ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

半世紀近くの逃亡を経た挙句

2024年01月27日 | 時事ネタ関連

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横井庄一氏:日本陸軍軍人大東亜戦争終結から28年目、アメリカグアム島で地元の猟師に発見された残留日本兵として知られる。1972年2月2日、日本に帰還

小野田寛郎氏:日本の陸軍軍人。情報将校として大東亜戦争に従軍し、ゲリラ戦を展開。大東亜戦争終結から29年を経て、フィリピンルバング島から日本に帰還。
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横井氏や小野田氏が日本に帰還した際、自分は幼かったけれど、「30年近くも異国の地に隠れ住み、生き延びて来た。」という事実に、とても驚かされた。発見された際の彼等の風貌も含め、丸でタイムスリップして来た人”の様に思えた。そして、長じてからは「あんなにも長期間、“現代社会”から隔絶されていたら、現代社会に戻った際には、“今浦島”様な感じがしただろうなあ。」と、彼等に同情した物だった。

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末期癌で入院の男『自分は桐島聡。』、『最期は、本名で迎えたい。』・・・公安部に本人しか知りない話」(1月26日、読売新聞

1970年代の連続企業爆破事件巡り警視庁公安部が、過激派組織「東アジア反日武装戦線」のメンバー桐島聡容疑者(70歳)[爆発物取締罰則違反容疑指名手配]と見られる男を発見し、事情を聞いている事が、捜査関係者への取材で判った。末期癌で神奈川県内の病院に入院中で、DNA型鑑定を行い、身元の確認を進める。 

桐島容疑者は、1975年4月18日夜、東京都中央区銀座のビル5階に入居していた「韓国産業経済研究所」の入り口ドアに手製爆弾1個を仕掛け、翌19日未明に爆発させたとして、同年5月に指名手配されている。

捜査関係者によると、桐島容疑者と見られる男は今月、神奈川県鎌倉市内の病院に入院。当初偽名騙っていたが、25日になって病院関係者に「自分は桐島聡。」と名乗り出た病状は深刻で、「最期は、本名で迎えたい。」と話している。
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「桐島聡と思われる男性が警視庁公安部によって発見され、事情を聞かれている。」という“第一報”に触れた時、様々な思いが交錯した。最初に浮かんだのは、「“彼の”桐島聡が発見されたの?」という思い。若かりし頃の彼の写真が載った指名手配のポスターを、交番前等で何度も何度も目にして来たから。

そして、次に浮かんだのは半世紀近くも経って、風貌が全く変わっているだろうに、何故彼の居場所を公安部が発見したのだろうか?“関係者”からの垂れ込みが在ったのだろうか?という思い。続報で「彼は末期癌に罹患しており、余命幾許も無い状態の様だ。」、「『最期は、本名で迎えたい。』と、彼自身が名乗り出た。」という事を知り、半世紀近くの逃亡を経た挙句、命が尽き果て様としている状況で、自身の罪と向き合う気持ちになったのかなあ・・・。と感じた。

一般人たる横井氏や小野田氏と、犯罪者たる桐島聡(と思われる男性)とを比べては申し訳無いのだけれど、「余りにも長期間、隠れ住んでいた。」という“共通点”に思いを馳せてしまった。桐島聡が隠れ住んでいたのは、横井氏達よりも遥かに長い、半世紀近くもの間。「10歳だった子供が、還暦を迎える位の長さ。」は、想像を絶する物が在る。

専門家によれば、「諸々を考え合わせると、桐島聡が所属していた組織(又は組織の関係者)が、彼を匿っていたとは考え辛い。」との事。そうなると、彼はどういう形で半世紀近くも逃亡していたのだろうか?非常に気になる所だ。


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