年末に見たＴＶ番組（２０２０年）

昨年末に見たＴＶ番組の中から、幾つか感想を書いてみる。

①　「ＳＡＳＵＫＥ２０２０」［ＴＢＳ系列　１２月２９日（火）１９時～］
「ＳＡＳＵＫＥ」は昔から好きなのだけれど、近年は“感動の押し付け”みたいな感じが鼻に付き、通しで全部見る事は減っていた。今回は見たのはＦＩＮＡＬ　ＳＴＡＧＥだけで、挑戦者は１人だけ。ドキドキし乍ら見守っていたが、挑戦者の森本裕介氏は見事に完全制覇し、「史上２人目の“２度の完全制覇者”」という事に。「自身の肉体だけを頼りに闘う。」というのは、ついつい見入ってしまう。

②　「クイズ☆正解は一年後　２０２０」［ＴＢＳ系列　１２月３０日（水）２３時４０分～］
「１月の収録で『今年起こりそうな事』を予想するクイズを出題＆解答し、其の年の１２月末に答え合わせを行い、ポイントを競う番組。年末の部分は生放送で行われ、１月収録分に出演したゲストがスタジオで、１月収録のＶＴＲを視聴する形で進行される。」という内容。何年前からかは忘れたが、面白くて毎年見ている。今年の予想問題は此方に紹介されているが、番組が収録された２月（今年は１月では無かった。）は、「新型コロナウイルス感染症が、世界規模で大流行する。」なんて恐らく誰も思っていなかった時期で、「２０２０年東京オリンピック」関連で３問も出題されていた。驚きなのは「２０２０年東京オリンピック開催期間中に起こる出来事は？」という出題に対し、ＥＸＩＴの兼近大樹氏が「近代五種競技中止。」と予想していた事。本人は冗談半分で書いたのだろうけれど、２０２０年東京オリンピック関連の３問の中では唯一の的中者に。又、「一年後年末ジャンボ」という企画も面白かった。

③　「ガキの使い！大晦日年越しＳＰ 絶対に笑ってはいけない大貧民　ＧｏＴｏラスベガス２４時！」［日本テレビ系列　１２月３１日（木）１８時３０分～］
近年は、マンネリ感が漂う此の番組。結論から言えば、今回もマンネリ感は否めなかった。“此の番組で復帰予定だったとされる”渡部建氏の出演シーンが吹き飛んだ（不祥事の内容の気持ち悪さ、そして「嵐が過ぎ去るのを待つかの様に、逃げ回っていた。」点が不快だったので、番組側が出演シーンをカットしたのは、非常に良い判断だったと思う。）影響か、“過去の爆笑シーン”が何ヶ所かに入れ込んで在り、其れ等には大笑いさせられたが、全体的には面白く無かった。昨年に続き元ＳＭＡＰの面々（稲垣吾郎氏、草彅剛氏、香取慎吾氏）が身体を張って笑いを取りに行く姿勢、又、村西とおる監督が登場したのは、個人的に嬉しかった。驚いたのは、石破茂氏が登場した事。親しみ易さをアピールしたかったのだろうけれど、新型コロナウイルス感染症の拡大が止まらない中、登場したのはマイナスに働いた気がする。

④　「第７１回ＮＨＫ紅白歌合戦」［ＮＨＫ系列　１２月３１日１９時半～］
「知っている歌手や歌の割合が減り続け、年々見る時間が減っている。」のが、近年の“紅白”。昨年１１月の記事「更に関心の薄い番組に」の中で書いた様に、現行のスタイルとなって以降は“初の無観客開催”となった今回の紅白は、例年以上に知らない歌手や歌の割合が増えた事も在り、きちんと見たのはＬｉＳＡさんと（怖い物見たさ？の）氷川きよし氏だけ。３年前の紅白の出来が余りにも良過ぎただけに、年々“質”が落ちている気がする。今回は、更に視聴率が下がるのではないだろうか。