ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

80万4,293人

2022年08月02日 | 教育関連

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「最終学歴卒』80万人 文科省夜間中の設置促進」(7月31日、共同通信

2020年国勢調査で、最終学歴が「小学校卒業」の人を初めて調査した所、2020年10月時点で80万4,293人た事が判った。中学校在籍した事が無い人や小学校を退学した人といった「未就学者」は9万4,455人で、義務教育修了していない人は約90万人上る。文部科学省は6月、学び直しの機会を確保する公立夜間中学校の設置を進める様、都道府県教育委員会等に通知した。 

小卒の人は、70代以上が77万3,795人と96%を占めたが、30代以下も7,031人居た。年齢層が高いと日本人が多くを占めるが、50代以下になると半数以上が外国人になる。
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日本国憲法施行されたのは1947年5月3日と、今から75年前の事。其の第26条第1項には「全て国民は、法律の定める所により、其の能力応じて、等しく教育を受ける権利有する。」と規定されている。所謂教育を受ける権利だ。

又、教育基本法及び学校教育法の規定により、子供を保護する日本国民(保護者)の義務に付いては、15歳の最長9年間は、教育段階に応じる一条校就学させなければならない。とされている。「義務教育」に関する“縛り”で、旧教育基本法は1947年、そして学校教育法は1948年に其れ其れ施行された。

1948年時に中学3年だった子は最も年上でも15歳だから、昨年の時点で彼等は88歳。詰まり昨年の時点で88歳以下の日本人は、原則として中学校迄は卒業している。という事になる。だが、現実としては、最終学歴が「小学校卒業」という人が80万4,293人、そして小中学校に在籍した事が無い人や小学校を退学した人といった「未就学者」は9万4,455人にも上り、義務教育を修了していない人が併せて約90万人も存在しているというのは、思っていた以上の数字だった。

「公立夜間中学校なんて、学校からドロップアウトした人間の為にだけ存在しており、血税入するなんて無駄だ。」と主張する人が居る。確かに「目的意識も無く、『取り敢えず公立夜間中学校にでも行こうか。』という様な人。」が存在すれば、血税投入に疑問を感じるけれど、でも、「『当人は進学したかったのに、家庭の事情等で叶わなかった人達。』や、『学校からドロップアウトしたものの、学ぶ事の重要さに気付いた人達。」の為に、公立夜間中学校は必要な存在だと思う。目先のコスト・パフォーマンスだけで論じてはいけない物は少なからず在るが、公立夜間中学校もそんな1つではないだろうか。


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2 コメント

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Unknown (悠々遊)
2022-08-02 12:00:03
こんにちは
66歳で亡くなった長兄は生きていれば今年87歳。家庭の事情で中学1年で退学し一家の働き手として就職せざるを得なかった。
無くなった母からは成績が良く、担任の先生から退学を惜しまれていたと聞いています。
子供たちもそれぞれ独立し、これから自分の時間を持てるとなる矢先の病死ですが、生きていたらそれこそ夜間学校に行くことがあったかもしれません。そこのところは直接聞いたわけでないのでわかりませんが。
長兄のように、戦争で父親や一家の働き手を失い、学校に行けなくなったり、義務教育半ばで退学せざるを得なかった人たちは、当時大勢いたのでしょうね。
「侵略される危険性」を煽る風潮がありますが、侵略されてもされなくても戦争が起きれば、必ず社会的弱者が真っ先に犠牲になることを、為政者は最優先に考えて決断・行動してほしいものです。
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>悠々遊様 (giants-55)
2022-08-02 16:00:46
書き込み有難う御座いました。今回は、此方にレスを付けさせて貰います。

以前、悠々遊様がブログで書かれた「パラオの旅」の記事が、今も忘れられません。御自身(及び御家族)の来し方を辿られた旅は、第三者の自分にもぐっと胸に迫る物が在りました。

件の記事からも悠々遊様の御家族が如何に大変な日々を送られていたかは理解している積りでしたが、御兄様はそんなにも御若くして亡くなられていたのですね。

以前、ノムさん(野村克也氏)の御兄様も、家族の生活を支える為、若くして社会に出られたという話を聞きました。矢張り、非常に優秀な方だったそうですが、学業を続ける事を断念した。でも、弟(ノムさん)には好きな野球を続けさせたいと、金銭面等で多大なバックアップをされたとか。其の話を思い出しました。

戦後に生まれた私には、リアルな戦争を100%理解する事は出来ないでしょう。でも、戦争に関する文献等に積極的に触れる事で、より理解する事は出来る。

でも、そういう物に触れ様とせず、戦争をゲームの様な感覚で捉えている様な為政者が増えている事に、強い懸念を覚えます。
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