ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

プライヴァシー侵害

2023年11月22日 | 時事ネタ関連

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江川紹子氏、羽生結弦さん離婚発表巡るメディア批判に疑問『≪許可≫』が必要なのだろうか?」」(11月21日、日刊スポーツ

ジャーナリストの江川紹子氏が21日に、メディア・プラットフォームnote」を更新。17日に離婚を発表したプロフィギュア・スケーターの羽生結弦さん(28歳)を巡り、「取材や報道には、『許可』が必要なのだろうか?」と疑問を投げ掛けた

江川氏は、羽生さんの離婚発表を巡る自身の“モヤモヤ”に付いて書き出し、羽生さんが誹謗中傷ストーカー行為、許可の無い取材や報道を受けている現状を訴えた事で、「『許可の無い取材や報道』を、当然の如く悪と決め付けて非難する言説が飛び交っている。」状況に言及「取材や報道には、『許可』が必要なのだろうか?」と問題提起した。

事件の渦中の人等に大勢の取材者が押し掛けるメディア・スクラムの問題等は在るものの、取材を打診するに対象者に接触せざるをない記者の立場も説明。又、事柄によっては、当事者が望まない私事を、読者・視聴者の『知りたい。』に応える事を優先して、報じる場合は在る。芸能人スポーツ選手政治家等、著名人の交際、離婚、不倫隠し子或いは過去の不祥事等を巡る報道の大半は、そうではないか。当人の『許可』が無ければ取材も報道もしてはならない、となれば、メディアは本人が望む情報だけを拡散する宣伝媒体としか機能しなくなる。指摘し、「実際、旧ジャニーズ事務所は、其の様にメディアをコントロールし様とし、一部メディアを除いて、其れに従っていたのではないか其の結果がどうか、私達は目の当たりにした許りだ。」と例を挙げた

不倫等の当事者をメディアが吊るし上げる事や、パパラッチ等の度を超え追っ掛け取材等に付いては「メディア批判は必要。」だとした上で、「一般論として『当事者の許可の無い取材や報道』を禁じるという発想は、メディアや取材者の独立性を奪い、報道の自由を失わせる物でも在り、とても危ういと思う。」と危惧した。

続けて、「羽生さんの場合は、結婚の事実は伝えたいが、妻となった女性に付いては一切触れて欲しくなかったのだろう。」と慮ると共に、の一私人とは言えない民的スターの結婚相手を知りたいと思う人も少なくない事から、「メディアが其の社会的関心に応え様と取材するには、夫の許可が必要という考えには、私は与(する事が)出来ない。勿論、取材の遣り方には、倫理人権適った物で在る必要が在る事は言う迄も無い。だからこそ、誰が(何のメディアが)何の様な行為をしたか、という事を明らかにした方が良いと思う。」と綴った。
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先週、羽生結弦氏が離婚を発表した際には、非常に驚いてしまった。「結婚を発表してから、3ヶ月程しか経っていなかった。」からだ。離婚に到った理由に関して羽生氏自身が丁寧に説明されていたが、要約すると「マス・メディアによる結婚相手の素性暴き酷く、又、ストーカーによる被害も懸念されたので、相手や自分を守る為にも、離婚という選択肢を取らざるを得なかった。」との事。「気の毒になあ。」と羽生氏に同情を覚える一方で、後述する様に、自分もモヤモヤとした感情が在った。

でも、敢えて此の離婚に関する話題をブログで取り上げて来なかったのには理由が在る。過去に何度か書いているが、「男女間の問題は、其れ明々白々違法行為で在ったり、又、明々白々に他者に迷惑が掛かる事で在ったりしなければ、第三者がああだこうだ言うべき物では無い。」という考えが在るからだ。

では、何で今回取り上げたかと言えば、江川さんと同じく「“危うい論調”が少なく無い。」事を感じたので。“マス・メディアの暴走”は断じて許されないが、「ああだこうだと“イチャモン”を付ける事でマス・メディアを“萎縮”させ、自分にとって不都合な事柄は一切報じさせない。」という世の中で在ってはならない。そういう事を“力が在る者(影響力が在る者)”が行う事を許せば、非常に危うい世情になってしまうのは、古今東西歴史が証明している事。なので、基本的に江川さんが指摘している事に賛成だ。

羽生氏は人間性を含めて好きなアスリートの1人だけれど、離婚に関する説明にはどうしてもモヤモヤとした感情が残った。人其れ其れ違った思いが在るので、飽く迄も自分(giants-55)にとっては「理解出来ない。」という思いから来る物だが、「マス・メディアによる結婚相手の素性暴きが酷く、又、ストーカーによる被害も懸念された為。」とはいえ、「だから、離婚するに到った。」という“結論”が、個人的にはどうしても理解出来ないのだ。的手段を含め、離婚という選択肢を選ばなくても済む“回避策”が幾らでも在ったのではないだろうか?穿った見方をして申し訳無いが、離婚には“別の大きな理由”が在ったのではないかと思ったりもする

離婚に到ってしまったのは残念だし、羽生氏及び相手の方にとっては“心に大きな傷”を残す事だったと気の毒に思うが、今後、双方が良い方向に向かってくれる事を祈りたい。

で、羽生氏の離婚の話からは外れてしまうけれど、プライヴァシー侵害に付いて書きたいと思う。著名人の私生活に関する報道がされると、良く「プライヴァシー侵害」が問題になる。「著名人にはプライヴァシーなんて存在しない!」なんていう思いは全く無いし、度を越した取材は決して許されないと思う。でも、次の様なケースはどうだろうか?

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共に芸能人の夫婦が、子供を儲けた。マス・メディアが取材し様と集まったが、夫婦は「子供は自分達と異なって一般人なので、子供に関する撮影や取材は一切許さない。」と拒否。然し、其の子供が大きくなって、芸能界デビューする事になると、自分達の“威光”を利用してマス・メディアに対し「どんどん子供を取り上げろ。」という態度に出た。
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「子供の誘拐等、“マス・メディアで取り上げられる事によるリスク”を懸念し、子供に関する取材を一切拒否する。」という理由で在れば、其れは理解出来なくも無い。(「芸能人で在る以上或る程度“私生活が露出”されてのはしまうのは仕方無い。」という思いも在るけれど。)でも、そういう拒否をしておき乍ら、子供が大きくなって芸能界デビューする事になったら、手の平返しでマス・メディアに対し「どんどん取り上げろ。」というのでは、“好いとこ取り”としか思えない


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