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「米研究者等『米ロ核戦争で50億人以上が餓死か。』」(8月17日、テレ朝news)
アメリカの研究者等が、「アメリカとロシアの間で核戦争が起きた場合、世界の50億人以上が餓死する恐れが在る。」とする試算を発表しました。
アメリカのラトガース大学等の研究チームが科学誌「ネイチャー・フード」で発表した研究では、核戦争が食料供給に与える影響を分析しています。
研究では、「核戦争が起きると放射能で土壌や水が汚染されるだけで無く、火災によって発生する大量の煤煙によって、気温の低下や深刻な日照不足を引き起こす。」と指摘しています。
「米ロ間で核戦争が起きると、1.5億トンもの煤煙が拡散され、戦争後3年から4年で、世界全体の凡そ9割の食料供給量が失われ、其の結果、50億人以上が餓死する恐れが在る。」としています。
論文を発表した科学者の1人は、「此のデータが、我々に訴えているのは1つだけ。核戦争は、決して起こしてはならないという事だ。」と訴えています。
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8月15日の記事「過ちを繰り返さない」で書いた様に、(諸説在るけれど)第二次世界大戦では全世界で「5千万人~8千万人」もの人が亡くなったと言われている。此れは、「当時の世界人口の2.5%以上に当たる。」そうで、途轍も無い人数だ。
今回の試算によれば、「米ロ間で核戦争が起きた場合、世界の50億人以上が餓死する可能性が在る。」と言う。核兵器による直接的な死では無いにせよ、第二次世界大戦とは比較にならない程の、とんでもない数字だ。
国連が今年発表した「世界人口推計2022年版」によると、今年の11月には「世界人口は80憶人に到達する。」と推計されており、そうなると「50億人以上」とは世界人口の「62.5%以上」に当たり、約6割以上が餓死するという計算になる。
皆が“我欲”を少しでも抑えれば、戦争勃発の可能性は減る。「戦争によって、テクノロジーが発展する。」という皮肉な面は在るけれど、其れ以上に人間を不幸にさせるのが戦争だ。どんな理由が在るにせよ、戦争は駄目。