして減った。」と見ている。又、明治神宮は1,580羽、豊島岡墓地は1,180羽で、何れも前回より3割前後減り、調査日に大鷹が目撃されていた。
烏の数が激減した要因として「烏が塵を荒らすのを防ぐネットの普及。」、「烏を捕食する猛禽類の都市進出。」、「新型コロナウイルスの影響で人々の外食の機会が減り、飲食店から出る塵が減った。」等が挙げられている。
「烏が好き。」という人は、そう多くは無いだろう。自分も嫌いな動物だ。でも、元記事にも記されている様に、「烏は鼠の死骸や害虫を食べており、居なくなると困る面も在る。」のは事実。増え過ぎるのも問題だが、減り過ぎてしまうのも問題だろう。