先日、ラジオ放送で「ロッテのガム」に付いて取り上げていた。此方の情報によると、同社は1947年からチューインガムの製造を開始している様だ。数多くの種類のチューインガムを製造して来たけれど、最初のヒット作は1957年に販売開始された「グリーンガム」だろう。今でも販売されている様だが、昔は焼き肉屋に行けば、会計後に貰えるのは必ずと言って良い程、此のグリーンガムだったっけ。
嘗ては、多くの人が噛んでいたガム。だが、近年は其の需要が激減し、ガム事業を縮小する菓子メーカーが相次いでいる。明治で言えば、「ガム売り上げのピークは2007年の『約260億円』で、以降、右肩下がりに減少して行き、2022年にはピーク時から約76%減の『約20億円』に迄落ち込んだ。」とか。
ガムの売り上げが激減している一方で、代わってグミの売り上げが激増。「コロナ禍前の2019年は、ガムの市場規模は100億円以上、グミの市場規模を上回っていたが、コロナ禍が始まった2020年にはガム及びグミは共に売り上げを落とし、そして2021年に変わり目が訪れる。ガムは引き続いて売り上げを落として行く一方で、グミはコロナ前を上回る規模迄売り上げを伸ばし、ガムとグミの市場規模は逆転。2022年には市場規模で、グミがガムに対して200億円以上の差を付けた。」という経緯が。
ガムの売り上げが激減している事に関して調べてみた所、次の理由が挙げられていた。
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・口臭ケアでは、口臭タブレットを使う様になった。
・昔は暇潰しや待ち合わせ等の透間時間にガムを噛んでいたが、今はスマホを触る様になった。
・昔は車の運転時にガムを噛む事が多かったが、車を運転する機会自体が減った。
・喫煙者が減り、口臭を気にする人も減った。
・コロナ禍で、ガムを吐き出す事への抵抗感。
・ガムの塵の処理の手間。
・街中から塵箱が減り、ガムを捨て難くなった。
・マスクを付け乍らガムを噛むと、マスクがずれる。
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「成る程。」と思わせる理由が並んでいるが、「ガムの塵の処理の手間。」というのは、結構大きいのかも。グミの場合は、最終的に飲み込めてしまうので。
で、話を冒頭のラジオ番組に戻すが、ロッテの「グリーンガム」は超ロングセラー商品(今年で、発売開始から67年を迎える。)で、「同商品が此れ迄に消費された総数を縦に並べると、トータルで440万km(地球110周分)にもなる。」という話には、「そんなにも売れたのか!」と驚きが。
又、大昔に「シクラメンのかほり」【動画】という歌が大ヒットした際、「実はシクラメンは、殆ど香りが無い。」という事実が明らかにされて、「へー。」と意外に思った物だが(最近では、改良されて“香りの在るシクラメン”も売られている様だが。)、ロッテの「ブルーベリーガム」に関して似た様な話が紹介されていた。言われてみれば「確かにそうだなあ。」という感じだが、「抑、ブルーベリーには香りが余り無い為、ロッテの『ブルーベリーガム』開発者は、『ブルーベリーに香りが在るとしたら、どんな感じだろうか?どんな香りだったら、消費者は購入したくなるだろうか?』という事を想像し、作り上げた。」とか。